月別アーカイブ: 2010年3月

イギリスへの道(2)

4月末にイギリスへ行くことになった、と書いたら、

たまたまなのか、会う人ごとに
「今度、イギリス行くんだって?」と話しかけられて、

読んでくださってる皆さん!
どうも、ありがとうございます!!m(__)m

気をよくして、さらにイギリス話の続き。

------------そもそもどうやって、イギリスの人と、知り合ったかといえば、

2001年の夏、親友がデンマークの人と結婚して、
200909020555001.jpg (式場はデンマーク)

新婦の友つながりで、出会った。

特筆すべき点は、
それ以来、一度も会っていない、
ということで、今度イギリスへ行ったら9年ぶりの再会、になることだ。

私たちは、手紙のやり取りすら、したことはなかった。
いわば、知人程度だったのに、どういう風の吹きまわしか、
一気に親友関係まで距離が狭まるのだから、大慌てである。

「住まいはどこ?」「何をしているの?」

なんといっても、私、あなたのことは殆ど知らないわ・・・!

私が彼女(ケイト)について覚えていることといえば、
1.ベッドの傍らでミューズリー(シリアル×ドライフルーツ)を食べてた
2.オードリーヘップバーンに似てる

それだけ。
(細い体の人のおやつはミューズリーなのね、と感心したから、
そこだけは妙に記憶に残っている)

話を戻す。

結局、それでわかったことは、彼女はニューキャッスルという北部に住み、
父親は別の所に住んでいて、仕事はしてないという。

母親はどうなのだろう・・・。そういえば、何歳だったっけ?

と、聞きたいことは色々あるが、
この期に及んでメールで尋ねるなんて、KYなことはできない。
私はまず、旅の日程を彼女と決めることにした。

どこへ行こう!?

私はもともと彼女の家に遊びに行く、と話したのだから、
ロンドンで2.3日過ごした後、列車に乗って訪ねて行くよ

と、言ったら、

いやいや、ロンドンのヒースロー空港まで迎えに行くよ、と言う。

これは例えて言うと、秋田に住む人が成田空港まで来て、
一緒に東京見学する、というようなものである。

-----ホント???そんなに付き合ってくれるの?

さらに、話を進めると、見送りもする、と言う。

(@@) ノー、ノー

秋田から成田空港へ迎えに来た後、一緒に秋田へ行くというのに、
さらに成田へ戻るなんて、親切すぎる。遠慮したのに、ぜひ、と言ってくる。

どうしよう~。

私はそれまで、彼女の人柄が全く分からなくて不安だったのに、
このやりとりで、すこぶる親切な人だと知って安心した。

思えば私の親友は、いい人を見分ける名人であった。

親友の夫も非常に優しそうな、ナイスガイであった。

今、彼女のおかげでその恩恵に与りそうである。

ICT利活用サービスの国際展開シンポジウム

総務省主催のシンポジウムが、今日、都市センターで9時半から正午まで開催された。
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第1部 (国際展開を睨む)ユビキタス特区プロジェクトの7つの事例紹介
第2部 国際展開について参考話(by NRI,日立製作所)
第3部 総括とパネルディスカッション(総務省情報流通行政局武井審議官ほか)
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先週の京都ケータイ国際フォーラムに続いて、
クライアントが第1部でプロジェクト発表するため、応援旗を持って(?)出かけた。

それで、色んな話を伺ううちに、やっと、国がどう動いていきて、企業はどうなってるか、とか
本質にはまだ及ばないかもしれないが、社会がどう動いているのか、わかってきた。

これからどうなるんだろうー、ニッポン!

ユビキタス特区やICTが分からない人のために解説をする。

Q)「ユビキタス特区」

これは国(総務省)が提唱した言葉で、

 ユビキタス(いつでもどこでもつながる)+特区(特別な区域)
 =新サービスの開発や実証実験ができる環境を整備した区域のことを言う。

たとえば、企業

 A社 新サービスを提供する際に、この辺を開発して実験してみたい
 B社 認可を受けていないけれど、こんなサービスの需要はないの?

