カテゴリー別アーカイブ: 渋谷子育て

text fired on cardboard

会社クビになりました

あなたはどっち?

会社クビになりました。

A.「ああ、ありがたいな、これで、新しい会社へ行ける!また新しい人達と知り合える!」
B.「どうしよう~、私の人生終わった、ダメだ!」




今朝は久しぶりに夫の「しっかり自分の人生を生きる講座」を朝から受講した。


起きてすぐ、私が色んなことを心配したからである。
「今日から台風級の雨。外にある自転車は大丈夫かな?」
「Aさん、体調は大丈夫かな?」

そんなことよりまず、自分の管理を最優先しろ、と喝を入れられた。


「自転車は、野ざらしになっていいんだよ。そんな些細なこと、心配するなよ」
「Aさんもそう。君は『会社つらい~、疲れた~』って言うよね?それではAさんに迷惑」
「君が、生き生きと人生を楽しむ。そうして初めてAさんに良くできる」





物事ってどちらの方向から見るか。人生って、どこから見るかを選択することなんだよ。

woman in white blazer holding tablet computer
「もしもし?あのね、わたし、会社クビになっちゃった。ラッキー!新しい人生の始まり!」
これが言えたら確かに最強w

                                                       信仰も一緒でさ、神様がやってくれたから、って(何もせず)
怠けている人、いっぱいいるじゃない?


ポジティブに努力できるように自分の気持ちを持っていく
仕事が首になった、人生が終わったと思うよりも、
「これでまた新しい仕事ができる」と捉えて、
そちらの方向に「踏み出していく」。そういうことが大事なんだよ。
向かい風は、立ち位置を変えたら、追い風だから。


「人間の脳っていうのはね、騙すか、騙されるか。どっちかなんだよ。
脳は、自分が抱いたイメージを全力で実現させようと働くから。
だから、自分の人生をしっかり生きなさい。」


さらには、子育てにも喝が入った。


親(桜子)が、ドーパミン出して生きてないから、しょうがないんだけど、
僕たちは、子供が楽しんでいることをどんどんやらせて、
人生は楽しいんだ、と訓練をさせるんだよ。


子供が楽しめないようなことを、人と同じようなことを子供に無理やりさせようとする。
だから、お互いに生活が辛くなっちゃうんだよ。


私はこれを聞いて2つのエピソードを思い出した。
ひとつは、ユダヤ人の親が、子供に読書の習慣をつけさせるために、
本を読む間は飴玉をなめさせて膝に乗せるという話。
(オキシトシンが出て、美味しい=幸せ、うれしい)
これも、脳を騙すことである。



次にさかなクンの母の話。
さかなクン母は、彼の小学校の授業参観で、先生にさかなクンをもっと勉強させろと言われ、
こう返したらしい。

あの子は魚と絵が好きだからそれでいいんです
その末路が、東京海洋大学名誉博士、魚類学者、タレント、イラストレーター…。



将来を不安がらない。
ブレない。
前向き。





大汗かきます💦💦



納得~。


今朝は、拍手したくなるほど、いいこと言うわ~と聞き惚れた。

ひろゆきも、中田の敦ちゃんも、ホリエモンもいいんだけど、
夫の話も、必要な人に届くといいな~と思った。





というわけで、今朝はこの感動を、共有しないともったいない、と書きました。
読者の中に、私のような人が居たらぜひ、一緒に脳を騙して前に進みましょう。

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時々、メッセもお願いします。(私の励みになるので)

今日読んでくださった方、こんなSNS時代に、ありがとうございます!
m(__)m

by桜子


NZラグビー選手マネジメントのトップYou,なぜその道へ?

