ここ最近、夏休みは必ず海外だったが、今年は予定が狂い、計画ゼロになった。
ところが、急遽8月12日に長野県上田まで、私に用事が出来た。お盆に新幹線移動かと肩を落とす私を見て、それなら一家心中しよう、と主人が車を出し、家族旅行がお盆の数日前に決まった。しかし、お盆真っ最中に、車で移動って、どうなの?
責任を感じて、渋滞予測をネットで調べてみたら、10日土曜は早朝から道路が真っ赤だ。夫と相談し、金曜夜に移動を決めた。数えてみたら、3泊4日である。思えば、わが家が夏に車で4日間も国内移動するのは初である。
ところが、それは、海外旅行に匹敵するような、充実ぶりだった。
どうしてか?
それは、行く先々で、その場所に応じた恵みがたくさん、あったからである。
私たち家族を助けてくれ、親切にしてくれた人が数多くいた。
その方たちの背後におられる神さまに、深く感謝である。
着くまで知らなかったが、西軽井沢には、娘の友達がたくさんいた。
心配していた娘の過ごし方はどこへやら、彼女は終日友と遊び、私は夫と過ごせた。
日曜は、知人宅の別荘に移動した。
二階建ての、そのお宅は面白くて、各部屋にネーミングがつけられていて、誰もが泊まれるよう、注意書きや、お部屋の使い方メモが吊るされており、私たちが利用させて頂いた部屋は、「マルタの部屋」という名がついていた。
マルタといえば、あまり印象がよろしくない。
新約聖書ルカの福音書に出てくる、女性の名で、こんな箇所がある。
「マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていた・・・」
私は、このマルタと自分はとても似ていると日頃感じていた。
なぜ、この人の名前をここにつけたんだろう、と訝しく思った。
もう少し聖書のくだりを紹介しよう。
マルタは、聖書の中でマリヤと比較される女性である。現に神の子であるイエスにこう注意される記載がある。
「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」
今思うと、私の生き方に対して、神様がこういってるのだろうか?
え?考えすぎ??
閑話休題。
さて、知人の庭には、ブルーベリーやブラックベリーの実がなっていた。
家主が娘に「好きなだけとっていいわよ」と言ったので、私は喜んだ。
というのも、事前に娘を退屈させないよう、調べていた軽井沢や佐久平情報には「ブルーベリー摘み放題」があって、体験させてやりたかった。けれど、結局その暇がなかったのだ。
それが、思いがけない場所で、しかも自然な形で体験とは、なんて、ありがたいんだろう!(ちなみに同地区のブルーベリー摘み体験は300円~2000円が相場)
お友達と、摘んだブルーベリーをいただく。
その夜、6人でする食事が、その日突然、友だち一家も加わって10人で頂いた。
足りないかもしれない、と言っていた奥さまだったが、十分足りた。
昭和の食卓にタイムスリップしたような大人数の卓上は、私にとって懐かしく温かかった。
月曜朝、上田に出かけた。
行ったら、とても良かった。
帰り道は4時間半と、少し渋滞したけれど、神さまが、わたしはお前を愛する。もっと、もっと、自分のためにではなく、わたしのために、よりよく生きろ、と仰っているような気がした。
お盆移動はツラかったが、行ってよかった浅間山近郊旅行だった。