「せっかくNZに来たんだから、オールブラックスの選手にインタビューでも出来たらいいね、ハハハ」
と、渡航前に冗談の一つとして軽口を叩いていた。
が、この3日間でオールブラックスとのご縁が見つかった。
①元ボディーガード
金曜に、ニュージーランドで差し歯を接着と歯医者に行ったとき、会計を済ませている私たちに「日本人?」と話しかけてきた男性が居て、「Oh!YURIGAOKA(新百合ヶ丘、と言いたかったらしい)Me?Bodyguard!」と胸を張る男性が居た。
彼は元ボディーガードで、日本企業の経営陣AやBを知っている、でもそれは言うなって言われているんだけどね、ハーハーハーッ」と笑った。
私たちは、狐につままれた感じがして、「いやー、そんなわけないじゃん、またまたー、信じないよー」と英語で臆せず告げたが、「ホント、ホント」と言って携帯の写真を見せ始めたが、私たちはその企業のAさんやBさんを知らなかったので、FBでつながってみると、確かに元ボディーガードと経歴には書いてある。
今まで、散々な目に遭ってきたから、今度はいいことが私たちの身の上に起こるのね、と私は浮足立った。そして、彼が日本語を知らないのをいいことに、「どうする?この人とちょっとお茶でもして話を聞く?」と目をハートにして夫に聞いたが、彼は心底嫌だ、という合図を私に送って来た。
結局、惜しむ気持ちのまま、その場を離れたが、後で彼はこう言った。
「今まで嫌なことがあったから信じるなんて、そんなの、一番ダメなパターンだよ。宗教で壺を買う人みたい」
「あの人の話、嘘に決まってるじゃない。オールブラックスの試合でボックス席を用意する、だの、フィジーにタダで連れてってあげる、だなんて、あるわけない。」
でも私は今でもほんのちょっぴり期待している。「いや、用意してもらえるかもよ」と。
②オールブラックスの選手の代理人
毎週日曜、私たちは2つの教会に行っている。午前中に、近所のローカルチャーチに出かけ、午後になると、日本人のための教会へ今日まで欠かさず通い続けている。
先日、家が見つかったので、安堵のあまり、「毎週教会通いも大変だから、午後の日本人は休もうか」と私はつい、言ってしまった。
しかし、家が見つかったら行かない、とは余りにもご都合主義すぎる。「やっぱり行こう」と思い直して、遅刻して教会へ行った。
そこではもう、礼拝は終わっていたが、最初に会った男性(実は1月に会っていたが、会話する余裕が私はなかった)と会話のラリーが続き、聞いていると、なんだか幸せの青い鳥はここにいましたか、という状態になった。そう、つまり、彼こそ、オールブラックスの選手を束ねるニュージーランド人であった。
「それじゃあ、今度インタビューさせてくださいよ。私、ブログやってるんで。」と言ったら、「ああ、いいですよ」と言われた。
そういうわけで、3月末の更新を楽しみにしていてください。
by桜子