先月、ワールドベースボールクラッシック(WBC)で大谷やヌートバー選手らの活躍が大きな話題を呼んだ。あの熱狂は、2019年のワールドカップラグビーを彷彿させた。どちらも大舞台の裏に、競技関係者の長年にわたる地道な努力と環境整備、そして数えきれない支援と裏方がいる。皆の力がワンチームになって初めてプレイする選手が輝く。
 

画像
日本ラグビーフットボール協会Twitterより、19年ユーキャン流行語大賞「ワンチーム」が懐かしい



 今日は4年前のムーブメントの影に居た、ラグビー界裏方の人物、ニュージーランド人のティム・ハーヴィー(46歳)に話を聞く。ニュージーランドから日本ラグビー界へ選手を20年余りサポートし続け、元駐日NZ大使からも信頼を寄せられてきたティム、なぜその道へ?

silver framed hippie sunglasses on concrete

 インタビューの朝、ティムは息子を車で学校へ送り、プールでひと泳ぎしてから、家へ来た。今の心境を尋ねると、流暢な日本語で語り始めた。

ティム:
今まで仕事を凄く頑張ってきた。ディール(取引)、ディール、ディールばかりで…。倒れるぐらい働いてきたけど、振り返って、今の生き方が正しい気がする。奥さんと子供たちとの時間、そして人を大事にする。今、そういう生き方を始めた所で、そういう風に感じています。



 “今、そういう生き方”とは、ティムが2年前から始めた新しい仕事だ。2021年、彼は長年勤めた大手スポーツエージェンシー日本代表の座を降りた。私はティムに出会って間もない。が、一度打ち解けると、彼は緑色の瞳で私をよく見て喋ってくれた。

ティム:
前はもちろん、良いお給料を貰って出張も多かった。大金持ちの人たちを見て、凄い世界をたくさん見た。人は、忙し過ぎると、正しいことを忘れちゃう場合がある。誘惑も多い。人生を棒に振る人をたくさん見てきた。結局、仕事を辞めてみて全部、フェイク(偽物の世界)と分かった。そこを抜けて初めて、“世界はもっと広い”、と思った。だから、うん、まず自分を大事にしなきゃいけない。

 昨年から、自分一人で考える時間(タイムアウト)を取り始めた。山で4日間、単独で過ごした。普段読まない本も持って、籠ったと言う。

イケメンすぎるTIM

その時、物資が不足した。が、奇跡を体験する。見知らぬ学生から「余ったんですけどこれ、必要ですか?」と聞かれた、と言う。

ティム:
ああ、正しく生きていけば神様は守ります、必要なものをちゃんと与えるよ、と分かった。


桜子:
へえー。


ティム:
そこからもう、
もともと自分に自信がある人なんだけど、


桜子 :
(笑)


ティム:
余計、自信がついちゃった。


桜子:
(大笑)

私は、ティムがニュージーランド(以下、NZと略す)人らしくない、と思いながら話を聞いていた。この地で聞いたNZ人の気質とは、①時間にルーズ ②残業をしない、だ。そのため、なぜ激務をこなせたのか尋ねた。



「うーん、どうだろう、親からの教えだと思うけど?あと、今日ここに5分遅刻した時、なんでこの交差点で交通規制やってるんだ?!と(イライラ)」


桜子:
お、それは意外!(笑)


ティム:
昨日も、ミーティングで僕は早めに着いていた。けど、遅れてきた人がいた。僕はテーブルでその人に(時計を指さして)「NZタイム?」って聞いたら、「ううん、マオリ(NZの先住民族)タイムって言われた」


一同、笑い。※主人も途中から参加 


ティムの経歴は興味深かった。なぜ、「キウイ(=NZ人)の顔して日本のことを良く知っているか」と言えば、父が宣教師と言う。21歳で船に乗り、北海道地に幾つもの教会を作り、開拓伝道を始めた。父の背中を見て彼は成長し、10代で一度帰国するが、18歳でまた日本に来る。当時、スキー場でアルバイトなどをして過ごし、何をしたいか分からない生活だったが、大手企業との出会いが彼を変えた。


桜子:
それが今日の本題の、なぜその道へ、?の答えですね。


ティム:
そう。当時、父が通訳会社もやっていて、日本の大手企業から相談が来た。NZからラグビー選手が欲しい、と。それで選手が入ることになったが、彼らの通訳と面倒を見る人が居ない、と。「ああ、そうだ、ティム、半年間ぐらいアルバイトをやらないか?」と。


