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assorted color pen lot

小学生のニュージーランド親子留学

わずか数か月のNZ滞在だが、留学の質問をもらうことが増えたので、本件について少し書く。
ご相談頂くのは、次のような内容だ。


・どこの小学校に行っていますか?
・どのように入学させましたか。留学エージェントは?
・お子さんは馴染んでいますか?
・どのような印象を受けましたか?
・家は賃貸ですか?


私は、去年まではニュージーランドの二の字も知らないほど、全く素人で(今でもそうだが)、私などが書くのはおこがましいのだが、今日は「お子さんは馴染んでいますか?」という点について、紹介したい。


まず、「馴染む」の問いは、2つの側面を親御さんは知りたく思っておられることと思う。1つは学校教育について、もう1つは環境の変化や、人間関係だ。

色々書きたいことがあるのだが、まずは、学校教育について気づいたことを、私の視点から。


総じて、学校は楽しいようだ。この国では、不登校児ができにくいのではないだろうか。だいたい、時間割が子どもフレンドリーな設計になっている。9時開始、15時終業。その間の休み時間は全部で1時間20分もあり(!)、終業のベルが、ジリリリ…と鳴ると、子供たちが一斉に表へ出てくるさまは、アメリカンスクールドラマを見ているようである。

で、話を戻す。
ニュージーランド人の親御さんに、お子さんの学校の様子を聞くと、「うちの子は楽しいって言ってる。長期休暇になると、早く学校へ行きたい、と言っている」と聞いた。


日本との違いを、以下に私流にまとめてみた。

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日本            きっちり  / 皆に迷惑をかけない
ニュージーランド      ゆったり  / あなたらしく
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その象徴的な存在が、モーニングティータイム、である。

大人だって8時から仕事を始めたら、10時ごろには休憩したくなるように、子供だってそう、と言うことで、この時間割なのかはさておき、小学校(うちの子の場合)では9時の始業後、10時半にティータイムが20分間ある。

晴れた日は必ず外に出ること、と言うのがルールのようで(うちの子の場合)、好きな場所で、好きな人と食べられる。だいたい、晴れていたら芝生の上で、親が用意してくれた軽食を食べる。

凄くいい制度だと思う…!
1時間半勉強したら、休めるって思ったら、学校の勉強を頑張れる気がするじゃないか。
(仕事だってそうだ!)

ちなみに話は脱線するが、そのモーニングティーの中身は、学校側から「ヘルシーなものを用意してね!」と言われたけれど、娘いわく、友達のお弁当箱は「チョコバー、マフィン、チョコバー、それだけ!」というかなりショッキングなものだった。
※その後、たまに学校へ行って子供たちのお弁当を覗くと、野菜は、キュウリや人参スティック、リンゴ1個丸ごと、が入っているランチボックスもあった。
※お弁当の質は、そのご家庭の方針によるようだが、概ねサンドイッチ(パンを重ねただけでカットなし)が主流で、簡素だ。




うちの子はこれらの学校生活を「ゆるい」と表現していた。


ではさっそく、その他の「ゆるい」例をあげる。

<ゆるさ1>
先生が、遅刻してきた子に、「ハーイ!」と笑顔で挨拶。怒らないことに娘は衝撃を受けていた。
※もっともよその学校のママに聞いたら、それは先生による、と言っていた。

<ゆるさ2>
移動教室での歩行は、マイペース。前の人との間隔を空けないで!と叱られないことに娘は衝撃を受けていた。
(整列して行進しなくていい(※整列できないという噂もあり))

<ゆるさ3>
授業は、自分のペースで勉強。やるべきことが終わったら、各自が自由に過ごせることに娘は衝撃を受けていた。

<ゆるさ4>
授業中にガムを食べる。(※これが本当にOKなのか不明だが、誰もその子を叱ってない、と娘)

<ゆるさ5>
昼休みに、プッシュポップ、人形、おもちゃで遊んでいる。(禁止、と入学説明で聞いたが、娘いわく、みんなが持って来て遊んでいて、先生も叱ってないとのこと)

