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Kia Ora! Hikakin’s Misokin みそきん

今朝、夫がゴソゴソとコンビニの袋から、カップラーメンを2つ取り出しました。

その名も「みそきん」

ニュージーランドに住む人は何のことか、分からないと思うけれども、
そういう名前のカップラーメンのことです。

  ヒカキンプロデュース
     「みそきん」

日本では、4月末にYouTuberのヒカキンが、数日間休んだということで、ネットニュースが飛んでいた。ヒカキンは、休まずに配信をし続けている人だから彼が休むなんて余程のこと、結婚かという噂まで飛んだ。




日本って平和だな~
そして、そのネットニュースを書いてる私も…。



間が空くと、ブログ更新しづらくなってしまいました。
まだまだ、日本に適応できないようです。
適応障害って言う言葉があったな、などと思いつつ。

まずは書き始め、ということで、
今日はこんな平和な日本を、ニュージーランドで知り合ったお友達へお送りします。

by桜子



NZラグビー選手マネジメントのトップYou,なぜその道へ?

先月、ワールドベースボールクラッシック(WBC)で大谷やヌートバー選手らの活躍が大きな話題を呼んだ。あの熱狂は、2019年のワールドカップラグビーを彷彿させた。どちらも大舞台の裏に、競技関係者の長年にわたる地道な努力と環境整備、そして数えきれない支援と裏方がいる。皆の力がワンチームになって初めてプレイする選手が輝く。
 

画像
日本ラグビーフットボール協会Twitterより、19年ユーキャン流行語大賞「ワンチーム」が懐かしい



 今日は4年前のムーブメントの影に居た、ラグビー界裏方の人物、ニュージーランド人のティム・ハーヴィー(46歳)に話を聞く。ニュージーランドから日本ラグビー界へ選手を20年余りサポートし続け、元駐日NZ大使からも信頼を寄せられてきたティム、なぜその道へ?

silver framed hippie sunglasses on concrete

 インタビューの朝、ティムは息子を車で学校へ送り、プールでひと泳ぎしてから、家へ来た。今の心境を尋ねると、流暢な日本語で語り始めた。

ティム:
今まで仕事を凄く頑張ってきた。ディール(取引)、ディール、ディールばかりで…。倒れるぐらい働いてきたけど、振り返って、今の生き方が正しい気がする。奥さんと子供たちとの時間、そして人を大事にする。今、そういう生き方を始めた所で、そういう風に感じています。



 “今、そういう生き方”とは、ティムが2年前から始めた新しい仕事だ。2021年、彼は長年勤めた大手スポーツエージェンシー日本代表の座を降りた。私はティムに出会って間もない。が、一度打ち解けると、彼は緑色の瞳で私をよく見て喋ってくれた。

ティム:
前はもちろん、良いお給料を貰って出張も多かった。大金持ちの人たちを見て、凄い世界をたくさん見た。人は、忙し過ぎると、正しいことを忘れちゃう場合がある。誘惑も多い。人生を棒に振る人をたくさん見てきた。結局、仕事を辞めてみて全部、フェイク(偽物の世界)と分かった。そこを抜けて初めて、“世界はもっと広い”、と思った。だから、うん、まず自分を大事にしなきゃいけない。

 昨年から、自分一人で考える時間(タイムアウト)を取り始めた。山で4日間、単独で過ごした。普段読まない本も持って、籠ったと言う。

イケメンすぎるTIM

その時、物資が不足した。が、奇跡を体験する。見知らぬ学生から「余ったんですけどこれ、必要ですか?」と聞かれた、と言う。

ティム:
ああ、正しく生きていけば神様は守ります、必要なものをちゃんと与えるよ、と分かった。


桜子:
へえー。


ティム:
そこからもう、
もともと自分に自信がある人なんだけど、


桜子 :
(笑)


ティム:
余計、自信がついちゃった。


桜子:
(大笑)