桜子:
なるほど、そういう流れだったんですね。


ティム:
「アルバイト代は1日6千円で」と言われたけど、「いや、それじゃダメです」と応えて、18歳の時から交渉が始まった(笑)。


以降、ビジネスは順調に色んな形で広がり、24歳で結婚後は妻と祈る生活の中で、若くしてNZに家を購入。大手スポーツエージェンシー社長との出会いも自然と開かれ、それらの道程を彼は「いつも守られている感じ」と評した。


ここで、そばにいた夫がティムに質問をした。



夫:
もしリタイアしたら、日本とNZ、どっちに住みたいですか?


ティム:
NZ(即答)


夫:
なぜ?


ティム:
釣りができるし、ゴルフもできるから。

遊ぶの大好き!
釣りも大好き!



夫:
なんでもある便利な日本と、自然豊かで遊びにこと欠かないNZなら、NZを取るんだね(笑)。じゃあ、ティムさんは、自分のことを日本人とNZ人のどちらだと思っているの?


ティム:
それは、10代の頃にアイデンティティクライシスで悩んだ。それでも、その後に分かった。
(ちょっと間をおいて)
神の国の人。


桜子:
ほっほうー。



世間にも、日本のビジネス関係者にも自身はクリスチャンと公言してきたティム。現在は、日本人オークランド教会にいる。彼に会いたかったら、この教会を尋ねるといい。ティムがこれからどんな人生を送るのか、目が離せない。

by桜子





happy easter card

知ってた?NZのグッドフライデー何する日?

イースター前の聖なる金曜日を、Good Fridayグッドフライデーと呼ぶ。
わが家は、初めてニュージーランドで、この祝日を体験した。

カレンダーを2月に戻すと、暦の上では、ニュージーランドの新学期。学校から配られた年間行事を見て、4月7日のグッドフライデーを当時、「良い金曜ってなんだ?」と思っていた。
大バカでした。しかも私、クリスチャンのくせに失念してました。オーマイガッ。


「グッドフライデーになると、お店は閉まるから、今のうちに食料を確保した方がいいですよ」
と友人から助言され、わが家の冷蔵庫には今、チーズ、ソーセージ、果物、野菜、パンが詰まっている。7日から10日(来週月曜)まで4日間はイースター休暇だ。

イースターに食べられるホットクロスバンズ。スーパーやベーカリーでたくさんこの種類のパンが約2週間ほど前から売られ始めていた。十字の飾りがついているのが特徴で、バターをたっぷりかけて頂くのが美味しい。


さて、この日は何をするか?
クリスチャンか、そうでないか、で過ごし方が違うと思う。

わが家は、ローカルチャーチで朝9時半からイースター礼拝があると聞き、家族で出かけた。

Good Friday at GPC

まず、入り口付近で、教会の人が、石ころを参加者に一つくださった。これはイエスキリストの復活時の墓石の再現と思われ、その石には、聖書の御言葉(ひとりひとりちがっている)が巻き付けられていた。

次に、室内へ入ると、普段教会に通っていない人がいらした。普段の礼拝と違うのは、まずそこだろう。
次に、礼拝堂もまた、平常時と違うレイアウトで、イエスキリストの死と蘇りを覚えられるようにと中央にパンとぶどうジュース(葡萄酒の代用)があった。
そして写真の通り、十字架と椅子(写真の右に見える黒いの)4脚があった。椅子の背もたれには、一枚づつ、言葉が違った白い紙が貼りつけられていて、左は、「あなたは自分のために生きますか?それとも他人のために生きますか?」と書かれている。さらに、その椅子の座席には、水の入ったボウルとタオルが置いてある。

