全日本ムール貝協会の第5回定例貝に駆けつける。ここで、全日本ムール貝協会ってなによ!?という方のために、事務局次長K氏からの説明書きを引用してご紹介しよう。
1)全日本ムール貝協会とは?
略称は全ム協、またはAMA=All japan Mussel Association。会の目的は、日本におけるムール貝の地位向上とムール貝に関連する諸分野の文化的・喰い道楽的研究の促進にあります。
2)何故、日本ではムール貝の地位が低い?
1.ムール貝は一応「ムラサキガイ」という日本名もありますが、日本中の港の岸壁にビッシリこびりついているため、通称「バカガイ」とも呼ばれています。 しかも、カキと同様、大量の海水を体内に取り込んでは吐き出し、海水中のプランクトンを食べて生きているため、海水が汚れていると、ムール貝の身も汚れてしまいます。 従って、日本の港に棲んでいる天然のムール貝は石油臭くて食べられたものではありません。 だから、「用無し」と思われているのです。
2.フランスでは、家庭料理・郷土料理として、ムール貝料理は、広く愛されているのですが、料理の『格』でいうと、和食でいう「しじみ汁」のようなもので、高級レストランのメニューには登場しません。
従って、日本で食されている「おフランス料理」には、めったに登場しないのです。だから、せいぜい「パエリア」や「魚介のパスタ」の飾り物という認識しか持たれていないのです。
そのような、かわいそうな実態に対し、ムール貝の立場に立って、その貝権を擁護しようというのが、本会の目的です。
(以上、引用。)
すべてムール貝入り。
さすがにドルチェはドルチェ。
「当店のムール貝はお客様のお陰で完売しました。ありがとうございました!」と店長にお礼を言われ、拍手する一同。皆様、こよなくムール貝を愛しておられ、その食に対する熱い思いには、ただただ脱帽するばかり。