月別アーカイブ: 2020年2月

24の瞳

コロナで日本は大騒ぎである。私もソワソワしている一人だ。

今朝は、街中の人がマスクをしているような感覚に襲われたが、小学生にとっては、どこ吹く風、に見えた。

今日は1時間目、娘は体育の授業で、体調により遅れて参加した。遅刻の場合、親は連れて行かねばならぬ。

下駄箱に着くと、ちょうど校庭のグラウンドで体育座りしている子供たちが見えた。彼らから、娘が分かったらしく、何やら口々に子供たちが、何か叫び始めた。

「300回飛べたよ!!」「やったよ!」

そう言ってるらしい。

ガッツポーズをして見せたり、娘に手を振っている子。男の子たちが多かった。

思いがけなく出会った光景に、私はとても感動した。

子供はなんと、無邪気なのだろう。

今朝、大縄跳び300回をクラスで飛べたと喜んでいた。授業開始中というのに、屈託なく大声で報告してくる子供たちに、担任も仕方ないと嬉しそうに、私たちを見て、その態度を許していた。

24の瞳の小説を思い出した。

子供たちの純粋さ、純真さ、失われることなかれ、このまま大きく成長してほしいと、強く感じた。

新型コロナで在宅ワーク、学校行事もお稽古も中止に

連休を長野県で過ごせたことは、最後の幸運だったのか、
帰ってからまだ数日もたっていないのに、東京は異例のウィルス感染への厳戒態勢を敷き始めている。

私の会社も、今日になって、3月前半まで在宅勤務推奨と発表された。
そして渋谷区も、区が主催する行事は中止(詳しくはクリック)と告知があり、教育委員会からもお達しがあり、娘の学校の行事は軒並み中止、もしくは努めて少数での実施、となった。今年卒業する6年生や親御さんが気の毒である。だが、下手すると入学式もこの先どうなるか、という感じだ。

 今日わが家はお友だちが親子で遊びに来ることになっていた。楽しみだったのに、ふと、こんな状況下で来客があっていいのか、と心配になった。友人が来てすぐ手洗いを薦めると、「ウィルスを落とさなくちゃね。」と彼女は笑ったが、まるでお友だちを病原菌扱いしているようで気が引けた。そんなつもりはないのだが、お互いに気を付けないといけないのだ。これからは、友達を家に呼ぶことさえ、自粛するべきだろうか。

 なんだか、まるで戦争時代の非国民探しみたいに、もしも万が一、発症したら隠さなければ、みんなから後ろ指刺されそうで怖い。そんなことを考えていたら、娘のお稽古先からも3月末まで中止の案内がきた。もはや集団=悪の世界だ。今年はお花見も自粛ムードになりそうだが、私としてはお花見ぐらいマスクしながらやってもいいではないか、と今のところは思っている。
  
 なんだか、異常事態が始まった。たった一匹のコウモリが、世界を変えていく。恐ろしいことだ。

南信州二泊三日の母子旅・水引とそば打ち体験

伝統工芸の水引(みずひき)。

結婚式のお祝いの袋に、縁結びの飾り紐がついているが、あれが水引といって、紐を編み込んで作るものである。

先に書いた紙すきに合わせ、飯田で300年以上の歴史を持つ水引工芸は、現在も全国生産量の70%を占める一大産業という。

考えたことはなかったが、水引で色々なものが作れる。

ブローチ

これは、キットから作った縁結びのお守り。

せっかく作ったけど、渡す人が限られるなと思い、

「独身の人にしか、プレゼント出来ないですかね?」と、お店の人に質問したら、こう返された。

「いえいえ、仕事でも、なんでも、良いご縁の結びがありますように、という意味ですよ」

なるほど、上手い。

お次は、そば打ち体験。

NHK料理番組に出演歴のある方が、講師として、美味しい蕎麦の作り方を教えてくださいました。

全員、美味しい♪と大喜び。ほんと、美味しかったです。ありがとうございました。

帰りはバスの中で女の子3人、一番後ろに座って小学生トーク。子供は仲良くなるのがホントに早い。

盛り沢山の旅行は、いよいよ帰途へ向かう。

夫に、お土産のお蕎麦を食べさせるのが楽しみである。

南信州二泊三日の母子旅・天竜川総合学習館でザザ虫

コナラの木の間伐後は、平成14年にオープンした天竜川総合学習館で、水生昆虫採集。川に入って虫を取る。

ツライわあ、と思っていたら、寒さにより、スタッフの方々が昆虫を採取してきてくださり、川での虫取りは割愛に。私たちは虫拾いと選別からスタート。

伊那谷名物ざざ虫は、タンパク質豊富でお正月などお酒の肴に最高という。

ちなみに、Amazonで高級珍味の佃煮として25g1150円(伊那市)で販売中。

川の虫を食べる文化があるのは、世界でも伊那谷だけ、という。昆虫食はいま、イギリスなどでもブームだから、これから注文スポットになるかも?!