といった声に、国が資金の提供や認可等を行ってサポートし、
企業はその間に新しい開発や実験を行って、次世代サービスのあり方を模索していく。

これは、ICTにおいて国際競争力を強化する施策の一つで、
07年にユビキタス特区という言葉が生まれて08年から運用し始め、来年3月末に終了する。

Q)「ICT」

Information Communication Technology 情報・通信に関連する技術一般の総称。
日本では同様の言葉としてITの方が普及しているが、国際的にはICTの方が通りがよい。097.gifさてさて、事例について関係が深いものと印象に残ったものだけ挙げる。

□移動通信端末の開発支援プラットフォーム(YRP)
 →構築目的:海外市場向け携帯端末及びアプリケーションサービスの開発促進
 →概要:携帯端末向けに、海外で広く利用されているGSM方式等の試験環境を提供

 ※GSMは、日本では使われていないが、ヨーロッパやアジアを中心に
 100ヶ国以上で利用されているデジタル携帯電話の通信方式。(事実上の世界標準)

 
□外国人向けの京都ユビキタス特区事業(財団法人京都産業21)
 →サユリ翻訳システム(PC上での翻訳システムが、携帯版になって音声対応するもの)
 →外国人ビジター遠隔ガイドシステム(ウェアラブルコンピューター)
   ネーミング長すぎるが、要は眼鏡をつけて観光する外国人に対して、遠隔地にいる人が
   言語対応した上で、リアルタイムチャットしてくれる。
  なんだか、ドラえもんの道具みたい。(だけど、スワヒリ語とかスタッフ対応出来るのか?)

□ケータイ旅人サービス(NTTドコモ) 
 →アクティブタグ機能。Bluetooth (ブルートゥース)と接続してアクティブタグに
  連動した情報を提供する。

◎シンポジウム
日経新聞の関口論説委員いわく、3つの懸念と発表を見た3つの感想がある、とのこと。

3つの懸念
 1)日本のガラパゴス問題
   --カーナビや電子マネーなど良いものはたくさんあるのに輸出できない
 2)個人情報保護法
   --本来出来たときの主旨からそれて、過剰な情報保護の流れになっている。
   そのためにインフラは進んだのに情報が流れない、という事態になっている
 3)著作権の問題
   --情報は皆で活用してこそ価値がある。著作権保護の問題も、改めて
   何をどう保護するのか考えるべき

3つの感想
 1)この技術があるから生かしたい、というシーズ志向のプロジェクトは要注意。
   利用者は本当にそれを求めているか?誰がお金を払うか?
 2)他のプロジェクトチームや会社ともっと連携すべきではないか。
   自前主義や縦割り社会から省庁含め脱却を提言する
 3)情報の活用。スマートグリッド(デジタル情報分野の最新技術を活用して、
  さまざまな集中型・分散型エネルギー源を効率的に管理、供給するもの)

聞き間違いなどもあると思うが、関口氏コメントは非常に共感を覚えた。

品川でナンパ

ナンパは、軟派、と書く。

仕事中にWikipediaでナンパの解説文章を読んでいたら、
背後からにゅっと上司が出てきて、

「桜田さん、なにしてるんですか?」

いや、ちょっと、ハハハハ、

慌ててページを閉じて
「ある単語の語源を調べていたんですよね~」
と返したら、

「ナンパですか?」

見られてたYO・・・。変な言葉、調べててすみません。
謝ると、

「分からない言葉を調べるのはとても大事ですよ」
と優しく応えてくれた、素晴らしき哉、わが上司。

だけど、私は、仕事中にナンパを思い出していた。
今日は、ナンパされたんですよ私~、というお話だ。品川駅隣接のManhattanGrill
金曜の夜、知人と食事していたときのこと。

アルコールが入っていると思われる
ビジネスマン二人組が隣のテーブルについた。

一緒にいかがですか?

だったか忘れたが、気がつけば四人組になった。

相方が、非常にうれしそうにビジネスマンと
会話に花を咲かせている。

私の連れがあまりにも博識で
男性二人、舌を巻いていた。
そこに私は好感を覚えた。

なぜなら、彼女は70歳越えだからである。

イギリスへの道

board.jpg

先月、オランダやフランスへ出かけた。

旅先で撮影した写真をfacebook(mixi外国版)にアップしたところ、
それを見た、イギリス人の友達からメールがきた。

UKには来ないの?