何だろう、と思っていたら、これは、イエスキリストが死ぬ前日、弟子の足をイエスが洗うシーンの再現を代用していたようで、参加者はメッセージを聞いたり、ビデオを見た後に、一人一人が壇上で、ボウルに入ったお水で自分の手を洗った。また、イエスの御身体を覚えてパンと葡萄酒(ワインの代用)を、日曜ではないが説明の後に参加者で頂いた。

※ちなみに礼拝後は、御言葉が貼りついた石ころを戻し、代わりに小さなチョコ(これまた御言葉が貼りついている)を頂いて、礼拝を終えた。


終了後、礼拝堂横のラウンジで、お茶とホットクロスバンズを頂いた。
私はこのお交わりがいつも大好きだ。
たくさん、話したい人と話せる。

もうすぐ私たち、日本に帰るんです、ということで、涙ぐむ思いだった。


午後は、オークランド市内の多くで店が閉まっていたが、タイレストランのオーナーに「うちの子が1年前から楽しみにしているイベントがある」と教えて頂いたため、車でどんな感じか見に出かけた。

が、そこを通ると、遊園地の小型版みたいだったので、ずっとここに居るならまだしも、短期の私たちは行かなくてよさそうだね、ということでパスした。その代わり、ポンソンビーというお洒落スポットへ行き、営業しているお店でランチや美味しいアイスを食べた。


今日はこんな風に過ごして、夜はステーキを食べた。
だから何?という話で今日はすみません。


by桜子


 

You are Special 落第シールを貼ったのは誰?

crop person showing blank business card

小さな人形の村があった。

人形は皆、一人の彫刻師から作られていたが、背の高さも低さも、顔の造形も服装も、違っている。彼らは一日中、毎日おなじことをして暮らす。それは、お互いに会えばシールを貼り合うってこと!

素敵な人に遭えば、「いいね!」のシールを貼る。何枚でも貼れる。
イケてない人に遭えば、「落第」のシールを貼る。何枚でも貼れる。

パンチネロという名前の人形は、「落第」のシールばかりついていた。
今日こそ、いいね!が欲しいのに、すぐ失敗して落第シールをみんなに貼られてしまう。
パンチネロは、だんだん、外に出るのが嫌になった。何かするのも怖くなった。


I don’t want anyone’s marks.

僕、誰からもしるしをつけられたくないよ。




*     *      *      *

woman wearing black camisole


このような場面は、私たちの身近にある。

厄介なのは、私たちがお互いに透明のシールを貼り合っていることや、
時には自分で、落第シールを貼ってしまうことさえある、ということ。


①会社の仕事がうまくいかないのは、私の仕事のやり方が下手なせい。
②子供が言うことをきかないのは、私の育て方が悪いせい。
③朝から家族に怒鳴ってしまうのは、私の性格に問題があるせいだ。

今なら私は、これらの呟きに、次の問いをしてみたい。


①あなたの会社での仕事はうまくいかないという考えはどこから来ていますか?
②あなたの育て方が悪いという発想は、何から来ていますか?
③朝、怒ったのは、何に対して反応したと考えますか?


この問いの良し悪しは、残念ながら私には分からない。
しかしながら、無意識に私のせい、と思う思考に一つの革命を起こしてみたい、と私は考えた。
そして、自分を責めることについて、待った!を大きな声で唱えるのが、ニュージーランド在住の国重浩一「ナラティブセラピーの会話術」だ。


仕事をするのが嫌いな人
子育てがうまくいかない人
性格に問題がある人


彼は著書で、
ちょっと待ってください。あなたは「仕事がうまくいかないのは自分のせいだ」と言うけれど、それはどういうことなんですか?
と、私たちに立ち止まらせる。


今、みなさんが信じていること、本当だと思っていること、当たり前だと感じること、誰もがそう思っていると考えることを、ちょっと怪しいと思って眺めてみる(国重浩一、ナラティヴ・セラピー・ワークショップBOOK1、北大路書房P55より引用)



あなたの背中にある、その「落第シール」、誰がつけた?