南信州二泊三日の母子旅・ひさかた和紙作り

この地域の小学生は、六年生になると、自分で卒業証書を和紙から作って、卒業する。

なんて、素敵な営みだろう!

その和紙作り体験から、2日目は始まった。

下久堅(しもひさかた)の和紙は、江戸時代から明治にかけて元結産業を背景に、長野県の主要産業だったそうだ。洋紙の普及で、和紙産業は衰退して、昭和36年の三六産業を境に、ほとんどやめてしまい、現在は一軒も紙をすいている家はないという。

最初に、コウゾの木の皮剥きから。けっこう力がいるけど、楽しかった。うちの子はかなり頑張って、綺麗に皮剥きをしていた。

皮剥きしたら乾燥させ、そのあと湯がいて、機械で繊維を粉々にする。

機械

トロロアオイと糊をいれた状態。これに型にハマった板を入れ、乾燥させていく。

こんな機械があるんだね。いやあ、これはどのメーカーが作ったんだろう?じんわりと板が温かくなるので、ここに濡れた和紙を貼り、乾燥させる。そして、完成。

世界で一つのハガキが出来ました♫

昼は五平餅づくりをして昼食。作るのに忙しくて写真撮りそびれましたが、完成後が、以下の写真。

おいしゅうごさいました。

体力をつけたら、長野県しぶやの森へ。コナラの木を間伐がミッションだ。

いや、けっこう、ハード。

南信州二泊三日の母子旅・長野県飯田市でリンゴ植樹

渋谷区と長野県飯田市は二十年来の付き合いがある。今回、旅行で初めて知った。

土曜から二泊三日の母子旅で、長野県の南信州に来ている。渋谷区が企画した旅行で、リンゴの木の植樹や、和紙作りなど、体験が7つもできるらしい。

私が連休、娘を連れて出かけている間、夫は仕事に専念できる。ちょうど良かった。しかし、思いの外、ハードな旅行である。

まず、朝から晩まで忙しい。

朝7時15分に新宿駅集合で、私は携帯電話を自宅に忘れたことに途中で気づき、朝から全力疾走した。

その後、約15名と合流し、皆であずさ線で茅野駅まで行くが、列車の揺れが酷く、娘はお手洗いで4度も吐き、車内でも私は全力疾走だった。

バスに乗り換え、揺られること2時間、昼食後のりんご植樹は、大雨により、ずぶ濡れになりながら、泥だらけになって土を盛った。娘は懸命に取り組んでいたが、私は根を上げた。

それでも、地元の皆さんは親切で、特に、女子力、という女性チームが、私たちの昼食や、お菓子作りを担ってくださったことが、私には同じ女子として印象深かった。

左・味噌日汁 (みそかじる)に、お蕎麦やお漬物、りんごをいただいた。

りんご植樹

お菓子作り。

夜、私はクタクタになって寝た。

娘は、仲良くなった子と遊んで満足気だった。

渋谷の野外で火起こし体験

去年、火はどうやって出来るの?と聞いてきた娘。

奇遇にも、今日は国立オリンピックセンターで、まいぎり式火起こしという、摩擦によって火を起こす体験をさせて頂くことになりました。

初サイパン、子連れババ連れ旅行

以前バリに行った際、初めてLCCエアアジアを経験した。客層がずいぶん若く、大人が乗るべきじゃないかも、と感じた。

が、スカイマークに乗ったら、大人ばかりだった。
私の後ろにいたおじさん群は、何度も何度もスチュワーデスにお酒を注文し、機内あるある現象をみせてくれたが、印象に残るのは、スチュワーデスのさまである。

「日本酒の瓶は、少ししか、つんでないんですよ~」と、茶目っ気たっぶりに可愛らしく謝ったり、おじさんの返しに、ケラケラ笑っては身体をくねらす姿をみると、時代は変わった、とつくづく思う。そこには、堀ちえみ主演「スチュワーデス物語」の厳しさはない。彼女たちの今どきな庶民的接客は、新時代を彷彿させるものがあった。

スカイマークサイパン線は、そんな私たちを乗せ、機内食を出してくれた。
キッズミール。

大人向け。
 

お弁当箱で、量は多くないが、私には腹八分目が心地よく、何よりもこの美しさに感動し(この写真ではちょっとわかりづらいですが)、ベストオブ機内食をあげたい。

そして、サイパン島に、到着。
空港は田舎っぽい、と事前に調べていたので、驚かなかった。それよりも割合とすぐに外へ出られたことが何より快適だった。以前、他国で入国審査に1時間以上要したときは、本当にぶっ倒れそうだった。