それがきっかけで、4月末の航空券を試しに探してみたら、
予約がとれてしまった。しかし、ここまで旅が続くと、
単純に行こう、という気持にはなれなかった。

それで、後輩女子に相談した。
「こんなに旅行ばっかりしてて良いかしら?」

すると、彼女は息巻いて、断言した。

「桜子さん、いいです!じゃんじゃん、行ってきてください。
 私だって、結婚する前は年に5回も海外へ行ってました!
 旅行に全部、お金を注ぎ込みました! 行けるうちに、行った方がいいです!」

・・・そぉ?でも、なんだか私、ずっと行ける状況が続いてるんだけど・・・。

しかし、後輩が「行くべし!」等と言いながら、羨ましい~と、
私の気持ちを煽ってくれたので、やはり行くことにした。

見聞を広めることは、一生の財産につながるのだ。

ついでに、イギリス人友達が、
北部に住んでいるというのに、ロンドンまで迎えに来る、という。

かくして4月23日から5月2日まで渡英。37.gif

京都タクシーと私(その2)

「京都タクシーと私(その1)」から、10数年ぶりの京都出張。

その1で書いた話は、つづきがあって、
ハイヤーの運転手さんとはその後、年に1度の年賀状友達になった。

あいにく、数年前にその関係は終わったものの、
神様は新しい運転手さんを紹介してくださった。

桜子イン京都.jpg
京都在住、S氏。

かつて東京に住んでいたS氏は、「運転手になった」と言って京都へ引越された。
「京都に来ることがあれば、ぜひ利用ください」と言われていたのもすっかり忘れて
旅立とうとした瞬間、家人からS氏の携帯番号を手渡される。

連絡したら、私が泊まったホテルを聞いて、S氏が喜びの声を上げた。
なんと、S氏勤務の系列ホテルだという。

これはいいね、と喜んで

私はさっそく仕事の移動に、利用させて頂いた。

今度はハイヤー観光でなく、自腹だけど(会社事情によりタクシー利用不可)、
上司から怒られることもない出張ができた。

すっかり大人になったワタシ。

京都タクシーと私(その1)

century_exterior_1.jpg

今回京都へ出張するにあたって、ふと思い出した。
そもそも、生まれて初めて泊まりがけで出張した先は、京都であった。

広告代理店に勤務していた頃、上司が私に言った。

「仕事が終わったら、観光してきていいよ。
 タクシーだったら、いくら乗っても構わないから。
 ただし、領収書をとっておけよ」

それで、私は言われたとおり実行すべく、考えた。
097.gif〝タクシーを使って効率よく観光するには?” 
すると「観光ハイヤー2.5時間 15000円」という看板が目についた。
京都には時間制のサービスがあることをそのとき知った。

黒塗りのハイヤーが、私を乗せて京都の祇園をかけめぐる。
右へ左へ、車が静かに走り出し、23歳の私は居心地が良かった。
白い手袋をはめた運転手さんが、大人のように私を扱い、丁寧に話しかけてくれる。
観光名所に停まれば、彼も私と共に降りたって、白い手袋をはめたまま、
うやうやしく、お付きの人らしく、私に傅いてくれる。

(なんだか、すごく、いい気持ち・・・!)

境内を見渡せば、、このような観光をしているのは自分だけのようであった。
心なしか視線も感じて、私は書きながらそのわけに今気付いたのだが、
そうだ、あれは、観光タクシーではなくて、ハイヤーだったからだ・・・!

しかし、そんなことは、その時は気づかなくて、優雅な時間とラブリーな体験に、
単純に喜んでいた。

後日。


 「バカ野郎!!」
 

と、大きな怒鳴り声が飛んできて、上司にものすごい勢いで怒られた。

 「いくら使ってもいい、とは言ったけど、(領収書が)1枚じゃねーか!
  どうやって、こんな額になったんだ!?」
 
 「え!?観光タクシー!? お前、自分で観光して、そのつどタクシー使えよ!
 こんなんじゃ、領収書、切れねーだろ!!!!」

 そのときの私は世間知らずだった。
 お金の出所や仕組みなんて何も考えず、ただ言われた通りをすればいい、
 と言葉だけを信じていた。

 若かった。

 ・・・本当に若かった。

 いまでも思い出す、京都タクシーの思い出である。  by桜子

 追伸:結局、自費清算しました・・・。