タグ別アーカイブ: Norwich

Good-Bye! Prime Minister of UK,Mr.Brown!

Unbelievable!
On the way from Newcastle to London, I happend to see Prime Minister,James Gordon Brown at the station!

P1020878.JPG

Unexpectedly Sakurako shook hands with him.
Yes, I did!

 P1020879.JPG

 P1020881.JPG

今日、辞任されました。
そんなの、全然聞いてなかったけど、ちょうどイギリス旅行最終話に
ブラウン首相と握手した話をかけるなんて、このタイムリー性にも、
2度びっくりです。


英国スーパーマーケット(2)

 ”How kind you’re!”の感嘆文はこういう場面で使うんだな、と中学英語を思い出しながら、「ありがとう、ありがとう、あなたはとても親切な人ですね!私はなんて幸運でしょう!」とひたすらお礼を言った。

 まるで、テレビ東京の『田舎に泊まろう・イギリス編(現在は放送終了)』みたいだな、と思いながら、番組の主人公になった心境だった。思い起こせば、見知らぬ人の車に乗ったことは(確か)なかったはずだが、番組を見慣れていたせいか、よそ様の好意に甘えない選択肢は皆無だった。

 そして、海 ---海だよ、海が見えたよ。

P1020795.JPG P1020796.JPG

 「1,2,3」と私はカウントすると、脱兎の如く、彼女の待つ車へ戻った。
 送ってあげる、といったアンは、私を待っていた。

 なぜなら、海まで行く道中で、私たちはこんな会話をしたからだった。

 
 「ところで、もし私と会わなかったら、あなたは何をする所だったんですか?」

 「車でスーパーへ行くとこだったわ」

 「・・・ということは、このあと・・・?」

 「スーパーよ。スーパーへ行くわ」

 「私、実は海とスーパーのどっちへ行こうかと悩んでたんです!」

 と話し、「ほんの数秒間だけ海を見たらすぐ戻ってくるから」
 と約束して、車が止まった瞬間すぐさま海へと走り出すと、
 数を数えて、駐車場へと駆け戻っていったのである。

 神様、ありがとう、ありがとう。
 私はどちらか一つを選場なくては、と思ったのに、
 あなたは私にその両方を与えてくださいました。

 
 
P1020800.JPG ショッピング籠を手にするAnn
(※ショッピング籠は手で持てるほかに、写真のように片側の取手を伸ばしカート使用も可)
P1020801.JPG お洗濯の色分けシート
(※この紙を一枚洗濯機の中に入れると、白い服に色物の服を混ぜても色が移らないという優れものだとか。円換算して約500円也) 

P1020804.JPG お菓子。
(ついついこういうのは食いしん坊で撮ってしまいます)

 そして、最後にアンはこう言った。

 「さっきから話を聞いていると、もしかしてあなた、
  スコットさんちに泊まってるんじゃない?
  スコット夫人は良い人よ。私たち、仲が良いの。
  彼女には娘さんがいたわ。娘さん、病気よね。
  ふだん滅多に外にいるのを見ないけれど」

  アンとキティ・スコットのご近所事情が分からなかったから、私はずっとキティの名は伏せていた。が、関係が良いと聞き、戸惑いながらもええ実は、と事情を簡単に話した。

  「初めて日本からこんな田舎まで来て家にいるのは勿体ないわ。
  私はもうリタイヤした人間だし、時間はたくさんあるの。
  そうだわ、明日私が車で観光にでも連れてってあげましょうか?
  大きなショッピングセンターがあるわよ」

 私はアンのほっぺにキスしそうになった。最高だ、と思った。

(つづく)


英国スーパーマーケット(1)

 カレーライスを作ったあと、午後は徒歩20分先にある海へいこう、とキティが言い、
その前にまず昼食用サンドイッチを買いにスーパーへ行こうということで、その日初めて外へ出た。

 時間はとっくに正午を過ぎ、これまでの経験から、スーパーまでの距離と、海までの距離(双方は正反対に位置)に加え、彼女の疲れやすい体調を思うとき、これは海へ行かない可能性が高いな、と感じた。

 ならば、と私は考えた。
「スーパーでお昼を買ったら、その足で海に行ってランチしよっか?」

 ところが彼女はこう言った。
「うーん、わかんない。スーパーで買った荷物の重さによって決める」

 私が彼女について理解できないのは、こういうところだ。どうして、予め考えてから、行動しないのだろう。
そういった局面は、この旅のいたるところで、しばしばみられた。

 家を出るときはスーパーと海に行こう、と言ったではないか。と言いたい気持ちを抑え、グッと耐えて、気持ちを切り替えた。

 スーパー行きは楽しみだ。
イギリスに来てからずっとスーパーが見たかった。スーパーは、その国の文化や生活を知る場である。アメリカとの違いはあるか、どんな台所用品や食材があるのか、じっくり見ようと思った。P1020798.JPG スーパーマーケット

 しかしその胸算用と裏腹に、キティは用事を済ますとすぐに疲れ、家に帰ることになった。先に帰ってて、と言いたかったが、帰りの道順が分からない。

 しょうがない、一旦帰って、またここに一人で戻ってこよう!