そういえば、サイパンダとかいう(私から見ると全く愛せない)サイパンキャラは、サイパンの名物、と情報誌にあったが、旅行中一度も見なかった。

外へ出て、右に行くと、青いスカイマークのバスが待ってくれていた。
2020年3月31日まで無料で空港からサイパンの主要ホテルまで送迎してくれる。(ちなみに4月1日以降は、しばらく片道500円で送迎)ホテルに送迎を頼むつもりだったが(ひとり10ドル(1080円))すぐ発車してくれたので、頼まなくて正解だった、と安堵した。

ホテル選びは、私が何時間もかけて悩んだ結果、カノアリゾートサイパン、というホテルにした。これは、私にとって最高の選択だった。なお、ホテル選びについては後述する。

 
お部屋に花とスイーツと手書きのメッセージカードが用意されていた。

窓から見える景色は、どこまでも青い空だった。

夜、徒歩圏にスーパーがあると知っていたので、ここのデリをテイクアウトしようと家族で出かけた。


 

JORTEN(ジョーテン)は、大型スーパーチェーン店名で、島内に3つあり、ここが最大級と聞いていたが、予想と違っていた。まず、テイクアウトできる食べ物がさしてなく、南国フルーツもなく、おまけに、果物は腐っているものさえある。

おまけに、サイパンはけして物価が安いわけではない。
今、物価が安い国といえば日本である。実際、今回の旅行で話した現地のサイパン人で日本に観光に来た、という人が二人もいた。たくさんの人と話したわけじゃないから、これはかなり高い割合と言えると思う。日本の国力も、世界で見ると、ずいぶん下がったなあ、と悲しくなった。

で、スーパーで何かめぼしいものはないか、と探していたら450mlぐらいのヨーグルトが1ドル、というセールを見つけた。
安すぎないか?と、考えていたら、親子連れが駆け寄ってきて、子が親にせがんでいるので、人気の品ならば、と私も手に取った瞬間、耳を疑った。

「賞味期限が、切れている」母親が静かに言った。

なんですと?なんでわかるの、と聞いたら上部に、1月5日、と書いてあった。
信じられない。一か月前の商品を、売りに出すのがサイパンの常識なのか?アメリカのスーパー経験はいくつもあるつもりだが、こんな経験はなく、腰を抜かした。

  
子どもが買ってくれ、とすごくせがんできた、ガム。日本のガムは、アメリカのガムみたく、チューイングガムにならない、という。なかなか、目の付け所がいい。約220円で、買ってあげることにした。

結局、店員に聞き込み調査を行い、ズームカフェ、というJORTENの隣にあるカフェに出かけた。
ここでトリッキーなのは、日本人にとってカフェ、といえば、お茶するところ、なのだが、サイパンではカフェ、といえばレストランという意味も含むようで、外観と違って、中に人はたくさん入っていたし、食事のメニューも割と豊富だった。
  
奥のうどんが10ドルで、手前の牛肉プレートも10ドルだが、どうみても、手前の方がお得な感じ。

 
サラダはだいたい15ドルぐらい。後でわかったことだが、サイパンで新鮮な野菜を食べることはかなり難しい。


同じ道沿いにあった、アイコズラーメン。スカイマークの機内でもらったパスポートを提示すると、特典がついてくるので使ってみたいところだが、客一人いなくて不安になった。


この店も外観は怪しいが、中にはたくさん人がいるのかもしれない。
サイパンのレストランは、外観がどこもこういった、おどろおどろしい感じで、日本人の私たちにはちょっと入る勇気が必要だが、そこに現地の人がいれば、美味しいこと間違いない、と思う。

♯初サイパン ♯家族でどう過ごす?

サイパン3泊4日子連れ、ババ連れ旅行

スカイマークエアラインが、サイパン直行便を就航したので、日本から約3時間余で行けるサイパンへ、出かけることにした。


チェックインは、成田空港第一ターミナル北ウィング。渋谷から成田までリムジンで行けば、最終停留所だった。下車したのは初めてである。さすがLCC。車内で、ウェブチェックインを試みるも、スカイマークは未対応で、アプリもないと判明!なんと。
それでも、安価に出かけられること、そして、平日に家族旅行できること自体、ありがたい。

今回は、2年前のニュージーランド正月旅行ぶりで、母を非日常の世界へいざなった。現実は多くの苦労があるからだ。もっとも本人はそう感じていないかもしれないが。

それで、

今回は、優しく接しようと思っていたのに、なぜだか、待ち合わせがうまくいかず、母を怒らせてしまった。どちらが悪かったのか、よく分からないが、おそらく私だろう。

青い空を見れば、気分も変わる。

ひとまず、今月誕生日を迎える母のサプライズも込めて、旅立つことにした。

♯サイパン初めて ♯家族旅行どう過ごす?