日別アーカイブ: 2020年2月11日

初サイパン、子連れババ連れ旅行

以前バリに行った際、初めてLCCエアアジアを経験した。客層がずいぶん若く、大人が乗るべきじゃないかも、と感じた。

が、スカイマークに乗ったら、大人ばかりだった。
私の後ろにいたおじさん群は、何度も何度もスチュワーデスにお酒を注文し、機内あるある現象をみせてくれたが、印象に残るのは、スチュワーデスのさまである。

「日本酒の瓶は、少ししか、つんでないんですよ~」と、茶目っ気たっぶりに可愛らしく謝ったり、おじさんの返しに、ケラケラ笑っては身体をくねらす姿をみると、時代は変わった、とつくづく思う。そこには、堀ちえみ主演「スチュワーデス物語」の厳しさはない。彼女たちの今どきな庶民的接客は、新時代を彷彿させるものがあった。

スカイマークサイパン線は、そんな私たちを乗せ、機内食を出してくれた。
キッズミール。

大人向け。
 

お弁当箱で、量は多くないが、私には腹八分目が心地よく、何よりもこの美しさに感動し(この写真ではちょっとわかりづらいですが)、ベストオブ機内食をあげたい。

そして、サイパン島に、到着。
空港は田舎っぽい、と事前に調べていたので、驚かなかった。それよりも割合とすぐに外へ出られたことが何より快適だった。以前、他国で入国審査に1時間以上要したときは、本当にぶっ倒れそうだった。

そういえば、サイパンダとかいう(私から見ると全く愛せない)サイパンキャラは、サイパンの名物、と情報誌にあったが、旅行中一度も見なかった。

外へ出て、右に行くと、青いスカイマークのバスが待ってくれていた。
2020年3月31日まで無料で空港からサイパンの主要ホテルまで送迎してくれる。(ちなみに4月1日以降は、しばらく片道500円で送迎)ホテルに送迎を頼むつもりだったが(ひとり10ドル(1080円))すぐ発車してくれたので、頼まなくて正解だった、と安堵した。

ホテル選びは、私が何時間もかけて悩んだ結果、カノアリゾートサイパン、というホテルにした。これは、私にとって最高の選択だった。なお、ホテル選びについては後述する。

 
お部屋に花とスイーツと手書きのメッセージカードが用意されていた。

窓から見える景色は、どこまでも青い空だった。

夜、徒歩圏にスーパーがあると知っていたので、ここのデリをテイクアウトしようと家族で出かけた。


 

JORTEN(ジョーテン)は、大型スーパーチェーン店名で、島内に3つあり、ここが最大級と聞いていたが、予想と違っていた。まず、テイクアウトできる食べ物がさしてなく、南国フルーツもなく、おまけに、果物は腐っているものさえある。

おまけに、サイパンはけして物価が安いわけではない。
今、物価が安い国といえば日本である。実際、今回の旅行で話した現地のサイパン人で日本に観光に来た、という人が二人もいた。たくさんの人と話したわけじゃないから、これはかなり高い割合と言えると思う。日本の国力も、世界で見ると、ずいぶん下がったなあ、と悲しくなった。

で、スーパーで何かめぼしいものはないか、と探していたら450mlぐらいのヨーグルトが1ドル、というセールを見つけた。
安すぎないか?と、考えていたら、親子連れが駆け寄ってきて、子が親にせがんでいるので、人気の品ならば、と私も手に取った瞬間、耳を疑った。

「賞味期限が、切れている」母親が静かに言った。

なんですと?なんでわかるの、と聞いたら上部に、1月5日、と書いてあった。
信じられない。一か月前の商品を、売りに出すのがサイパンの常識なのか?アメリカのスーパー経験はいくつもあるつもりだが、こんな経験はなく、腰を抜かした。

  
子どもが買ってくれ、とすごくせがんできた、ガム。日本のガムは、アメリカのガムみたく、チューイングガムにならない、という。なかなか、目の付け所がいい。約220円で、買ってあげることにした。

結局、店員に聞き込み調査を行い、ズームカフェ、というJORTENの隣にあるカフェに出かけた。
ここでトリッキーなのは、日本人にとってカフェ、といえば、お茶するところ、なのだが、サイパンではカフェ、といえばレストランという意味も含むようで、外観と違って、中に人はたくさん入っていたし、食事のメニューも割と豊富だった。
  
奥のうどんが10ドルで、手前の牛肉プレートも10ドルだが、どうみても、手前の方がお得な感じ。

 
サラダはだいたい15ドルぐらい。後でわかったことだが、サイパンで新鮮な野菜を食べることはかなり難しい。


同じ道沿いにあった、アイコズラーメン。スカイマークの機内でもらったパスポートを提示すると、特典がついてくるので使ってみたいところだが、客一人いなくて不安になった。


この店も外観は怪しいが、中にはたくさん人がいるのかもしれない。
サイパンのレストランは、外観がどこもこういった、おどろおどろしい感じで、日本人の私たちにはちょっと入る勇気が必要だが、そこに現地の人がいれば、美味しいこと間違いない、と思う。

♯初サイパン ♯家族でどう過ごす?