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ウクライナ情勢緊迫でNY株続落

  「もしかしたら事態は急変するかもね」と夫が言った。私はNYに住む友人ウッディ(仮称)に、「アメリカの様子はどう?」と連絡した。

 ウッディは、私が独身時代にNY旅行で知り合った日本人のデザイナーで、クリスチャンだ。詳細は割愛するが、意気投合し、住まいも、性格も異なるのに、年齢や性別を超えて親しくなった。まるで美川憲一と神田うのみたい、と密かに思っている。(もちろん、私がうの。)で、現在リタイアした彼は、いつでも連絡していい、と私に言っていた。(※参考リンク:I was in NY NYの教会で愛されるベック氏書籍

 だがウクライナ…の話は即終了し、興味はお互いの近況にすぐ変わった。そして、彼は言った。

 「パンデミックがあった、私の病もあった、色々経験した。だけど今はね…。こんな安寧な生活してて、いいのかしら・・・?」

私は意味が分からなかったので、その真意を問うと、最近の暮らしぶりは次の通りだった。


「昨日はリンカーンセンターでバレエを観たの。明日はディオール(*)のエキシビションがあるの…。それで、今日は、朝に目が覚めたらアパートメントのジムでエクササイズをして…、それから同じアパートメントの人とハドソン川を散歩して…家に帰ってからは美味しいランチを食べて…。昼寝して…好きな本をずっと読んで…。」
*ディオール=ハイブランドのDior 

「いいじゃない!!!」

ああ…!私の好きな街NY!ハイファッションの香りは、彼と話しているだけで鼻孔をくすぐる。彼から語られる何気ない日常が、なんだかひどくお洒落に映ってくる。

「私、パンデミックが終わったら、まずNYに行くね!!!」

と、鼻息荒く、私は叫んだ。
が、彼が言いたかったことは、”こんな暮らしをしていては、クリスチャンとしてダメだ”ということだった。


「クリスチャンっていうのはね、祈るじゃない?それで、すぐ祈りが叶えられるわけじゃないから、祈りが増えていって、どんどん祈る時間が長くなってくるじゃない?」

要するに、どうやら最近、長く祈ってないということか。    ※あくまで主観です


「それでいいじゃない!」と即座に言ったが、彼は納得しなかった。
そこで、「それならあげるわよ」と私は彼に、祈りの課題を一つ渡した。ちょうど今朝、深刻な話があったのだ。
それで、彼はすぐさまペンを取りに行き、私に復唱し、「はい、私、お祈りします」と、なんとも素直に応えてくれた。


私は聞くうちに、そういえば一度だけ、自分も若い頃、祈る課題がないと悩んで、父に相談したことがあった。
当時、父から教わった次の御言葉を彼に伝えた。


順境の日には喜び、逆境の日には反省せよ」(伝道の書7章14節)


「あなたがたのうちに苦しんでいる人がいますか。その人は祈りなさい。喜んでいる人がいますか。その人は賛美しなさい」(ヤコブ5:13)


彼が言うには、自分は日常で祈る者だから、何かうれしかったら、「ああ、神様ありがとうございます、とか、そういう(短い祈りなの)」とのことだった。

私は私で、「いいんじゃない、それで」と、神様でもないのにOKサインを出した。
…そんな資格はないと、昨日アンジャッシュ渡部の復帰賛否両論とイエスキリストで書いたばかりだが。


人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれるのです。主は御霊です。そして、主の御霊のあるところには自由があります。”(Ⅱコリント3:15-17)


私は祈りについて語れる者ではないが、「人が主に向くなら、そのおおいは取り除かれる」という、御言葉が好きだ。クリスチャンでも、ノンクリスチャンでも、すべてはそこから祈りが始まるからだ。

by桜子