タグ別アーカイブ: 小学生ママ

大雪警報が外れた渋谷の子どもたち

 2月9日に東京で大雪警報が発出された時の話。
 「雪が積もる!」と騒ぐマスコミの報道は過剰だったと思う。NHKも「買いだめを」とアナウンサーが呼びかけるものだから、私はすっかり思い込んでしまった。10日は雪が沢山積もる、と。
 
 よく考えたら、天気も、明日も、神のみぞ知る未来なのに、どうして私は信じきってしまったのか。人はかくも、扇動されやすい。すっかり煽られた私は前日、スーパーへ行けば買いだめにソワソワし、子供用スノーブーツまで買い求めに5店舗も探した。そして、結局のところ、アウトドア専門店モンベルで、雪用靴のパウダーブーツというのをわざわざ購入した。
 ※参考までにこの日は在庫がはけるほど、飛ぶようにパウダーブーツが売れた(担当談)

で、

その必要がなかったのは、皆さんご存知の通り。

  
 ただ、当日は朝から子供たちがいつ積もるのか、と心待ちにして登校した。
うちの子も、ふだんより足取り軽く、新品の靴を履いて、雪道を歩く授業を楽しみにし、放課後に友だちと雪合戦をする約束をしていた。そして、うっすら積もった雪の放課後、娘は帰宅するとすぐ、友達が待つ場所へ出かけていった。



30分後


「こんにちはー!!!」
と、うちの子含む5人が、玄関に勢いよく入ってきた。

私が知らない子どもたちが、目をキラキラ輝かせている。
雪に興奮して、頬はピンク色に染まっており、渋谷の都会っ子でも、子どもらしい表情を見せている。しかも、男女で一致団結しているから、良い空気が流れて、熱量は高い!

娘は「ママ、バケツ取りに来た!」という。
(バケツが必要なほど、積もってるっけ?)
そう思いながらも渡すと、一人だけびっしょり濡れている子供がいて、レインコートも何もない、というから、私は仕事の傍ら、あたふたと、自分のを貸そうと物を出し入れし、忙しくバスタオルを取りに行った。

すると私の背で、

 

「金持ちが、神の国にはいるよりは らくだが針の穴を通る方が・・・・」

と男の子たちが、口々に言う声が聞こえた。

(何言ってるんだ・・・?)


と思いながら、私は洗面所で何枚かのタオルを手に取り、戻ってみると、その意味がなんだかわかった。

原因は、これだ。

これは私が20代に書いた、色鉛筆画だ。
玄関の内ドアに何気なく貼っていたが、誰かに見せるつもりはなかった。
たまたま、本棚から見つかったので、昔を懐かしんで、貼っただけ。


ちなみに、

「金持ちが神の国に入るよりは らくだが針の穴を通る方がもっとやさしい」
と言う聖書の言葉は、それぐらい、神様を信じることは特に金持ちには難しい、という意味だと思う。



あー、これがこんなに注目を浴びるんなら、
もっと分かりやすい聖書の言葉を子供に紹介したかったー!!

という、私の心の叫びは子どもには届かず、(きっと、意味わかんないだろうなー)と私は苦笑した。

そうして、神様ってすごいな、と思った。
あらゆる機会を生かして、神様がご自身を子供たちに現されたこと。
そして、娘の友達を一気に私だけに見せてくださったこと。
私は最近、彼女がどういうお友だちに囲まれて過ごしているのか、知らなかった。


神様は、いつも私たちの想像を超える方だと、私は主を賛美した。
大雪は降らなかったけれど、ハレを私の心に恵んでくれた。

by桜子

オミクロン株感染増でも、幸せでいよう

 私が以前観たニュースではオミクロン株のピークは今日という。1日あたりの感染者数は24000人予想とされていた。それが、今日の日経報道では19798人(17:07現在)とあった。この数字をどうみるか?
 
 専門家ではない私の考察など、どうでもいいのだが、言いたいことは1つ。
予想より感染者が少ないと知れば、気持ちは上向きに。昨日より増えたと聞けば気持ちはダウン。何を基準で物事をみるかで、心が左右される不思議について、今日は考えませんか?


 現在、情報の多くをインターネットが担っている。それでも高齢世帯はテレビが主流だ。報道、といえば夜7時のNHKニュースを信頼する家庭が根強くある。
 それで、眺めていると、ネットでも、テレビでも、コロナに関して言えば、日経平均株価と同じように前日比で報道されており、今は連日、「昨日より増えました」と記録更新され続けている。嫌なニュースを耳にして、気持ちは萎える。不安が煽られる。子どもが感染源と言われて、12歳以下の子どもがいるわが家はどうなるの?