ちょっと触ってみてごらん。

もしかしたら、するりと床に落ちてしまうから。



by桜子

たいせつなきみ


※冒頭の文章は「たいせつなきみ」英語で「You Are Special」(著マックス・ルケード)から紹介させて頂きました。

※国重浩一氏にインタビューをします!4月にUP出来たらいいな!質問事項があれば今週の木曜までにsakurako*sakurako.cc ( *にアットマークをいれる)までメールください!


person with toy airplane on world map

小学生のニュージーランド親子留学④留学生の葛藤

娘の小学校生活も、1か月が過ぎた。

初日は「楽しい」と喜んだ娘も、当然ながら、新しい環境では誰もが直面する悩みを抱いた。
留学生の適応課題は下記4つ。
=================
①異国の文化や常識
②新しい学校の授業と規則
③言葉の違い
④言葉の違いを乗り越えて友達をつくること
=================

幸いなことに、娘は④をすぐにクリアした。
神の憐れみだった、と思う。
というのも、同じクラスに、台湾から来た留学生が親友になった。
放課後は、いつも一緒に遊んだ。

お互いに、授業や遊びのルールが分からない。
困るといつも二人で身を寄せ合って「こう言ってる?」「聞いてみる?」と相談して、覚悟が出来たら、話しかける、を繰り返したそうだ。「二人でいたから勇気を出せた」と娘が言っていたから、留学生ナンシーがいなければ学校生活はきつかっただろう。

そのナンシーが、入学間もない頃に風邪で学校を休んだ。
その日、娘はずっと学校で独りぼっちだった。
誰からも話しかけられなかった、と言う。

しかし、ナンシーもまた、娘が学校を欠席した日に同じ思いをしたようで、
双方ともに、休み明けに登校する姿を見ると、抱き合って喜んだ、というから何ともいじらしい。

このナンシーは台湾から単身で来ている。親は台湾在住だ。
英語を身につけるために最低1年間、場合によって高校まで、という。

ある日、学校でナンシーが中国人男子生徒から話しかけられたとき、ナンシーは「中国人は、台湾嫌いだから」と警戒していたよ、と娘が言った。私はナンシーの渡航理由は、私たちと比べ物にならないのだと改めて背筋が寒くなる思いがした。

娘の学校は、中国人や韓国人がたくさん留学生で来ていて、日本人家族は私たち以外、学校説明会で見つけられなかった。もっとも先日、娘が歩きながら「トットちゃん」を読んでいると、「Are you Japanese?」と一つ年上の女子生徒から話しかけられ、友達になった、と言うから、日本人も何人かいるようである。

移民の国、ニュージーランド。
イギリス、ドイツ、ロシア、インド、スリランカ、南アフリカ共和国、マレーシア、韓国、中国。知り合った人たちは一様にこの地で暮らしているが、バックグラウンドは様々である。

by桜子

小学生のニュージーランド親子留学③「渋谷のラジオ」に出演

ラジオしぶや区ニュース


来月、娘にラジオの出演オファーを頂いた。ビックリ。

そういうわけで、これは「わが子に留学をさせたいと考えている親御さん」に朗報だと思い、リアルタイムでお届けする、子供の生の声の告知を行う。


私が綴る親子留学よりもリアルな、子供の意見について、お時間のある方はどうぞ、チャンネルは「渋谷のラジオ」で視聴ください!


日時:4月4日(火)12時~13時 



①スマホやタブレットでアプリをダウンロードして視聴

アプリの検索で、公式アプリ「渋谷のラジオ」を探す。
見つけたらダウンロードをする。
ダウンロードが出来たら準備OK!時間になったらクリック



◆詳しくはこちら





②WEBで視聴 

公式サイトから「いますぐ聴く」をクリック。


by桜子

assorted color pen lot

小学生のニュージーランド親子留学

わずか数か月のNZ滞在だが、留学の質問をもらうことが増えたので、本件について少し書く。
ご相談頂くのは、次のような内容だ。


・どこの小学校に行っていますか?
・どのように入学させましたか。留学エージェントは?
・お子さんは馴染んでいますか?
・どのような印象を受けましたか?
・家は賃貸ですか?


