今日、会社に行った。
久しぶりにハイヒールをはいたら、バックルが脱げそうになり、家まで引き返そうと思ったけれど、時間もなく、渋谷までひょこひょこしながら歩いていった。
会社に着き、どこが自分の座席か分からず困ったので、コソ泥のように背中を丸めて知っている顔を探したら、見つけてくれた男子社員が「おかえりなさい!桜子ちゃん!!」と、明るく声をかけてくれて救われた。
今日は、メールを書くこともできず、案の定、あっという間に1日が過ぎた。
この間、娘を思い出したのは一瞬で、そのことに驚いた。頭のスイッチが切り替わったのか。
今までの生活で娘が頭の片隅にいくことはありえなかった。
4月から保育園に行っている。
以来、私は精神的にも肉体的にもすごく楽になった。
子供を預けるってなんて楽なんだろう!!!
その反面、保育園に預けるようになった者ならではの、悩みや不安も持つようになった。
一番心配なのは、娘の精神状態だ。保育園でいったい何をして過ごしているのか。ちゃんと先生方から愛情を注いでもらっているか。いじわるはされていないか。娘は我慢していないか、つらくないか。
過ぎし月曜日、心配する私に娘は、言った。
「ママ、もう安心です!」と。
保育園のことを聞いているときに、「もう安心です」というので、大笑いをした。
それで私も、(ああそうか、大丈夫なのね)と思ったのだが、ここ連日、朝になると、「ママ、抱っこして」といい、今まで求めてこなかった朝抱っこを要求するようになり、別れるときは目を真っ赤にして涙をこらえて「バイバイ」という。娘なりに一生懸命、状況を理解し、努力しているようである。
今日は私の産後初出勤で、私が仕事している間、娘が保育園にいる、という実質上の実践初日だった。
それなのに、夜、ベッドで娘を寝かしつけしていたら、娘にこんな生活(家と保育園の往復)をさせていいのかなと悲しくなって涙が出てきた。最初からこんなでどうする!と自分を叱咤しつつも、もしも保育園が娘に合わなければ自分の仕事(やりがい?)のために娘を犠牲にすることはできれば避けたいな・・・と思った。
0歳から子供を保育園に長時間預けて育てたという先輩からは、「(長時間の保育園は)仕方ないよ」と言われたが、役員や管理職でもない私には本当にそれが仕方ないのか、いまはまだ良く分からない。