私は、ティムがニュージーランド(以下、NZと略す)人らしくない、と思いながら話を聞いていた。この地で聞いたNZ人の気質とは、①時間にルーズ ②残業をしない、だ。そのため、なぜ激務をこなせたのか尋ねた。



「うーん、どうだろう、親からの教えだと思うけど?あと、今日ここに5分遅刻した時、なんでこの交差点で交通規制やってるんだ?!と(イライラ)」


桜子:
お、それは意外!(笑)


ティム:
昨日も、ミーティングで僕は早めに着いていた。けど、遅れてきた人がいた。僕はテーブルでその人に(時計を指さして)「NZタイム?」って聞いたら、「ううん、マオリ(NZの先住民族)タイムって言われた」


一同、笑い。※主人も途中から参加 


ティムの経歴は興味深かった。なぜ、「キウイ(=NZ人)の顔して日本のことを良く知っているか」と言えば、父が宣教師と言う。21歳で船に乗り、北海道地に幾つもの教会を作り、開拓伝道を始めた。父の背中を見て彼は成長し、10代で一度帰国するが、18歳でまた日本に来る。当時、スキー場でアルバイトなどをして過ごし、何をしたいか分からない生活だったが、大手企業との出会いが彼を変えた。


桜子:
それが今日の本題の、なぜその道へ、?の答えですね。


ティム:
そう。当時、父が通訳会社もやっていて、日本の大手企業から相談が来た。NZからラグビー選手が欲しい、と。それで選手が入ることになったが、彼らの通訳と面倒を見る人が居ない、と。「ああ、そうだ、ティム、半年間ぐらいアルバイトをやらないか?」と。


桜子:
なるほど、そういう流れだったんですね。


ティム:
「アルバイト代は1日6千円で」と言われたけど、「いや、それじゃダメです」と応えて、18歳の時から交渉が始まった(笑)。


以降、ビジネスは順調に色んな形で広がり、24歳で結婚後は妻と祈る生活の中で、若くしてNZに家を購入。大手スポーツエージェンシー社長との出会いも自然と開かれ、それらの道程を彼は「いつも守られている感じ」と評した。


ここで、そばにいた夫がティムに質問をした。



夫:
もしリタイアしたら、日本とNZ、どっちに住みたいですか?


ティム:
NZ(即答)


夫:
なぜ?


ティム:
釣りができるし、ゴルフもできるから。

遊ぶの大好き!
釣りも大好き!



夫:
なんでもある便利な日本と、自然豊かで遊びにこと欠かないNZなら、NZを取るんだね(笑)。じゃあ、ティムさんは、自分のことを日本人とNZ人のどちらだと思っているの?


ティム:
それは、10代の頃にアイデンティティクライシスで悩んだ。それでも、その後に分かった。
(ちょっと間をおいて)
神の国の人。


桜子:
ほっほうー。



世間にも、日本のビジネス関係者にも自身はクリスチャンと公言してきたティム。現在は、日本人オークランド教会にいる。彼に会いたかったら、この教会を尋ねるといい。ティムがこれからどんな人生を送るのか、目が離せない。

by桜子





silhouette of cross

ニュージーランドのローカルチャーチ

 オークランドで過ごす最後の日曜になった。天気予報ではイースター休暇は曇とあったが、朝日が美しく登り始めている。
 ここで日本との違いをいつも考えるが、カーテンを開くと一面に広がる空がなんといっても圧巻だ。視界を遮るものがない。自然の恵みを全身に浴びて、清々しくなる。私はこの景色を、鬱っぽくなった全ての日本人に見せてあげたい。もしその人が、自然や歩くことが好きなら、海岸を眺め、森林を散歩して、ストレスが飛んでいく。きっと回復できると、心から思う。