<ゆるさ6>
先生が、生徒に課題をやるように言うと、生徒が口々に文句を言って、先生がそれに呼応する。(生徒が先生に意見を言っていいんだ!ということに、娘は衝撃を受けていた。)

<ゆるさ7>
自分の居場所を好きに決めていい。
朝登校したら、好きなところに座っていい、と言う。
もっともそのせいで、好きなところに座れない、雨の日に室内で食事するとき、自分の席がなくなることもある。




馴染むか、馴染まないか。
少なくとも、うちの子の価値観は大きく変化したに違いない。

日本の常識が、世界の常識じゃないんだ、というのを十分ここで知ったように思う。

by桜子



幸せなニュージーランド生活

ニュージーランドの夏が終わった。
夜20時を過ぎても明るいオークランドの夜が、少しづつ終わりに近づいていく。


私たちの悲惨な夏(Season2:ニュージーランドの家探し~最終回苦しいニュージーランド生活)は、住まいの発見と共に終わった。神様は、家を与えた3日後には、主人の歯をすみやかに接着させて、娘も無事にニュージーランドの学校生活を送っている。

朝、目覚めることが、喜びに変わった。

負担だった料理は喜びへ。
移動生活で苦しかった食材選びや調理法の負荷が激減し、
なんでも買っていい生活になった。

暮らしが落ち着くと、子供も大人もリズムが出来る。
生活パターンが少しづつ、私たちの中に出来始め、
学校の送迎も板につき、家で出来ることの選択肢も増えた。
時折、夕食を終えると、親子3人で手をつないで、海岸を散歩する。

幸せなニュージーランド生活が、滞在2か月にして、やっと始まった。

引っ越しして初めて迎えた週末、家のベランダから見えた見事な虹

これからは、ニュージーランドの暮らし、学校生活、また出会った人をご紹介し、日常を綴っていこうと思う。
私たちの滞在も、残りあと1.5ヶ月。

心置きなく、ニュージーランドを味わっていけたらうれしい。

by桜子


神のなさることはすべて、時にかなって美しい。(聖書)

aerial view of city buildings

ハロー、ニュージーランド!海外移住

NZに来て10日間が過ぎた。
元旦に成田から飛行機に乗った。
2日、オークランド空港についたら、迎えに来る、という人がいなかった。

初日から今日まで、怒涛の日々だった。

どこから書こう?何を書こう?

そもそも、私はなぜ、異国にいるのか。
いや、よく来たよ。涙が出ちゃう。

↑うちから、徒歩5分のところから見える景色。夫と散歩して、撮ってもらった。



思い切って、来てよかった。
今なら人生まだ残り時間がありそう。
これから、私たち、どこでどう生きるんだろう?



ニュージーランドに来た、と書くと、すごくキラキラしたイメージがあって、華やかに聞こえる。
実際、私もそう思って来た。けど、書けないぐらいビックリすることが「山ほど」あった。
それで、5日目ぐらいに(今から帰国しようか?)という考えが真剣に過った。辛すぎて…。


でも、その嵐は徐々に収まっていき、
今朝は、「来れた」という事実にまず、感謝したい、と悔い改めの気持ちが起こされた


悔い改めは気持ちがいい。
私はこういう時、この聖書の言葉がすぐ頭に浮かぶ。


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神へのいけにえは、砕かれた心。
悔いた魂。
主はけして、それをさげすまれません。

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そして、「不平不満の眼鏡」でなく、「感謝の眼鏡」をかけてみる。
そうしたら、こんどは、この聖句を思い出した。

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わが魂よ。主をほめたたえよ。
私のうちにあるすべてのものよ。聖なる御名をほめたたえよ。
わが魂よ。主をほめたたえよ。
主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
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きっと、今日からは大丈夫。
いや、永遠に、と思わず、まずは1日1日を、大丈夫、と思って過ごすことにする。

私がどうしてここにきて、どうやって生活しているのか、
これから少しづつ、書いていきたいと思う。

良かったらぜひ、読んでください。

日本のみんな、オープンダイアローグのみんなも、会社の人も
今日が良い日でありますように。

by桜子