 と、心の中で固く誓うと、てくてくと家に帰り、玄関を開けて荷物を置くなり、
 決心が鈍らないように、自分の意志をすぐさま伝えた。

 「ちょっと1時間ぐらい、散歩してくるね! サンドイッチは海辺で食べるよ!」

 
 ・・・今来た道を戻ってきます、とは言えなかった。まずスーパーへ行き、そしてビーチをみたい。私はもうすぐ日本に帰る。そろそろ外に出て、見たいものを見てもいいんじゃないかな、と考えた。

 
  「夕方になったらビーチへいくのに」と怪訝な顔を彼女は見せたが、
兎もかく、外へ出させてもらった。
 
(※ここでひとつ、なぜ私が外へ自由に出入りしないかと疑問を抱いている方へ
補足する。その理由は、キティが部屋の出入りの度に厳重に施錠するため外出しづらかったということがある。この時も彼女は鍵を開けるのに非協力的で、私はこの家を出るのに5分ぐらい鍵と格闘する時間を要した)

 話を戻す。

 玄関先を出た瞬間、ふと思い出した。そうだ、地図がまったくわからない。私は先ず鞄からペンと紙を取り出した。この家からの道順を記録して出かけなければ道に迷う。
そして、それを終えたとき、残り時間は45分になった。

 ヒマな時間は山ほどあるのにどうして観光時間はいつもこんなに少ないんだ、

と嘆きそうになったが、落ち込んでる暇はない。決めなくては。

 スーパーとビーチの両方が無理なら、どちらを選ぼう?
 物質的な満足より、やはり、精神的な満たしだろう。

 よし、海に行こう!

 ところが、一度もそこへ行ったことはない。
 あっちの方角だ、ということだけは聞いている。
 徒歩20分は確かなのか、確認しなくては・・・

 と思った瞬間、前方に一人の中年女性が現れた。

 「すみません、ここから海まで歩いて何分ですか?」

 すると、思いがけないことに、

 「今から車を出すところだったから、送ってあげるわ」

 と言われた。

 私は、飛びあがらんばかりに 喜んで、飛び乗った。

 (続く)


Sakurako’s Japanese cooking

 ロンドンからノーウィッチへと移動して3泊した後、朝早くノーウィッチ駅から4時間かけてニューキャッスル駅に到着した。キティ宅はそこからバスを使ってすぐそばの家だった。時計の針は13時を過ぎていて、私たちはランチも取っておらず、お腹がすいていた。

 それが、家に着くなり、キティは言った。

 「さて、今晩の夕食どうしようか?日本食は何を作るの?」

 って、え!? 私がお料理当番なの!?

 出発前、メールでは私に〝旅行で疲れているだろうし、休暇で来るんだから作らなくていい〝と言っていた。
しかし、せめて一品ぐらいは彼女の好物の餃子などを作ってあげたい、と考えていた。
 

 それが夕食の献立を尋ねてきた、ってことは、日本食なんだから、私が料理担当なんだよね!?

 来て間もない家に、他人の慣れない台所で、調味料や材料は何があるのかと戸惑ったが、これまでキティと過ごしてきた日々の体験から、私が作るしかないんだ、と確信した。

 さて何を作ろう、材料はどうすれば!?

 頭がズキズキした。
私はイギリスにいて、どうしてこんなに家の主みたいな仕事ばかりしているのだろう、と思った。

 だけど、要は考え方である。
イギリス人みたいで、こんな体験はめったにない。楽しもう、楽しもう、と思った。

 

 しかし

 長旅の疲労とストレスに、予期してなかった料理負担が、私に重くのしかかったようで、頭痛は激痛へと変化した。
 我慢して作ろう、と思ったが、耐えられそうになかった。

 私は泣きそうだった。

  「ごめんなさい、作ってあげたいけど頭が痛くて、今晩は作れないかもしれない。
少し、横にならせてくれる?もし今晩作れなかったら、どうか、許して」

 forgive me等という、へりくだる言葉を使う必要はないはずと思いつつも、もう堪忍してくれ、という心境だった。既に限界に近く、私は疲れていた。神様がなさることにはすべて意味がある、と思ってはいても、彼女と行動を共にすることは、非常な忍耐を要した。