 今朝も私たちは朝9時半からローカルチャーチに行く。そこで、今日はニュージーランドの教会について紹介したい。
 
 そもそも、ニュージーランドであろうが、日本であろうが、日本人にとって「教会に行く」というのは、非常にハードルが高い。私の場合は、近所のアメリカ人家族に連れられて小学生で聖書を知った。が、そういう自然な何かがなければ、自発的に教会へ行くのは難儀だ。何か教会には、悩みがある人や弱い人が行く、というイメージがある。でもそうじゃないよ、ということを伝えたい。

thank you signage

なぜクリスチャンが教会へ行くのかと言えば「神様へ一週間の感謝と賛美」をしに行くのだ。

懺悔しに行くわけでも、願い事を叶えにいくのでもない。この点は強調したい。
そして、ニュージーランドに来たなら、ぜひ教会へ行くことをお勧めしたい。(日本でもいいけど…)


 教会へ行ったからと言って、その場所はあなたを包みこむような場所じゃないかもしれない。良い体験ができると保証できない。うちのメンバーであるイギリス人によれば、「どの教会も、うちみたいなところじゃない」と人差し指を立てて、教えてもらった。


 そう、どの教会に行くかで、雰囲気はかなり違う。だから、行く前に、あなたが神を信じる人でなかったとしても、心の中で「神様、どこに行けばいいですか?」と1回でも祈ってから、あなたが足を運ぶ教会を探して見つけ、体験してほしいと思う。


 そこが、あなたの人生を変える可能性は大いにある。だから勇気を出して、行ってみよう!

by桜子

happy easter card

知ってた?NZのグッドフライデー何する日?

イースター前の聖なる金曜日を、Good Fridayグッドフライデーと呼ぶ。
わが家は、初めてニュージーランドで、この祝日を体験した。

カレンダーを2月に戻すと、暦の上では、ニュージーランドの新学期。学校から配られた年間行事を見て、4月7日のグッドフライデーを当時、「良い金曜ってなんだ?」と思っていた。
大バカでした。しかも私、クリスチャンのくせに失念してました。オーマイガッ。


「グッドフライデーになると、お店は閉まるから、今のうちに食料を確保した方がいいですよ」
と友人から助言され、わが家の冷蔵庫には今、チーズ、ソーセージ、果物、野菜、パンが詰まっている。7日から10日(来週月曜)まで4日間はイースター休暇だ。

イースターに食べられるホットクロスバンズ。スーパーやベーカリーでたくさんこの種類のパンが約2週間ほど前から売られ始めていた。十字の飾りがついているのが特徴で、バターをたっぷりかけて頂くのが美味しい。


さて、この日は何をするか?
クリスチャンか、そうでないか、で過ごし方が違うと思う。

わが家は、ローカルチャーチで朝9時半からイースター礼拝があると聞き、家族で出かけた。

Good Friday at GPC

まず、入り口付近で、教会の人が、石ころを参加者に一つくださった。これはイエスキリストの復活時の墓石の再現と思われ、その石には、聖書の御言葉(ひとりひとりちがっている)が巻き付けられていた。

次に、室内へ入ると、普段教会に通っていない人がいらした。普段の礼拝と違うのは、まずそこだろう。
次に、礼拝堂もまた、平常時と違うレイアウトで、イエスキリストの死と蘇りを覚えられるようにと中央にパンとぶどうジュース(葡萄酒の代用)があった。
そして写真の通り、十字架と椅子(写真の右に見える黒いの)4脚があった。椅子の背もたれには、一枚づつ、言葉が違った白い紙が貼りつけられていて、左は、「あなたは自分のために生きますか?それとも他人のために生きますか?」と書かれている。さらに、その椅子の座席には、水の入ったボウルとタオルが置いてある。

何だろう、と思っていたら、これは、イエスキリストが死ぬ前日、弟子の足をイエスが洗うシーンの再現を代用していたようで、参加者はメッセージを聞いたり、ビデオを見た後に、一人一人が壇上で、ボウルに入ったお水で自分の手を洗った。また、イエスの御身体を覚えてパンと葡萄酒(ワインの代用)を、日曜ではないが説明の後に参加者で頂いた。

