日別アーカイブ: 2011年11月14日

I’m home.

I’m home. 英語で「ただいま」の意味。

明日の新生児一ヵ月健診を前に、マイホームの渋谷に帰った。
里帰りした時から、いつ戻るかと悩んでいたが、一昨日突然決まった。

電話で夫と話していたら、何となく、
ちょっと帰るか、という気になった。

「ただし、ちょっとだけ。まずはお試しで」
と、私は言った。

慣れない子育て。
これが本格的な帰宅になってしまうと、産後うつになるかも。
年末を迎えるにあたって、夫が益々多忙になるのは目に見えているので、
狭いマンションで一人育児をするのは、メンタル面で不安があった。

母親に相談したら、
「戻ってきてもいいわよ。あなたの好きにしなさい」
と快く言ってくれたので、

今日の去り際、車が出る瞬間、
「またすぐ帰ってくるよ」と耳打ちしたら、
あろうことか「え!?」と困惑した顔をみせた。

げ、迷惑なのか!?
私たちがいると、楽しいかと思ったのに??

もちろん、迷惑をかけたことは十分わかっている。
実際、私とベビーの滞在で母は数キロ体重が落ちた。
そこまでしなくていい、と私は言ったのに、
母は、3度の凝った食事から掃除、洗濯、子の面倒と
至れり尽くせりだったので、本当に申し訳なかった。

親にとって、私たちの滞在はどういうものだったのだろう?

まあ、たぶん、新鮮だったけれど、大変だっただろう。
しかし、私も初めてのお産に、初の里帰り、慣れない育児と
大変めまぐるしい一ヵ月であり、肉体的な疲労はもちろん、
色々な気疲れやストレスなどもあった。
それは私を取り巻く家族全員がそうだったはずだ。

そして渋谷に帰って半日。
部屋に足を踏み入れた瞬間、夫はうれしそうなそぶりをみせた。

私は照れくさかった。

不在の間、わが家は夫が子のために改良しており、
特に寝室は素晴らしく快適な空間へと変えられていた。

そして、気がつけば、今日という日は
初めて迎える〝親子3人水入らず〟の瞬間であった。

ごく普通のありふれた日が、
私たち家族の歴史が始まる1ページ目になる。
たくさん泣いて、たくさん笑って、
試練も数多くあるだろうけれど、願わくば幸いを得たい。

この先、何が待っているか分からないけれど
まずは産まれてきた新しい命が無事に育まれていきますようにと
心から祈るのである。