日別アーカイブ: 2009年3月18日

人生を面白くしたい

人間は毎日いろんなことを考える。

私も毎日いろんなことを考える。

それで、昨日は道すがら、「あー、私の人生、もっと面白くしたいなあー」
と思った。

それで、なにをどうすると人生は面白くなるか、ということを考えた。

3分後。

世の先達もきっと似たようなことを考えたはずだから、

その解は、本から学ぼう、と本屋へ行った。

それで、オノ・ヨーコ「ただの私(あたし) 」と

米投資家の自叙伝「冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見」」を見つけ、

パラパラとめくって悩んだ結果、恋愛のオノ・ヨーコより、世界を旅したジムを選んだ。

今からジョンを探すのは難しいから、するならやっぱり旅かな、と考えたからである。


家に帰った。お部屋の明かりをつけたら、

ふだんは目に留まらない黒いピアノが、なぜか幽霊のようにボワっと急に浮き上がった。

このピアノは、私が子供の頃にワガママを言って買ってもらったピアノだ。

いまは全然触っていない。

だって、下手だし。弾くと音が大きいから、近所迷惑になるし。

そんなことを考えながら、私はハッとしたのである。

「このピアノ、もし私がちゃんと使っていたら、

私の人生に大きな彩りを与えてくれていたのではなかろうか?」

すると今度は、ピアノの上に置いてある人形が目についた。

この人形は子供のころ、父親が海外出張した折に買ってきたレアもので、

品番と証明書がついている。

お土産にもらった時は、確か父親が

「希少価値があるんだから大事にしなさい」と言ってくれたような気がする。

人形の顔は埃をかぶって真っ黒だった。

ガラスケースにでも入れておけば良かったと私は思った。

部屋の片隅にぽつんと置いてあるピアノと人形に、私は暗い気持ちになった。

せっかく与えられたものを大事にせず、

親にモノを無心した結果がこれかと思うと、ダメ人間に思えた。

と、同時に、

こういった過去のとっ散らかした一つ一つを大事に扱っていたら、

人生は変わっていたのではないか、と思った。

少なくともピアノが弾けたら、

人を楽しませることはできる。人生はちょっと面白くなる。

なにもオノ・ヨーコにならなくても、世界の旅に出かけなくても、

日常の細々としたことを丁寧にやっていったら、

人生は自然と面白くなっていくのではないか?

もしかしたら

与えられたことを大事にしていない結果、なのかも。

だとしたら・・・。

と、まあ、こんなことを考えた。