※ちなみに礼拝後は、御言葉が貼りついた石ころを戻し、代わりに小さなチョコ(これまた御言葉が貼りついている)を頂いて、礼拝を終えた。


終了後、礼拝堂横のラウンジで、お茶とホットクロスバンズを頂いた。
私はこのお交わりがいつも大好きだ。
たくさん、話したい人と話せる。

もうすぐ私たち、日本に帰るんです、ということで、涙ぐむ思いだった。


午後は、オークランド市内の多くで店が閉まっていたが、タイレストランのオーナーに「うちの子が1年前から楽しみにしているイベントがある」と教えて頂いたため、車でどんな感じか見に出かけた。

が、そこを通ると、遊園地の小型版みたいだったので、ずっとここに居るならまだしも、短期の私たちは行かなくてよさそうだね、ということでパスした。その代わり、ポンソンビーというお洒落スポットへ行き、営業しているお店でランチや美味しいアイスを食べた。


今日はこんな風に過ごして、夜はステーキを食べた。
だから何?という話で今日はすみません。


by桜子


 

ニュージーランド最大の日本メディア、社長のYOU!何しにNZへ?

ニュージーランドに来た日本人なら誰しも一度はお世話になるサイト、それが「ニュージー大好き」だ!

正直、ベタな名前だ。サイトデザインは古臭い。見た瞬間、そう感じた。

でも、中身を見て驚いた。特筆すべきは掲示板だ。SNSが盛んな現代に生きた掲示板が残っている…!これはもはや、BBS、と呼びたくなる。ああ、インターネット黎明期が懐かしい。他人と他人をつないでくれた唯一の道。


個人的な話に脱線する。私の苦しいニュージーランド生活、家探しは苦難の連続だった。(詳細はニュージーランドの家探し~短期移住にて)最後はまさかのハッピーエンドだったが、何を隠そう、同サイトが私を助けた。

ゼロからイチを産むこと、異国で生きること、VUCA時代にビジネスを廻し続けるのはどれもけして、簡単じゃない。「ニュージー大好き」を設立し、運営し続けるテリー野澤氏に、読者代表としてお礼を言いたい。日本人サイトをありがとう!

今日はそんな彼に突撃した。

桜子:
さっそく本題で、Why you’re in NZ?と。
なぜニュージーランド(以下、NZと略す)へ来られたのでしょう?

テリー:
それを話すとロングストーリーになっちゃうんですけど。


テリーさんはこれまで何度も聞かれたであろう質問に対し、真摯に答えはじめた。その態度に、意外だな、と思った。きっと面倒くさい、という顔をされると思った。それで分かったことは、渡航前は日本企業に勤め、システムエンジニアで激務だったため、転職を決めてNZへ来た、ということだった。


桜子:
それが2001年?


テリー:
そうです。当時、転職はネガティブなイメージがあった。「転職しました」と言うのが恥ずかしくて、友達に会いたくなかった。だから、海外で就職した方がいいんじゃないかと考えたんです。(中略)海外で安全な英語圏で最終的に残ったのが、オーストラリアとNZ。オーストラリアは親族が住んでいたんです。だから、誰も知らない、家族も行ったことがない、全く知らないNZを移住先に決めました。


私はこの時、聞き流した。が、のちに娘へその話を伝えると、「普通ならオーストラリアを選ぶのに、どうして?!」と大変驚き、なぜ?と聞かれて、しまった、と思った。非凡な人が野澤氏なのだろう。だからこそ、起業できたのだ、と後から考えた。

話を戻す。
それで、夫婦で入国した。当時の彼女の想いはどうだったか、その頃のエピソードを尋ねると、野澤氏はゆっくり語り始めた。


テリー:
当時はかみさんが、会社を辞めて海外に行く話をしたら、賛成してくれたんです。「そうしよう、そうしよう」と。


桜子:
(喜んだ顔で)へえー!


テリー:
そう言ってたんですが。10年後ぐらいに当時のことを聞いたら


桜子:
うんうん。

テリー:
「本当に嫌だった」、と。


桜子:
えっ!ビックリ、本当!!!?(←驚き過ぎて敬語を忘れる)


テリー:
(頷く)だけど僕が楽しそうにしているのを見て、言えなかったのでついてきた、と。


桜子:
…それ告白されたとき、どう思いました?


