イースター前の聖なる金曜日を、Good Fridayグッドフライデーと呼ぶ。
わが家は、初めてニュージーランドで、この祝日を体験した。
カレンダーを2月に戻すと、暦の上では、ニュージーランドの新学期。学校から配られた年間行事を見て、4月7日のグッドフライデーを当時、「良い金曜ってなんだ?」と思っていた。
大バカでした。しかも私、クリスチャンのくせに失念してました。オーマイガッ。
「グッドフライデーになると、お店は閉まるから、今のうちに食料を確保した方がいいですよ」
と友人から助言され、わが家の冷蔵庫には今、チーズ、ソーセージ、果物、野菜、パンが詰まっている。7日から10日(来週月曜)まで4日間はイースター休暇だ。
イースターに食べられるホットクロスバンズ。スーパーやベーカリーでたくさんこの種類のパンが約2週間ほど前から売られ始めていた。十字の飾りがついているのが特徴で、バターをたっぷりかけて頂くのが美味しい。
さて、この日は何をするか?
クリスチャンか、そうでないか、で過ごし方が違うと思う。
わが家は、ローカルチャーチで朝9時半からイースター礼拝があると聞き、家族で出かけた。
まず、入り口付近で、教会の人が、石ころを参加者に一つくださった。これはイエスキリストの復活時の墓石の再現と思われ、その石には、聖書の御言葉(ひとりひとりちがっている)が巻き付けられていた。
次に、室内へ入ると、普段教会に通っていない人がいらした。普段の礼拝と違うのは、まずそこだろう。
次に、礼拝堂もまた、平常時と違うレイアウトで、イエスキリストの死と蘇りを覚えられるようにと中央にパンとぶどうジュース(葡萄酒の代用)があった。
そして写真の通り、十字架と椅子(写真の右に見える黒いの)4脚があった。椅子の背もたれには、一枚づつ、言葉が違った白い紙が貼りつけられていて、左は、「あなたは自分のために生きますか?それとも他人のために生きますか?」と書かれている。さらに、その椅子の座席には、水の入ったボウルとタオルが置いてある。
何だろう、と思っていたら、これは、イエスキリストが死ぬ前日、弟子の足をイエスが洗うシーンの再現を代用していたようで、参加者はメッセージを聞いたり、ビデオを見た後に、一人一人が壇上で、ボウルに入ったお水で自分の手を洗った。また、イエスの御身体を覚えてパンと葡萄酒(ワインの代用)を、日曜ではないが説明の後に参加者で頂いた。
※ちなみに礼拝後は、御言葉が貼りついた石ころを戻し、代わりに小さなチョコ(これまた御言葉が貼りついている)を頂いて、礼拝を終えた。
終了後、礼拝堂横のラウンジで、お茶とホットクロスバンズを頂いた。
私はこのお交わりがいつも大好きだ。
たくさん、話したい人と話せる。
もうすぐ私たち、日本に帰るんです、ということで、涙ぐむ思いだった。
午後は、オークランド市内の多くで店が閉まっていたが、タイレストランのオーナーに「うちの子が1年前から楽しみにしているイベントがある」と教えて頂いたため、車でどんな感じか見に出かけた。
が、そこを通ると、遊園地の小型版みたいだったので、ずっとここに居るならまだしも、短期の私たちは行かなくてよさそうだね、ということでパスした。その代わり、ポンソンビーというお洒落スポットへ行き、営業しているお店でランチや美味しいアイスを食べた。
今日はこんな風に過ごして、夜はステーキを食べた。
だから何?という話で今日はすみません。
by桜子