私は、去年まではニュージーランドの二の字も知らないほど、全く素人で(今でもそうだが)、私などが書くのはおこがましいのだが、今日は「お子さんは馴染んでいますか?」という点について、紹介したい。


まず、「馴染む」の問いは、2つの側面を親御さんは知りたく思っておられることと思う。1つは学校教育について、もう1つは環境の変化や、人間関係だ。

色々書きたいことがあるのだが、まずは、学校教育について気づいたことを、私の視点から。


総じて、学校は楽しいようだ。この国では、不登校児ができにくいのではないだろうか。だいたい、時間割が子どもフレンドリーな設計になっている。9時開始、15時終業。その間の休み時間は全部で1時間20分もあり(!)、終業のベルが、ジリリリ…と鳴ると、子供たちが一斉に表へ出てくるさまは、アメリカンスクールドラマを見ているようである。

で、話を戻す。
ニュージーランド人の親御さんに、お子さんの学校の様子を聞くと、「うちの子は楽しいって言ってる。長期休暇になると、早く学校へ行きたい、と言っている」と聞いた。


日本との違いを、以下に私流にまとめてみた。

===============================
日本            きっちり  / 皆に迷惑をかけない
ニュージーランド      ゆったり  / あなたらしく
===============================



その象徴的な存在が、モーニングティータイム、である。

大人だって8時から仕事を始めたら、10時ごろには休憩したくなるように、子供だってそう、と言うことで、この時間割なのかはさておき、小学校(うちの子の場合)では9時の始業後、10時半にティータイムが20分間ある。

晴れた日は必ず外に出ること、と言うのがルールのようで(うちの子の場合)、好きな場所で、好きな人と食べられる。だいたい、晴れていたら芝生の上で、親が用意してくれた軽食を食べる。

凄くいい制度だと思う…!
1時間半勉強したら、休めるって思ったら、学校の勉強を頑張れる気がするじゃないか。
(仕事だってそうだ!)

ちなみに話は脱線するが、そのモーニングティーの中身は、学校側から「ヘルシーなものを用意してね!」と言われたけれど、娘いわく、友達のお弁当箱は「チョコバー、マフィン、チョコバー、それだけ!」というかなりショッキングなものだった。
※その後、たまに学校へ行って子供たちのお弁当を覗くと、野菜は、キュウリや人参スティック、リンゴ1個丸ごと、が入っているランチボックスもあった。
※お弁当の質は、そのご家庭の方針によるようだが、概ねサンドイッチ(パンを重ねただけでカットなし)が主流で、簡素だ。




うちの子はこれらの学校生活を「ゆるい」と表現していた。


ではさっそく、その他の「ゆるい」例をあげる。

<ゆるさ1>
先生が、遅刻してきた子に、「ハーイ!」と笑顔で挨拶。怒らないことに娘は衝撃を受けていた。
※もっともよその学校のママに聞いたら、それは先生による、と言っていた。

<ゆるさ2>
移動教室での歩行は、マイペース。前の人との間隔を空けないで!と叱られないことに娘は衝撃を受けていた。
(整列して行進しなくていい(※整列できないという噂もあり))

<ゆるさ3>
授業は、自分のペースで勉強。やるべきことが終わったら、各自が自由に過ごせることに娘は衝撃を受けていた。

<ゆるさ4>
授業中にガムを食べる。(※これが本当にOKなのか不明だが、誰もその子を叱ってない、と娘)

<ゆるさ5>
昼休みに、プッシュポップ、人形、おもちゃで遊んでいる。(禁止、と入学説明で聞いたが、娘いわく、みんなが持って来て遊んでいて、先生も叱ってないとのこと)

<ゆるさ6>
先生が、生徒に課題をやるように言うと、生徒が口々に文句を言って、先生がそれに呼応する。(生徒が先生に意見を言っていいんだ!ということに、娘は衝撃を受けていた。)