テリー:
ちょっとショックでしたね。なんて可哀想なことをしたんだろう、と。言ってくれていたら、僕も思いとどまっていた、かもしれない。


桜子:
そうか…。なるほど…。(しばし無言)でも…言ってくれたら良かったのにな、と仰るのは、良い…ですね。


テリー:
えっ、そうですか?(苦笑)


桜子:
だって、相手を思いやっている…。


テリー:
さすがにこの年になると、自分のことはどうでもいい…。やっぱり子供がどう思っているか、とか、家族が幸せじゃないと意味がない、じゃないですか?
今の自分だったらきっと自分中心に考えない。家族にまず先に聞いたんじゃないか、と。なんか、そのことを思い出すと辛いです。切ないです。
本当に自分のエゴで家族を巻き込んでしまって申し訳ないな、という気持ちが繰り返されます。



テリーさんが大事な胸の内を語ってくださった。私は真剣に考えた。激務で肉体に限界を覚えた。「転職を恥ずかしいと思わなければ」とやや悔いているようにも見えた。が、当時は「転職は恥ずかしかった」のだ。ホリエモン(堀江貴文)の17年に出版した「多動力」を引用したい。



10年前は転職すらも、ネガティブに捉えられていたくらいだ。節操もなく動く人はこの国では尊敬されない。
(引用元リンク↓)

彼の問いに応えられるただ一人を思い浮かべ、私はこう言った。



桜子:
この場にもし奥様がいらして、この会話を聞いていたら、どうお感じになったか、聞きたいですね…。もしかしたら、あなたそんなこと思っていたの?って仰るかもしれない、笑。



テリーさんは苦笑いをした。

そして、この国が子どもにどれだけ優しい国か、という話や、NZの国とその人々について語り続けた。


桜子:
お話、面白いですね。

テリー:
そうですか(笑)


私のブログだから、この話は割愛する。(みんなたぶん、これが一番聞きたいことだろうけど!)
その代わりと言っちゃなんだが、最後にこぼれ話を書く。

実は取材前日、珍しくFBで日本の人から連絡があった。

「桜子さんがまだNZにいるなら、紹介できる人が居る。野澤哲夫さんと言う方なのだけど」


ビビビッ

凄すぎる。
「明日その人に会うんですけど…!」
と私が興奮したのは書くまでもない。


というわけで、わが運命の人、テリーさんがこれからどんな人生を送るのか、目が離せない。


by桜子




man comfortably sitting on a couch

ワーホリでニュージーランド歴7年のYOU!

家族で渡航したニュージーランド最大都市オークランド。ニュージーランド人口の1/3が住むと言われるこの街に、コネなしで来たわりには、知り合う人が増えていく…。

ということで、聞いた話を独り占めするのはもったいない!ブログ開設時の初心に帰り、単身突撃インタビューを再開。初回ゲストはニュージーランドのオークランド在住歴7年のカズさん(独身・39歳)。



 ニュージーランドで最安と言われるスーパー、パッキンセーブに来て驚いた。広い。イケアの倉庫や、コストコなみ、といえばイメージは伝わるだろうか。
 しかしそれ以上に驚いたのは食べ物の値段だ。レタス1個580円、卵12個入り800円。わが家の懐が痛い。しかし、どれも大事な栄養素。我慢するわけにもいかず、慎重に買い物をした。
 
 慣れとは恐ろしいもので、滞在2か月もすると目が慣れて、値段にも驚かず、時にはこれはお得だと買い物ができるようになっていく。もっとも野菜の値の高さはニュージーランド人も感じていた。店員に向かって『なんで、このレタスはこんなに高いの!』と叫ぶ女性を見た、と夫は言う。

