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落ちこぼれ妊婦

先週、大爆発してしまった。

ほぼ順調なマタニティライフだったが、
数週間ほど前あたりから、だんだん憂鬱になるようになってきた。

原因は、妊娠に伴う

1)仕事

2)新生活

への不安、である。

こう書くと、真面目っぽいけど、そうじゃない。
自分でも、どうしてこんなに仕事が気になるんだろう、ってウンウン考えたら、
引き継いだ後に、同僚からその内容に文句を言われるんじゃないかと気にしていて、
そんな自分の器の小ささを発見した時は、ものすごく情けなかった。

新生活については、
あんなに楽しみにしていた産休だったのに、いざ休もうとすると、
今まで長期間職場を離れたことがないだけに、
そういう生活に馴染めるのか不安になり、自分でもこの発想には驚いた。
長い年月の間に、私ってば知らず知らずのうちに、キャリアウーマンっぽくなっていた。

思ったより、大きくなっていくお腹。
この通勤はつらい。
予定を早めて休職に入ろう

--それが上記のストレスを発端に、
自分の異常に膨らんでいるおなかをみたら、
(※本当は正常だが、私には異常に見えた)

何かがはじけて、
いまある状態がすべてイヤになった。


もう、やだ

赤ちゃん、産みたくない・・・!!

と、禁断の言葉を叫んで、夫を前に、週末の夜、大号泣した。

マタニティの都市伝説(1)

一昨日、マタニティビクスへ出かけた。

このマタニティビクス、始める前はけっこう楽しみだったのに、
いざ初めて見ると、バタ足で何度も泳がされて、かなりキツイ。

ホントは泳ぎが苦手な私としては、

ヒー (++;)

って、感じで、内心
やだな~、と思ってる。

だけど、妊婦が体重増のストレスを感じることなく
運動できるスポーツはそうそうないから、臨月まで頑張るつもり。
(実際、ときたま楽しい運動をさせてもらえるときもある)

さて、このマタニティビクスの利点だが、
もちろん運動だけじゃない。

妊婦同士、という仲間によるメリットというのも十分あり、
毎回何かしらの発見や驚きなどがある。

先日は、遊泳後にサウナ室で身体を温めていたら、
ある妊婦が、

「ねえ、ソフトクリームぐらい食べたいと思わない?」と言ったから
驚いた。

「え!?食べちゃいけないの?」

「クリーム系は胎児に良くないって。私、いつもシャーベット。」

「えー!そうなんだ!!」

と言いながら、口をつぐんだ私だったが、
しばらくして、待てよ・・・と思った。

・・・そんなわけないじゃん。

クリームをがばがば食べたら、そりゃ良くないだろうけど
たまのアイスクリームぐらい、食べたっていいじゃん。
私なんて、昨日、飯田牧場で「美味しい、美味しい」って言いながら、
ソフトクリーム、たくさん食べたよ。

妊婦って、こういう都市伝説がホント多いよね。
誰か、妊婦の都市伝説を覆してくれ。

と思った。

だけど、妊娠中は、慎ましい食生活をするにこしたことはない。
単に甘いものが我慢できなかった、という、私(負け犬)の遠吠え、
のような気もする。

実際、そのようにストイックに出来る人は出来る人で素晴らしいと思う。
私などは最初気をつけたのに、今じゃ、カロリーゼロのコーラも飲んじゃってる。
(合成着色料・添加物入り)

まあ、一言で言うと、ダメ妊婦なんだけど
どうなのかな。

人間の体ってきっとうまく出来ていると思うから、
きっと無事に生まれてきてくれると思う。

私の赤ちゃん、ママのダメっぷりを補って生まれて来てね、
とお腹を叩いた。

ローディで乾杯

 シャンパンでお祝い事を乾杯。

シャンパンってお洒落だし、喉越しがいいから、大好きemoji063.gif

ゴクっと一口飲んだ後、

「あ、いけない。(私)飲んじゃいけないんだった!」
と言ったら、

ぶっ(爆)

と、そばにいた人が、吹き出した。

妊婦って、忘れっぽくなるらしいよ。

さすがにワインを一口飲んだときは、確信犯でした。。。(ほんの一口だけYO)

キックゲーム

sakurako_ninpu5.png

夜になると、お腹の中で胎児が私のお腹を内側から蹴っていることを体感する。

妊婦本に、

「お腹の中の赤ちゃんがキックしてきたら、こちらもお腹を叩いて反応しましょう」
(これをキックゲームと呼ぶ)、と書いてあり、

実は勤務中や朝起きた時なども発生しているのだが、
やはり一日の終わり、静かに横たわっている時に、一番キックを感じる。

これはどういう感じかと言うと、皮膚がひっぱられるという感じ。
ついでに、たまに痛かったりする。
さらにぽこぽこ蹴られすぎて寝るのに集中できない、ということもある。