<ゆるさ7>
自分の居場所を好きに決めていい。
朝登校したら、好きなところに座っていい、と言う。
もっともそのせいで、好きなところに座れない、雨の日に室内で食事するとき、自分の席がなくなることもある。




馴染むか、馴染まないか。
少なくとも、うちの子の価値観は大きく変化したに違いない。

日本の常識が、世界の常識じゃないんだ、というのを十分ここで知ったように思う。

by桜子



ニュージーランドで差し歯を接着

待合室にて

主人の差し歯が、取れた。

日本で取れたことないのに。

3日前に家が与えられたので、次は夫の体に対処する。

幸い、「神に栄光を返せ」と言った女性の義弟が歯医者さんだと言い、心配して、紹介してくれた。

歯医者さんは、こちら自由診療で高額という。だから、最短距離で適切な医師に出会うのが大切だ。

それで、紹介されて、紹介されて、ついに差し歯をつけられる専門医にたどり着いた。

歯医者に限らず、こちらの医療現場では医師不足により、予約が取りづらいという。

だが、家を与えてくださった神様は、適切な医師にすぐ引き合わせてくださった。

いくらかかるのかしら、ドキドキ

ただいま、治療中。

by桜子

Season2:ニュージーランドの家探し~最終回

コンビニのサンドイッチに挟まれた、うっすーいレタス。
味も定かでない、その薄いレタスが、私には今回の家探しによく重なる。


不幸な日々は、ハムチーズとパン。
その中に垣間見える幸せは、薄いレタス。
苦しいニュージーランド生活の毎日にうめきや悲しみは満ちていたけれど、慰めや喜びも微かにあった。

細かいことを、取り上げればキリがない。
後半のエピソードは省略するが、先週も朝になって、今夜泊まる家がない状態に再び襲われた。

「車中で寝ればいいよ」と腹をくくった時、スマホを触り続けていると、誤って私に予約完了の通知が来て、泊るつもりのない家が手配され、5泊した。(※そこは、主人が、この家だけは泊まりたくない、と考えた場所だった)



1月からの滞在履歴を振り返る。
①主人の友人宅(悲劇の始まり)
②オークランド郊外プケコヘの家(東京でいう伊豆みたいなとこ) 
③エヴァとジョンの家(地獄ふたたび)
④オークランド空港近くの家(寒さで主人と娘がダウン)
⑤グレンイネスのホテル(最上級の部屋と台風)
⑥セントジョーンズの平屋(泊るつもりのなかった家)

娘は最後の方になると、朝、「今、自分はどこにいるのか分からない」と起きてきた。
移動の度に、スーツケースを抱えて荷ほどきし、荷造りしては車に乗る生活を、娘はどのように感じただろうか。
彼女もよく、ついてきてくれた。


このたびの苦しみについて、私の学びを一つあげる。それは、コレ。

神様は私たち人間を、徹底的に、限界まで、あなたの力の限り、頑張らせる


信仰があれば、祈っていれば、穏やかな生活になるはず、と思っていた。
「ニュージーランドに行ったら暇だよ~」と夫に言われて、日本から書籍をたくさん持ってきた。どれも、この生活では重荷でしかなかった。


以前、ニワトリが卵を産む話を書いた。
私はその時、私の脳裏に浮かぶ「小さな家」が必ず与えられる、という強い確信に満ちていた。
だから、大喜びした。

けれど、実際には、その家は与えられなかった。
わが家と同じ留学生の親子が長期滞在だから、と契約が成立し、私たちはその知らせを悲しく聞いた。


だけど。



Are you ready?


さあ、今の住まいをお見せしましょう!!!

