今日は義母に誘われ、夫の実家近くのお祭りに参加。
都会のお祭りと全く違い、渋谷のゴミゴミした黒山がなく、ご近所の方だけが集まる、小さなコミュニティだった。
見たこともないような、懐メロのライブが始まり、広場には人がまばらに行き交っていて、伊丹十三の映画のワンシーンを思い出した。
道は広く、娘は坂道を下っては上ることを何度も繰り返してはアハハと笑っていた。
二歳児にはこんな場所が最適。
引っ越してあげたいような気持ちに駆られた聖日だった。
なあ、イラッと来ることあらへん?
と、昨日、代官山チャノマ(ベビー連れWELCOMEレストラン)でランチしたママに真顔で聞かれた。
彼女と私の娘は同じ2歳児だ。
ええ、ありますとも・・・!
と、答えたかどうか忘れたが、そのときはもしかしたら歯切れが悪かったかもしれない。
というのは、今までさほど怒ることはなかった気がするのだが(気のせい?忘れているだけ??)、
この2日間は子供にイライラしていた。
原因は、私にある。微熱で体調が悪かった。
それが、いつもなら受け止められることが出来なくなっていた。
人は余裕がなくなると、他人に、もとい娘にすら、優しくなれなくなる・・・という自分本位の思考に改めて気づかされ、悲しくなった。思い新たに子育ては身体が資本だとつくづく痛感した。
それで、私は子供の泣き声で「うるさーい!!」と言ってしまったのだけど、うるさいは、五月蠅いと書く。
人に対して発言するには、非常に失礼な言葉で、
私はこういう汚い言葉を娘に教えてはいけないな、とうなだれた。
騒音に対してうるさいと言うならよいが、人に対して使うのは控えた方がいいだろう。
だって、もし、べべ(娘・2歳)が、「ママ、うるさい!」と言ったら、
私はショックで倒れるかもしれない。
と、同時に、ふと子を虐待する大人のことを思い出した。
私も彼らの気持ちがわかるところがある・・・。
もし劣悪な環境下に身を置いていたら、そういう思考になるのかもしれない。
ああ、イヤだ、イヤだ、と心の中で首を振って、
娘に謝った。
そうして、それがちょうど夕食前だったので、
ハタと思いだし、二人で神様に祈った。
ママに忍耐力が、べべに従う気持ちが、
与えられますように。
私たちの風邪が(注:娘も風邪)治りますように。
祈ると、娘もアーメン(=その通りです)と言ってくれて、ホッと溜息をついた。
彼女はまっすぐに前を見て、その瞳はさっきまで大泣きしていた涙で濡れていた。
親は本当にダメなものであり、私はこの歳になっても未熟である。
子のために、お手本になれる大人になりたいのだけれど、たぶん一生かかってもできないだろう。
私は現在、育児休業中。
一昨年、娘を生後すぐに保育園へ預ける気持ちになれなかった私は、ゼロ歳クラスに入園希望を出さなかった。
それが、働くママ(ワ―ママ=ワーキングマザー)なら絶対にしてはいけない愚かなこと、だったらしく、
翌年1歳児クラスに希望を出した私は見事、落選。
会社へ落ちましたと連絡して休業延長を申請した私は、現在2歳児クラスを狙って育児している。
が、夏に区役所に出向いたら2歳児クラスもさらに激戦です、とのこと。
なにそれ・・・・。育児したい私が間違ってるってこと!?
と憤っているのが、今の私の正直な気持ち。
けれどひねくれてばかりもいられず、このままでは復帰できなくなりそうなので、渋谷区に限らず、範囲を広げて、保育先を探し始めた。ちなみに南平台周辺は、無認可の保育所すらない。唯一あるセルリアンホテルのポピンズは、1日中子を預けるには狭いし、外に一度も出してもらえず、子にとっては牢獄のような所である。(あくまで、平日長時間預ける場合デス)
そういうわけで、最近、プリスクールのほか、幼稚園も視野に入れて、子の将来について考え始めた。
そうすると、時節柄出来たばかりの【お受験対応型】託児所が目黒に見つかり、英会話のプリスクールがちらほら見つかったのだが、値段は年間150万超(月25万~30万)、さらに辛いのはその送迎にJRやバスを乗り継いで行かねばならぬため、私などは復帰前にそれだけで身体を壊しそうである。
それで、そういう今どきな託児所に行くたびに、
【将来はどう考えていますか?】
【小学校受験はしますか?】
【英語はどのくらいのレベルになってほしいですか】
などと、1歳児の娘を前に質問を受けるので、私たち親は目を白黒。特に夫はショックを受けた様子。
--いまどきの小学校って、そんなに悪いの?どうしてみんな受験するの?等など
(※うちの近所はお受験組が多い様子。)
そういうわけで、近所の小学校に見学に出かけた。
行ってみたら、百聞は一見にしかず、で、私たちが見た小学校はまったく悪くなかった。
先生はすごくフレンドリーで、娘もすぐなついた。
あくまで<いま>の話しだが、どんな子が通っていて、どういう雰囲気なのか分かって私はホッとした。
なんだ、これなら、この小学校でぜんぜんいいよね♪という感想すらもった。
さらに渋谷区の場合は、放課後クラブという学童保育の整備がすべての小学校でなされているということで預け先に困ることはない、と言われ、私には吉報だった。
とはいえ、まあ・・・まだ全然、小学校をどうするのかなんて決められないのだが、
私たちは、見ておいて良かったなあ、と思った。
子にとって、まだまだ遠い先の小学校を見ることで、なんとなく、成長する子のイメージも湧いてくるし、自分たちのライフスタイルもなんとなく想像できることがある。そしてイメージが出来れば、選ぶ幼稚園や保育園も決まってくる。
もしも私たちのように進路に悩んでいる親御さんがいたら、お薦めしたい小学校見学だ。