 そんなある日、ママ友から「スーパーAの野菜が安いよ。私よく出かけているよ」と勧められたので、子供を学校へ迎えに行った足で、車を走らせた。
 
 Excuse me…is this…?と店員へ私が話しかけると、「ええ、それは…」と予期せぬ日本語が返ってきた。なんと初めて見る、働く日本人だ。彼は店員ではない、と説明しつつも、一生懸命に対応してくれただけでなく、その後に続く、私の素朴な疑問にいつまでも、いつまでもついてくる。それで、彼が永住権を持って在住7年の独身男性と知るわけだが、問題はこの後の会話である。

カズ
「僕、日本人の友達いないです。
ニュージーランドの友達もいないです。会社と家の往復です」

桜子
「え?じゃあ、土日は何しているんですか?」

カズ
「暇です」

桜子
「寂しくないですか?」

カズ
「寂しいです」


 その素直すぎる答えに私は返す言葉を失った。ふと顔を見上げると、遠くで夫がこちらを見ている。その顔には(何、油をうってるんだ?)と書いてあったので、私は彼に別れを告げた。



約2週間後。土曜、気持ちの良い青空を眺めていたら、朝ふっとスーパーAの彼を呼ぶ案が閃く。我ながら変だと思いつつ、夫に奇妙な提案をしてしまう。

「今からうちへお茶に誘うのはアリかしら?」

私の予想に反して夫は言った。「いいよ」

とはいえ、本当に実行に移すと思わなかったのか、「いらっしゃることになったよー!」と私が叫ぶと、家族は皆、目を丸くしていた。カズさんの許可をもらい、その話を書く。


桜子:
ニュージーランド滞在歴7年のカズさん。なぜニュージーランドに来たんですか?

カズ:
ニュージーランドに移住した男友達がいて、彼に誘われたんですよ。僕は当時、金融業界で働いていて、ワーキングホリデー(以下、ワーホリ)で来たんですよ。

桜子:
あれ、ワーホリが使えるのは30歳まで、でしたよね。年齢の計算が合わない気が。

カズ:
あれは、申請時の年齢なんです。それまでに申請して、渡航したのはその後だったので。

桜子:
なるほど。あの、さっきの話。
若干、巻き戻して聞きたいんですけど。振り返ってみて、なぜニュージーランドに来たか。何がカズさんをこちらにこう、行かせよう、と思ったのか?

カズ:
えー…。(もぞもぞ)

それ言うと身も蓋も夢もない話なんですけど…。
僕、彼女に振られて(笑)。
そこが一番大きくて。
遠くに行きたい。遠くに行きたかった・・・。


一同、笑い。

夫 :
傷心旅行!(笑)

カズ:
本当にそうなんです!(笑)


YOUは何しにニュージーランドへ?ワーホリをするためなんだと思っていたけど、答えは全然違った。
ただ遠くへ、彼女のいない所へ逃げたかった。それが、たまたま、この地だったとは。


桜子:
その答え、最高だな、すごいよ!(笑)

カズ:(笑)
仕事も合わなかったんですね。
僕はなんで金融業界へ入ったかと言えば、大学4年の時に「みんななでお金を出し合って困った人を助けるのが金融業界なんだ」という説明会の綺麗事に感動したんですよ。頭の中がお花畑でした。
でも世の中、そうじゃない。集金しなきゃいけないし(笑)
なんかしんどい、つらいなと。
でも結婚したがっている彼女が居たから、頑張ろうと思っていた。それで頑張って、そうじゃなくなった。
一回バージョンを変えないと。

夫 :
それはリセットみたいなこと?

カズ:
そうです。それで、ニュージーランドに移住した友達が誘ってきてくれた。
「気分転換にニュージーランドはもってこいだよ」と。
「それにワーキングホリデーだから、ホリデー(休み)で来たらいいよ」と。それで来たんですけど。でも、今、何で居続けているのか…。


一同、笑い。


カズ:
ホントは仕事をあまり真面目にやるつもりもなくて、遊びに来たって感じだったんです。
でも一緒にフラット(共同生活)で住んでいたニュージーランド人に、お前は毎日家で何やってるんだ!と。

夫 :
ハハハ

カズ:
国で両親が泣いているぞって怒られて(笑)!

