同姓同名集結ギネス記録ならず、アナザーストーリー①祈った朝

ギネス挑戦の朝、私は祈っていた。

行くか、行かないか。

結婚してから、ギネス認定の瞬間まで、何度も立ち会ってきた。
でも今回は、少し距離を置こうかなと思った。
平日は仕事、子どもは中学生。親は高齢でふたりとも難病。
優先すべきことは他にある気がした。

夫も「好きに決めていいよ。来なくても全然構わない」と言っていた。


しかし、祈るのは大事である。
実のところ、私は一週間ずっと祈っていた。
神様、どうしたらいいですか?とまだ決めかねていた。


すると、ピコンとLINEが鳴った。

タナカヒロカズ嫁のA子さんだった。

ギネス認定以来、久しぶりの連絡。
「会場でお会いできる?」
よくぞ、何年振りかの私のLINEを見つけ、早朝に声をかけてくださった。



その気持ちが嬉しくて、私は決めた。
「A子さんが行くなら、私も行きます〜!」

せっかくだからと、ブログに宣伝を昼に書いた。
すると夫が、「じゃあ、これやって」「早めに集合ね」と雑務を頼んできた。

なんだ。
「来ても来なくてもいい」と言いながら、
結局、私が行くと助かる何かがあるのね、と思った。



今回のタナカヒロカズ同姓同名は、主役がタナカヒロカズでありながら、
そうではない、と夫から聞いていた。

これからは、同じ名字や名前など、何か接点を通して、
人がつながる大切さを問う、と聞いていた。
みんながつながり、世界の人とつながっていく運動だそうだ。




私は既に、A子さんとのつながりに、喜びを味わっていた。


しかし、これは序の口で、
幾つものつながりが、この後に私を待っていた。

つづく。

A子さんが送ってくれた
ギネス認定後のご自宅写真

by桜子

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