ギネス挑戦の朝、私は祈っていた。
行くか、行かないか。
結婚してから、ギネス認定の瞬間まで、何度も立ち会ってきた。
でも今回は、少し距離を置こうかなと思った。
平日は仕事、子どもは中学生。親は高齢でふたりとも難病。
優先すべきことは他にある気がした。
夫も「好きに決めていいよ。来なくても全然構わない」と言っていた。
しかし、祈るのは大事である。
実のところ、私は一週間ずっと祈っていた。
神様、どうしたらいいですか?とまだ決めかねていた。
すると、ピコンとLINEが鳴った。
タナカヒロカズ嫁のA子さんだった。
ギネス認定以来、久しぶりの連絡。
「会場でお会いできる?」
よくぞ、何年振りかの私のLINEを見つけ、早朝に声をかけてくださった。
その気持ちが嬉しくて、私は決めた。
「A子さんが行くなら、私も行きます〜!」
せっかくだからと、ブログに宣伝を昼に書いた。
すると夫が、「じゃあ、これやって」「早めに集合ね」と雑務を頼んできた。
なんだ。
「来ても来なくてもいい」と言いながら、
結局、私が行くと助かる何かがあるのね、と思った。
今回のタナカヒロカズ同姓同名は、主役がタナカヒロカズでありながら、
そうではない、と夫から聞いていた。
これからは、同じ名字や名前など、何か接点を通して、
人がつながる大切さを問う、と聞いていた。
みんながつながり、世界の人とつながっていく運動だそうだ。

私は既に、A子さんとのつながりに、喜びを味わっていた。
しかし、これは序の口で、
幾つものつながりが、この後に私を待っていた。
つづく。

ギネス認定後のご自宅写真
by桜子
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