 彼女はかなり変わっている。夜はちょっと寝るといって毎晩7時に自室へ入るが、9割方朝まで起きてこなかったし、私の意見を聞いても結局自分が行きたい場所へ連れて行く。

 私の脳裏に何度、自分は旅行者なのに、という思いが走ったことだろう。
だが、彼女は友達だ、と思うと、愛さなくては、という思いにも駆られた。
 

  そしてその夜、私はベッドに入ったまま朝まで眠った。

  翌日--

 まだ頭痛がしたが、前日より遥かにマシだったので、作るなら今だ!と、
お寿司かカレーかと迷い、体力的にカレーライスを選んだ。

とても日本的な美味しいカレーライスを作ろう。

P1020784.JPG 
ロンドンのJapan Center でキティが作ろうといって買った白玉だんごのもとや、私が日本から持参したもの
P1020781.JPG
 
P1020782.JPG
 いつまた頭痛が襲ってくるかわからないから、私は朝食(左隅のミューズリーとバナナが私の朝ごはん)を立って頂きながら、調理した。
 
 玉ねぎは1時間ぐらい飴色にするのが、甘味を出すポイントである。
一緒に作るといってたキティは宿題のタイピング(求職中でオフィス事務の講座を受講中)をしていた。

 ボウルがル・クルーゼなのが(洒落もの好きな私には)せめてもの救いだった。
P1020783.JPG 

デザートもやっぱり作ろうと思った。中学生以来、粉から白玉だんごを作った。
(※キティの好物はモチ類だった)shiratama dango
P1020787.JPG

 勉強している彼女に、一口どうぞとお茶を用意したら、喜ばれた。
P1020788.JPG

 神様、この先どうなるかわからないけど、まあ、宜しくお願いしますと、
私はただただ、神様に(成り行きを)任せていた。
(つづく)


イギリス北東部ノーウィッチ

 3日目の朝、私たちはロンドンを離れ、キティの父が住む北東部のノーウィッチへ移動した。バスや列車を乗り継ぐこと約3時間。その間、兼ねてからメールでは聞きづらかったことを、初めて質問した。

 キティの父・・・ノーウィッチ在住
 キティの母・・・ニューキャッスルでキティと同居

 と聞いている。ご両親は別居中なの?それとも・・?
 そろーり、そろりと尋ねたら、父親は既に新しい家族を築き、15歳の娘もいると言う。

 
 え!?そんなところにお世話になりに行くの!?
 あなたとその奥様やお嬢さんとの関係は大丈夫なの?

 ごくんと唾を飲んだら、全然平気、とキティは答えて、実になんでもないという風だった。だが、いや、全然平気じゃないでしょ、と思った。
 
 もし私が彼女の立場なら、父を取った家族のようなもの。居心地が良いはずはない。
想像力を働かせて、キティの気持ちになってみよう、と考えたが、彼女の心境が汲み取れなかった。

 

 「あと、祖父母もいる」

 
 
 え!?おじいちゃんとおばあちゃん!?聞いてないよ!

 
 目をまんまるにする私がウケたのか、キティは「今朝急に決まったんだよ~」と笑った。キティの父の両親(つまりキティの祖父母)は90歳近い高齢ゆえに、体調の関係で1週間ほど引き取ることが突然決まったのだと言う。
 
 「そんなに大人数が泊まれるなんて、大きな家なんだね」と、私は感心した。

 が、肩身が非常に狭かった。というのも、さらに悪いことにはキティ父の妻側の母が、老衰で入院して、彼女は病院を往復している最中だ、と聞いたからだ。

 なんだか、とんでもなく、忙しい家に行くではないか。

 どんな強面な女性が出てくるのだろう、今から行く家で苛められるのではないか。キティも内心は、わたしのためにと無理をしているのではないだろうか。

 しかし、その心配はなかった。アビーは向日葵のような人だった。

 料理も上手で、イギリス版栗原はるみこと、Delia Smithのレシピから、アップルデザートなど作ってくださり、私は初めてまともなイギリス料理を頂いた。

 それまでキティと二人、冷たいサンドイッチばかりを食べていた。本格的なテーブルダイニングに心安らぎ、私は、何か手伝うことはないですか、と彼女の家事を手伝って、自分の滞在に際し、とても気を使った。

 キティも当然なにかを手伝うだろうと思ったが、一方の彼女はどかんとソファに座ったまま、まったく動かなかった。
 
 どうして、何もしないのか、私には不思議でならなかったが、アビーは一人でも全く困らない感じで家事を切り盛りしていた。

 そんなキティは、長旅に疲れたらしく、7時になって「ちょっと横になるね」と言ったまま、朝まで起きてはこなかった。

(つづく)