桜子:
アハハ!


永住権を取りたくて来たわけでもないカズさんは、この後どうしたら、と思っている。
自分でも何がしたいのか分からない、と正直に語るカズさんは、あともう少し働けば、今度はオーストラリアでの仕事もできるようになる、ということで、これからも、流されていくのか。


結局うちで1、2時間お茶するつもりが、気づけば時計の針は4時間を超え、
「また会おうね」と別れたYOUが、これからどんな人生を送るのか、目が離せない。



by桜子



boy wearing surgical mask

マスク解禁・ニュージーランドとの違い

  長かったコロナの時代は終わるのか?今日から日本でマスクは着用しなくていい。ガレージの片隅に置いてある日本帰国のスーツケースにある家族3人分のマスク。もう捨てていいかしら?!

 ちょうど半年前の22年9月12日、ニュージーランド政府はマスク着脱を許可した。私たちは今年NZへ来たから、この国の人々がその瞬間どうしたか残念ながら知らない。けれども、少なくとも今、私たちはすっかりコロナを忘れた生活を送っている。
 道を歩けば、知らないニュージーランド人とアルカイックスマイル(口角をほんの少し上げて微笑むこと)を交わして、すれ違っていく。
 子供の送迎でニュージーランドのママに会えば、ハーイ!と歯を見せて、私はあなたに会えてうれしいとサインを送り、教会のメンバーに会えばあちらの方から、「オー!」と抱きつかれたり、頬にキスされるのだから、コロナを気にするそぶりはゼロである。



「コロナがわれわれの生活や未来を左右するのではなく、われわれが支配権を取り戻す」と、NZの首相は当時述べたそうだが、日本もそのように、自分の意志でマスク着用を判断できるようになったら本当に素晴らしいと思う。

出典元:ロイター


もっとも私は、空気を読んでマスク着脱を決める、自分の意志を主張できないジャパニーズだけどね…。

by桜子



person with toy airplane on world map

小学生のニュージーランド親子留学④留学生の葛藤

娘の小学校生活も、1か月が過ぎた。

初日は「楽しい」と喜んだ娘も、当然ながら、新しい環境では誰もが直面する悩みを抱いた。
留学生の適応課題は下記4つ。
=================
①異国の文化や常識
②新しい学校の授業と規則
③言葉の違い
④言葉の違いを乗り越えて友達をつくること
=================

幸いなことに、娘は④をすぐにクリアした。
神の憐れみだった、と思う。
というのも、同じクラスに、台湾から来た留学生が親友になった。
放課後は、いつも一緒に遊んだ。

お互いに、授業や遊びのルールが分からない。
困るといつも二人で身を寄せ合って「こう言ってる?」「聞いてみる?」と相談して、覚悟が出来たら、話しかける、を繰り返したそうだ。「二人でいたから勇気を出せた」と娘が言っていたから、留学生ナンシーがいなければ学校生活はきつかっただろう。

そのナンシーが、入学間もない頃に風邪で学校を休んだ。
その日、娘はずっと学校で独りぼっちだった。
誰からも話しかけられなかった、と言う。

しかし、ナンシーもまた、娘が学校を欠席した日に同じ思いをしたようで、
双方ともに、休み明けに登校する姿を見ると、抱き合って喜んだ、というから何ともいじらしい。

このナンシーは台湾から単身で来ている。親は台湾在住だ。
英語を身につけるために最低1年間、場合によって高校まで、という。

ある日、学校でナンシーが中国人男子生徒から話しかけられたとき、ナンシーは「中国人は、台湾嫌いだから」と警戒していたよ、と娘が言った。私はナンシーの渡航理由は、私たちと比べ物にならないのだと改めて背筋が寒くなる思いがした。

娘の学校は、中国人や韓国人がたくさん留学生で来ていて、日本人家族は私たち以外、学校説明会で見つけられなかった。もっとも先日、娘が歩きながら「トットちゃん」を読んでいると、「Are you Japanese?」と一つ年上の女子生徒から話しかけられ、友達になった、と言うから、日本人も何人かいるようである。