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※これはイメージです


23年2月21日、私たちに「完璧な一軒家」がついに与えられた。

Airbnbの家じゃない。
海まで徒歩3分(計算外)の、4LDK、家具付きの一軒家。
娘の学校まで徒歩20分、車なら4分。娘の個室、夫婦の寝室、主人の仕事部屋までついている。




ああ、これはいったい、なんということだろう。
家具付きの一軒家が、短期移住なのに、オークランド洪水で家屋は不足気味なのに、とうとう与えられたのである。



私は初日、怖くて怖くてたまらなかった。
どうしよう、また何かある気がする。
怖い。



まだ心臓がドキドキするの。

ちょっとお茶を飲みましょう。

そして、一つづつ、一つづつ、新しいことをしましょう。
ガスのつけ方、洗濯機の使い方、新しいことを覚えるのに、まだ脳が追いつかないから。

今日は食事は作らないわ。

主人にそう言って、初日は大きな家で静かに寝た。



2月23日、天気は晴れ。

私の心も、まだ不安はあるが、確かに晴れている。

「そりゃいい!すべての栄光を神に返せ!」と私に言ったニュージーランドの友人と、神様へ。



私は今、すべてのご栄光をあなたにお返しします。



by桜子

Season2:ニュージーランドの家探し~短期移住12

イモトさんと仲良しの登山家、天国じじいこと、わが叔父の貫田宗男に連絡をした。
あまりにも、ニュージーランド生活が辛くて。

※良かったらご覧ください(Season2:ニュージーランドの家探し~短期移住5


私 「いま、どこ?」

宗男「カトマンズ。2/15〜5/24までネパール」



以前、おじにNTTコミュニケーションズの仕事で、インタビューに応えてもらったことがある。その際、叔父は確か、「年間1/3は海外」と言ってた気がする。そうだ、叔父に生きる知恵をもらおう、と私は考えた。


私 「海外生活ってやっぱり大変だね。私たちトラブルたくさんある」

宗男「どこも慣れじゃない?住めば都。
   トラブルは解決する喜びがある・・・。
   三浦雄一郎さんの病気や怪我は治す喜びある・・・の真似。
   私はトラブルを飯の種にしています、笑」


そこで話が終われば文章として綺麗だが、叔父は続けてこう言った。
「トラブルがないと自分の存在価値がない」

んんっ?!
いや~。だったら、テレビにも出てない一般人の私は、もっと存在価値がないですけど、と思いながら今回のトラブルを回顧すると、存在価値が出てきているのかな…と考えた。

最近、会う人、会う人に、私たちの近況を話すと非常に驚かれ、
「本にしたらいい」と言われる。
それはニュージーランド人にも、中国人にも、日本人にも、言われた。


「私、ブログ書いてるから、そこに載せているんですよ」
というと、

「そりゃいい!すべての栄光を神に返せ!」
と、教会の人は言った。


私たちの家探しの旅を、そろそろ収束にもっていかねばならない。
現実世界は、23年2月21日だ。

私たちはオークランド空港近くの家に移っても、相変わらず連日の悲劇は続いた。
・エアコンの故障
・(上記により)娘が発熱し、学校を欠席、主人も具合が悪くなる(涙)
・(上記により再びAirbnbで家を再検索し、引っ越し)夫の下着全部を置き忘れる(涙)
・新しい家のテレビが故障
・翌日、洗濯機を動かすと破水し、床が水浸し(涙)

これらに加え、父に難病の可能性があると言う知らせが届いた。
大学病院で検査し、22日に結果が分かるという。

これには参った。
が、目の前の主人もまた、難病ではないが、差し歯が一本外れて、数日前からクリップの鋼を使って何とか接着させようとしては失敗を繰り返し、食事に難があった。



ニッコリ笑う、主人の前歯が一本ない。
申し訳ないけど、滑稽である。

なんと惨めな笑顔だろう。
でも私は、不思議と彼の顔を見ても、情けない、とか、かっこ悪い、とは思わなかった。

むしろ、困難がどれほどあっても、平静であり続け、最善の努力を日々重ねる夫を愛おしく思った。

人から見たら、滑稽かもしれない。
でも、私はそんなこと、どうでもいいや、と思った。
歯がなくなったって、死なないんだから。


私たちはみな、ひとりひとり、命が与えられている。
その素晴らしさの方に、天を仰いでいた。


by桜子