I’m home.

I’m home. 英語で「ただいま」の意味。

明日の新生児一ヵ月健診を前に、マイホームの渋谷に帰った。
里帰りした時から、いつ戻るかと悩んでいたが、一昨日突然決まった。

電話で夫と話していたら、何となく、
ちょっと帰るか、という気になった。

「ただし、ちょっとだけ。まずはお試しで」
と、私は言った。

慣れない子育て。
これが本格的な帰宅になってしまうと、産後うつになるかも。
年末を迎えるにあたって、夫が益々多忙になるのは目に見えているので、
狭いマンションで一人育児をするのは、メンタル面で不安があった。

母親に相談したら、
「戻ってきてもいいわよ。あなたの好きにしなさい」
と快く言ってくれたので、

今日の去り際、車が出る瞬間、
「またすぐ帰ってくるよ」と耳打ちしたら、
あろうことか「え!?」と困惑した顔をみせた。

げ、迷惑なのか!?
私たちがいると、楽しいかと思ったのに??

もちろん、迷惑をかけたことは十分わかっている。
実際、私とベビーの滞在で母は数キロ体重が落ちた。
そこまでしなくていい、と私は言ったのに、
母は、3度の凝った食事から掃除、洗濯、子の面倒と
至れり尽くせりだったので、本当に申し訳なかった。

親にとって、私たちの滞在はどういうものだったのだろう?

まあ、たぶん、新鮮だったけれど、大変だっただろう。
しかし、私も初めてのお産に、初の里帰り、慣れない育児と
大変めまぐるしい一ヵ月であり、肉体的な疲労はもちろん、
色々な気疲れやストレスなどもあった。
それは私を取り巻く家族全員がそうだったはずだ。

そして渋谷に帰って半日。
部屋に足を踏み入れた瞬間、夫はうれしそうなそぶりをみせた。

私は照れくさかった。

不在の間、わが家は夫が子のために改良しており、
特に寝室は素晴らしく快適な空間へと変えられていた。

そして、気がつけば、今日という日は
初めて迎える〝親子3人水入らず〟の瞬間であった。

ごく普通のありふれた日が、
私たち家族の歴史が始まる1ページ目になる。
たくさん泣いて、たくさん笑って、
試練も数多くあるだろうけれど、願わくば幸いを得たい。

この先、何が待っているか分からないけれど
まずは産まれてきた新しい命が無事に育まれていきますようにと
心から祈るのである。