移民の国、ニュージーランド。
イギリス、ドイツ、ロシア、インド、スリランカ、南アフリカ共和国、マレーシア、韓国、中国。知り合った人たちは一様にこの地で暮らしているが、バックグラウンドは様々である。

by桜子

小学生のニュージーランド親子留学③「渋谷のラジオ」に出演

ラジオしぶや区ニュース


来月、娘にラジオの出演オファーを頂いた。ビックリ。

そういうわけで、これは「わが子に留学をさせたいと考えている親御さん」に朗報だと思い、リアルタイムでお届けする、子供の生の声の告知を行う。


私が綴る親子留学よりもリアルな、子供の意見について、お時間のある方はどうぞ、チャンネルは「渋谷のラジオ」で視聴ください!


日時:4月4日(火)12時~13時 



①スマホやタブレットでアプリをダウンロードして視聴

アプリの検索で、公式アプリ「渋谷のラジオ」を探す。
見つけたらダウンロードをする。
ダウンロードが出来たら準備OK!時間になったらクリック



◆詳しくはこちら





②WEBで視聴 

公式サイトから「いますぐ聴く」をクリック。


by桜子

小学生のニュージーランド親子留学②神様おしえて、学校選び

いろいろ考えられる選択肢の中から、「この一手」を選ぶのは自分しかいないわけです。
―― 羽生善治(プロ棋士)



人生の選択はいつも難しい。

朝食はパンか、ご飯か。
家を出るときは、右足からか、左足からか。

その手の質問なら、バカバカしい、どっちだっていい、と皆、笑う。


けれど、進路だったら?就職先だったら?結婚相手だったら?
どれも人生に強い影響を及ぼすから、簡単に選択できない。


神様、どうしましょう、どうしましょう。
と、たとえ神の存在を信じていない人でも、何かの「しるし」「確信」「最善」を天に求め、行動するのではないか。

私の奇妙な冒険、ニュージーランドの家探し。
振り返ると、神は「家を与える」と確かに1月、ひとつの「しるし※」を与えてくださった。
(※ニュージーランドの家探し~短期移住をご参照ください)



それで私は、ニワトリが卵を目の前で産んだのを見て、「ちょっとー!家が与えられるよー!!」と歓喜の声をあげた。それで当時、私の脳裏には「強烈に思い浮かぶ家」があったので、それが与えられると思い込んだ。

さらに、
「何事でも疑わなければそのようになる」
という聖書の御言葉から、絶対に疑わないぞ、と堅く心に誓って過ごしていた。


結果は皆さん、ご存じの通り、その家は与えられなかった。
疑わなかったつもりだったので、私は当初、がっかりした。

けれど、これもまた、皆さんご存じの通り、もっと立派な家が与えられた。
「家を与える」という約束は、確かに守られたのだった。



私は今朝、このことについて思い巡らせた。
自分と神の落差である。

自分の人生を歩んでいると、自分が一番よく分かっている監督者のように思ってしまいがちだが、神が最善の監督者であることを思い知る。聖書には、私たちの願いや望みについて、次の文がある。


===============

期待が長引くと心は病む。
望みが叶うことはいのちの木である。

箴言13:12

===============


私は、家探しにおいて、脳裏に浮かぶ家を欲しい、と望んでいたが、その本質は、「家族が幸せに暮らせる家」だった。

だから神様は、私の本質を叶えた。それは私が監督者ではダメであり、やはり神が監督者でなくてはならない、という結果でもあった。


ああ、なんと、素晴らしいことだろう。
私たちの理解を超えて、知識を超えて、一番良いものを授けてくださる方がいる。
日々の必要をよくご存じで、私たちの望み、願いを、私たちが口にする前から知っている。



今日も神様が、お1人お1人の上に、豊かに望まれますように。


by桜子



※学校選びのリアルは次回、綴ることにします。