10万円以上する昨今のランドセル
2学期の初日、子供の荷物点検をして驚いた。
防災頭巾、ピアニカ、上履き、自由研究、夏休みの宿題、お道具箱、給食のかっぽうぎ、体育着、筆記用具、給食セット
これをわずか16.5kgの娘が、2-4kgのランドセルを背負った上に指定のもの(数キロ)を抱えて登校する。
人によっては、荷物だけで、体の半分の重さということもある。
その場合、分かりやすく解説すると、体重50kgの大人が、お米5kgを5袋を担ぐってこと!!
これ以上ってことは、子供にとっては大変な苦役だよ?
前日、夫につぶやいた。
「これ、どうなの?とても一人では持てないよね?親がついていくの?今どきの小学校って、親が連れて行くのがデフォルトなの?」
一応、友達に連絡したら、「初日は(荷物を持って)いく親が多いみたい」と言われた。案の定、親が少なくなかった。一方で、フンフンと汗をかきながら、重たい荷物を抱えて登校する、体格のいい男児もいた。ちなみに、この日は熱中症注意報が出ていた。私は彼を見て、思った。
・ああやって、一人でも重たい荷物を抱えて登校できるように訓練させるべき?
・親がついていくのって、甘いかな?
・しかし、うちの子は小柄で体力もないのに、この炎天下じゃ、授業なんてとてもムリ! ヾ(。>﹏<。)ノ
結局 『子供は人それぞれ。一人一人違っていい。わが子にはわが子のペースがある』と思い直し、これで良し、と判断した。
思うに、子育ての大事な心得とは、わが子と他人を比較しないこと、だとつくづく思う。
私なんて、生粋の日本人だから、絶えず、他人と比較しちゃう。うちの子、大丈夫?とか。これもまた、うちの主人や親に言わせれば「どーんと構えていれば良い」ということで、私も「そだね」と静かに頷く。
今朝NHKのニュースで下記の報道があったと聞いた。
“重すぎるランドセル”教科書持ち帰り見直しへ(09/03 07:11 NHK総合放送分)
各地の学校で新学期が始まる。
文部科学省は子どもたちのランドセルが重すぎるなどの意見を踏まえ宿題で使わない教科書などは教室において帰ることを認めるよう全国の教育委員会に対して求める方針。
小中学校では教える内容の増加で教科書が分厚くなる一方、原則それらを持ち変えるよう指導しているところが少なくない。
ランドセルの重さについて大正大学・白土健教授がランドセルの重さを去年、調査したところ小学1~3年の20人の平均は7.7kgだった。
腰痛の子どもたちも出始めるなどいるという。
大正大学・白土健教授は「小学校に苦役のように通うのはどうなのだろう」と述べた。
文部科学省は具体的には家庭学習で使用しない教科書・リコーダーなど置いて帰ることを認めるよう求める。
やっと国が動いたようで本当に良かった。日本の公立小学校は重たいランドセルを富める者にも貧しい者にも課すのがずっと不思議だが、そろそろ、ランドセルはなくしてしまってもいいと思う。