IoTの会合で親しくなった社長からお声がけを頂き、キャリアウーマンの集う、新年女子会に伺いました。
笛の音が響く、恵比寿のビストロ石川亭。
開会は、会長の人材派遣会社プールジャパンの杉田社長の挨拶から。
今年で5年目の会。
参加者は、会社員で頑張ってる女性から起業家、理事長、バレリーナと多士済々。
久しぶりにネットワークが広がり、しばし独身時代を思い出したのでした。
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VOL.2 日々是 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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人生、勉強
と、明るく書きつつ、先日とんでもないことが起こりました・・・。
去年の暮れ、赤坂で昼ごはんを食べていたら、以前仕事でお付き合いのあった方から
「大至急、お電話下さいっ」という切羽詰ったメッセージ。
急いで連絡したらなんと、お金を貸して欲しいとのこと。
“金銭の貸し借りはいけません、友達同士でもやめましょう” は、肝に銘じている。
・・・はずだった。
なのに聞けば、お財布を落として窮地に陥り困っているとのこと。
知らない仲ではなかったので、寸前まで迷いつつも、貸してあげた。
それなのに。
そう、皆さんのご想像どおり。彼が、どろんっですよ。どろんっ。
昨日さっそく彼の同僚とお会いしたところ、「実はですね。社内で同じことが何件も
発生しており・・・。」
( ̄○ ̄;)! ま、まじっすか~。
消費者金融に追われていた。家にも帰っていなかった。実家には電話が鳴り響いて
いる。
こんなこと、あってもいいんですかーっ。新年早々、ドラマに出演した気分。
それでも、まだどこかで、その人を信じたい私。「返すつもりでいるんですよね。」
あるいは、「返すつもりで『いた』んですよね。だから私の口座番号聞いてきたんで
すよね。」今、私はPさんが、悔い改めて謝ってくれるのを待っている。
どうにもこうにも、今日はこれを書かずにいられない気分。
思わぬかたちで、ある人のイチ人生を垣間見た気分だったのでした。
by 桜子
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※これは私が2003.1.31に書いた某メールマガジンの編集後記です。
昔、自分が書いた記事は、色んな出来事を思い出すことができて懐かしいです。
(当時はガリレオのスタッフのみなさんに大変お世話になりました;;)
ちなみにこのときは4万貸した記憶があります。
(今から大阪出張に行くから、というのが彼の貸してくれ理由)。
お金を貸してあげる数か月前に、この人から「付き合って」と言われ、
ノーと返事をした私は、そういう人がこういうことするんだ・・・と、
その後しばらく人間不信になりました。
独身の頃、課長とランチに行くと「妻と教育方針の違いで揉めてさ・・・」と、課長が嘆いていた姿を今になって思い出す。
当時は、結婚するとそういう問題が出るのか、と未知の世界に少なからず驚いたが、自分がその立場になると、そんなことはよくあると分かり、わが家も例に漏れない。
昨夜は子供が寝静まったあと、私が兼ねてから気になっている「(子に)ジュースを買い与えるべからず」という話をした。
てっきり、「ああ、そうね」と言われるかと思ったら、答えが違った。
「キミは〝〜してはいけない〟が多過ぎる」という内容に転じ、話はエスカレートしていった。
正直言って、夫の指摘はわりあいと正しかった。
いつも対話するたび驚かされるが、夫が年上ということもあり、私より優れた考察をする。
悔しい。
だが、ジュースだけは、絶対に私の方が正しい。
揺るぎない自信があった私は、この点については徹底的に反論しよう、と決めた。
「ジュースは砂糖水で、栄養素が殆ど含まれない“エンプティ(空っぽの)カロリー”だから、特別なとき以外は買わないで!」
私が言っていることは正論だ。私も厳格者ではないから、ジュースを買い与えるときもある。
だが、夫はこうのたまってきた。
「大きくなってから、〝私、お茶しか飲まない〟なんていう、つまらない人間になってほしくない!」
がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。
頭がかち割れそうな衝撃って、このこと?
ものすごい着眼点だ。こういう返しはアリ??
それは違うだろうと思いつつ、瞬時に、彼の言わんとすることがイメージとして伝わってきた。
確かに、小学生の頃、クラスに1人ぐらい、いた。
いつも地味な服を着て、煮物で身体が出来ていそうな女の子。彼女は、持ち物も慎ましかった。
小学6年生にして、1年の時に買ってもらった下敷きをセロハンテープで破れ目を補強して使っていた。
つぎはぎだらけで、薄汚れていたが、担任はそれを見つけるとキラキラ目を輝かせ、
「清ちゃんをごらんなさい!物を大事にしてエライ!!」と、クラス全員の前で大絶賛した。
私は大変なショックを受け、帰宅するとすぐ母親に言った。
清ちゃんってヘンじゃない?!
私は、汚い下敷きがイヤだった。見た瞬間、げっ、と思った。先生の言う、エライことを私は出来なそうだった。
そのとき、世の中には全く違う人種がいることをまざまざと認識した。
※清ちゃんちはけして貧乏な家ではなかった
話を戻すが、
清ちゃんがつまらない人間、というのではなく、清ちゃんのような価値観を持って成長する子供は確かにいる。
大人になればなるほど、人はポリシーを持つようにもなる。
だから娘もいつか何かの価値観を持つだろうが、少なくとも私たち夫婦から原理主義者が育つとは思えない。
大丈夫、蛙の子は蛙である。
ウチの子はほっておいても、色んなものを飲みはじめるだろう。私たちがそうであるように。
「店主」
毎朝、虎ノ門駅をおりて会社に向かう途中に、一軒のカレー屋さんがある。
私はこの店主とよく会う。もっとも、彼は私をまるで知らない。
私がこの店を通りかかるとき、店主はたいていテラスで開店準備をしている。
痛風と思われる歩きかたで、巨体をのっしのっしと揺さぶるように右左と体重移動をしている。
その姿を見るたび、思う。
苦しそう。もうすこし痩せたらいいのに(できないのだろう)。
すれ違うとき、いつも思う。命が心配だ。
朝会うと、ほっとする。
彼は私を知らないが、私にとっては朝のキャスターと同じくらい、彼は朝の顔である。
「宣伝文句」
虎ノ門にある、一軒のカレー屋さんには、気になることがまだある。
手書きの看板がそこここに置いてあるが、ヘタな字だ。
さらに謳い文句がヒドい。
「うまい!」
「うまいよ!」
このストレートな表現に朝からぶっ飛ぶ。
きっと店主が書いたと思う。憶測だが当たっている気が99%する。
通り過ぎるたび、思う。
代わりに書き直してあげたい。
私は救いを求めて、もっとましな看板はないのかと周辺を探し、1つ見つけた。
「うまい(ウコン入り)」
ちょっと笑った。
私はこのお店がとても気になる。
どうでもいいカレー屋さんなのに、どうでもよくない。
これだけ気になるから、一度はいってみようと思うが、一度もいったことはない。
たぶん一生いかないと思う。