が、

これは胎児が健康な証拠だという。

ありがたいことでR。

私はどうしてもそれができない

 「おなかに赤ちゃんがいます」
妊娠してすぐに駅で入手したマタニティキーホルダー。

妊娠した当時は、どんなものだろう?と照れながら鞄につけてみたけれど、
実は私、このキーホルダーがとっても苦手。

理由(1)
洋服に合わせて鞄をしょっちゅう変える私には1つのキーホルダーじゃ足りない。
結局、付け外しが面倒で、キーホルダーがないままに。

理由(2)
見ず知らずの人に妊婦だと伝えることに、とても抵抗感がある。

         ↓
今日は特に、この(2)のハナシ。

===================
妊娠初期、女友達が私を見てキーホルダーをつけているかと聞き、
もらったけど鞄の内側に入れて隠している、と答えたら、

「ダメだよ、見せるようにさせなきゃ!」と叱り、

「私なんてね、自分が座っているときに妊婦見つけたら、
 わざわざその人を呼んで、『あなだ、ここに座って』と言うよ!」と叫んだ。

彼女は、独身である。
・・・えらいなあ、よく気づくなあ。

私なんて、妊娠するまでこのキーホルダーに
たぶん気づきもしなかったし、もしかしたら知らなかったかも??

このキーホルダーはつけていると、いかにも〝席を譲って下さい!”とアピールするようで、私は恥ずかしい。こんなこと書くと、全国妊婦組合からはどなられるだろうけど、私はそう思ってしまうの。ごめんなさい。

実際、みんなどうなのかなと思い、先日出かけた母親学級で妊婦の鞄をチェックしたら、
ほぼ全員がキーホルダーをしっかりとぶら下げていて、感心した。

「つけててどうですか?」と問うてみたら、
皆が口々に声を揃えて、「誰も席を譲ってくれない」と嘆いていた。

なーんだ。だったらつける意味ないよね?
やっぱりぶら下げなくてよかった、と思った。
(それで、いまもそのまま)

だけど、もっとお腹が大きくなったら、
四の五の言ってられなくて、ぶら下げるかもしれない。

実際、先日このマタニティーキーホルダーに助けられる事件があった。

シルバーシートに座っていたら、目の前におばさんが立って、
じろりと睨まれた。(気がした)

そのとき、心の中で、

(私ってば、せこい~~)

と思いながらも、
そおっと、鞄の内側にいれてたキーホルダーを外にぶら下げた。

(ああ、良かった。今日はキーホルダー付きの鞄で)
と思いながら、私妊婦なんです、とさりげなく周囲にPRした。

小市民、妊婦・桜子である。

・・・はずかし。

世界が変わること

妊娠して、私の世界は変わった。

so_062.jpg

結婚した以上に、私を取り巻く世界は大きく広がった。
少なくとも、子の存在は、私の視野を嫌が応でも広げた。

街を歩けば、いままで視界に入らなかった妊婦に目が釘付けになる。
赤ちゃん連れをみれば、心が奪われる。
小学生の子供が走れば、何年後かのわが子の姿なのだろうかと
ぼーっと見つめてしまう。

そういうことは、まったく想像してこなかったので、
本当に実感が湧かない。

けれども、私の想像力とは裏腹に、現実として
今日もお腹の胎児は私のお腹を元気にキックする。

ここに確かにいる人の存在を、私は受け止めなくてはならない。

 *   *   *

先日、子供を持つということを改めて考えてみた。

聖書に、

〝見よ。子どもたちは主の賜物、胎の実は報酬である。(詩篇127:3)〝

と言う言葉がある。

しかし、自身を振り返ってみれば、今までの人生、
親に苦労や心配をかけて、本当に迷惑のかけっぱなしだった。

この家に私がいなければ、桜子家は幸せだろうな~と何度も思い、
わが身を呪ったこともある。

してみると、子の存在は、問題の種であり、癌のようなもの。

私は、今までの人生の罪を刈り取るために、
子を産んで、親が経験した苦しみを自らも味わおうとしているのだろうか?

どよーんとクラくなって、夫にその話をしたら、

夫は、結婚もそうじゃない、と軽く答えた。

「夫の存在は、心配の種で、新しい悩み事になったでしょう?
だけど、それを補って余りある素晴らしさがあるから、結婚したんでしょう?
子供もきっとそうだよ」

みたいなことを、私に言った。

加えて、

「人が成長しつづけるために、変化は必要で、
 変化していくから、人生は豊かになっていく。」

というようなことを、言った。

私は、ふむー、と俯きがちに返事した。

いろいろ考えながら、新しい命を迎える準備をしている
田中家である。

膨れあがるおなか

sakurako_ninpu4.png

ふと気がつけば、みるみるお腹が膨らんできた。

夏用パンツを先月買った。
今夏はこれを穿き潰そうと大きめを購入したのに、
ボタンを留めるのが苦しくなり、あっという間に妊婦体型になった。

「これくらいへーきさ!」

と、思っていたけど、

朝起きてみれば、
洋服選びに悩み、

会社から帰ると、
身体はだるく、
床に落ちたものを拾うのはしんどい。

そして、ベッドに入る頃には、足が痛い、お腹が張る。

・・・あと4カ月余りもあるのに、この先どうしよう~。

と思い悩む反面、逆に言えば、
あと5カ月もすれば、子供が誕生しているはず。

ガンバレ、妊婦!(と、世界中の妊婦にエール)