 だが、前述の通り、数週間前の報道予測と比較すれば、今は最悪というわけでもない。子どもも、近所の子に感染したと思しき子がいない。だから、何を見て、どう生きるかは、すごく大事だな、と思う。

 そして、私たちの暮らしぶりに転じて考えてみても、結局のところ、マスクや消毒液が溢れて、生活できている。感染状況事態は悪いけど、最悪よりマシと前向きに捉えられる部分も多数ある。

 コロナは暗い影を落とし、心は曇りがちだ。でも、軸を変えると、幸せになれる。
影響され過ぎず、ビビりすぎずに、幸せになろう。

helen keller
New York Times Co.Getty Images

「世の中には辛いことがたくさんあるけど、それに打ち勝つことでも溢れているの」Although the world is full of suffering, it is also full of the overcoming of it. byヘレンケラー



オミクロン株感染増でも、幸せでいよう。


by桜子

 

 

 

コロナ自粛の渋谷暮らし

 志村けんが亡くなって、日本人のコロナ意識は、3月頭と比べ随分と変わったように思う。私もまた、然り。
だが、きっかけは彼でなく、それより少し前に届いた、ドイツからの情報だ。

 SNSで知ったメルケル首相のスピーチと、Messengerから届いたドイツの友人の声から、欧州の緊迫した状況を知り、彼らにとって日本がいかに異様か、分かるようになった。
 
 日本のテレビ放送を見ていると、国内のコロナ感染情報を終日こねくり回して推測や分析を流している気がして、入ってくる事実の量が少ない。そのため、最近は海外の報道を朝見るようになった。NHKBSはお勧めだ。各国の報道が入ってくる。CNNの動画もネットで見られる。海外の情報を知るのと知らないのでは、意識に差が出るのはある意味、当然だ。
 だがそんな私でも、都内で混雑するスタバを見、継続されている塾や学童を見ると、日本だけは大丈夫な気がする。国内の雰囲気に流されない方が、難しいといえる。なるべく人を避けて暮らしてはいるものの、欧州並みに人と2m離れて話せるか、といえば、実際のところ、しづらい。

 小池百合子都知事の最初に放ったコロナ会見以来、わが社は全面的に在宅勤務となった。そのため、娘は自宅で過ごし、午前中は勉強、午後は散歩を日課にし、私は彼女の健康維持のため、仕事を極力14時で終わらせるようにしている。(※時短勤務のため出来るワザ)
 渋谷区の小学校は6日に一斉登校で(時差登校なし)、そのあとはGW明けまで休校だ。が、一斉登校させていいのか、親として判断が難しい。下駄箱や、教室で、久しぶりに再会する子供たちが、密にならないはずがない。そしてGW後、本当に学校へ行かせていいのか。本来的にはワクチンができるまで、ホームスクールが望ましいのではなかろうか。

 そんな私のコロナ生活だが、心温まる出来事もちょいちょい、ある。

 先日、トイレットペーパーを探しに池尻大橋まで自転車を走らせていたら、遠くから私を見つけて大声で、私を呼んだ人がいた。目をやると、同じマンションの住民だった。私は眼鏡をかけ、マスクもしていた。「よく(私が)分かったね!」と買い物の事情を話したら、こう言われた。
 
 「今、トイレットペーパーはどこも売ってないよ。うちのを分けてあげる!」

 2週間余ほど前にも、大学時代の友人宅に行った際、そこの旦那さんが、別れ際、トイレットペーパーを3ロール持たせてくれたが、今回も人の親切に預かることになった。苦境の時の親切は骨身に染みる。この恩は忘れまい、と思う。

 それで、今日は、わが家に、友人が作った子供用マスクが届くらしい。昨日知ったのだが、未読80ほどのグループライン内を開いたところ、私の知らぬ間にやり取りがなされていて、発送完了しているようだ。届いたらお礼を出そう。びっくりしたが、仲間の気遣いと親切に、感動した。

 ほかにも、数日前にブログにあげた、「暗闇の訓練」は、友達からシェアされた記事で、私は元気をもらった。

 まだある。娘が「お友だちと遊びたい」と言うのをなだめ諭し、2人で散歩に出ると、ばったり仲良しの親子に会った。こういう慰めは最近しばしばあり、一緒にしばらく西郷山公園で互いの近況を語り合って、笑い合った。うれしい、偶然である。

 不自由がありながら、日常の中にはしばしば、優しい時間もしっかり流れている。その恵みの面をみつめ、大都会渋谷でのコロナ生活を乗り切っていきたい。

 

もうすぐ春休み

 保育園児のママだった頃は、春休みがなかった。
だから「春休み」は、全く気にならなかった。だが、小学生ママになると、心境に変化が現れた。春休みが気になるじゃないか!
 せっかくの休みだから、わずか2週間といえど、春“休み”っぽいことをさせて、娘をゆったり過ごさせて進級させてやりたい、という親心が働いてしまう。

 独身の女友達に、どこかに娘を連れてってくれ、と連絡したら、仕事だから無理、と言われた。だよな、と思った。けど、この広い世界で、誰か子供の力を必要としている人はいるはずである。とはいえ、そんなマッチングを試みるわけもなく、そもそも娘が刺激的な毎日を望んでいるかといえば、そうとも限らない。

 働くママ友に過ごし方を聞いてみると、ある人は塾やインターナショナルスクールの短期講習に申込みを行い、ある人は自営だから毎日適当に遊ばせてなんとかやる、と言っていた。なるほど。

 一方、わが家は来月末からアメリカへ行く。まあ、春は静かに過ごそう…。そう割り切ったはずが、いよいよ来週は春休み、というと、何か考えてみたくなり、インターネットをググってみた。

 ネット上には、体験イベントがたくさん転がっており、私がチェックしたものはどれもお値段が数万というものだった。一過性のものに、そこまでしなくてもいいか、と何もしないことにした。
 
 春休みは、私が小学生のママになって一年過ぎた、ということだ。この一年間は私にとって、子供を取り巻く現代社会や環境、教育について、沢山勉強させてもらった日々だった。
 思うに、娘が生まれたのは私のため、つまり、私が人として練られた品性を持つために、与えてもらったのだと、近頃は何度も感じている。