日別アーカイブ: 2011年7月2日

私はどうしてもそれができない

 「おなかに赤ちゃんがいます」
妊娠してすぐに駅で入手したマタニティキーホルダー。

妊娠した当時は、どんなものだろう?と照れながら鞄につけてみたけれど、
実は私、このキーホルダーがとっても苦手。

理由(1)
洋服に合わせて鞄をしょっちゅう変える私には1つのキーホルダーじゃ足りない。
結局、付け外しが面倒で、キーホルダーがないままに。

理由(2)
見ず知らずの人に妊婦だと伝えることに、とても抵抗感がある。

         ↓
今日は特に、この(2)のハナシ。

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妊娠初期、女友達が私を見てキーホルダーをつけているかと聞き、
もらったけど鞄の内側に入れて隠している、と答えたら、

「ダメだよ、見せるようにさせなきゃ!」と叱り、

「私なんてね、自分が座っているときに妊婦見つけたら、
 わざわざその人を呼んで、『あなだ、ここに座って』と言うよ!」と叫んだ。

彼女は、独身である。
・・・えらいなあ、よく気づくなあ。

私なんて、妊娠するまでこのキーホルダーに
たぶん気づきもしなかったし、もしかしたら知らなかったかも??

このキーホルダーはつけていると、いかにも〝席を譲って下さい!”とアピールするようで、私は恥ずかしい。こんなこと書くと、全国妊婦組合からはどなられるだろうけど、私はそう思ってしまうの。ごめんなさい。

実際、みんなどうなのかなと思い、先日出かけた母親学級で妊婦の鞄をチェックしたら、
ほぼ全員がキーホルダーをしっかりとぶら下げていて、感心した。

「つけててどうですか?」と問うてみたら、
皆が口々に声を揃えて、「誰も席を譲ってくれない」と嘆いていた。

なーんだ。だったらつける意味ないよね?
やっぱりぶら下げなくてよかった、と思った。
(それで、いまもそのまま)

だけど、もっとお腹が大きくなったら、
四の五の言ってられなくて、ぶら下げるかもしれない。

実際、先日このマタニティーキーホルダーに助けられる事件があった。

シルバーシートに座っていたら、目の前におばさんが立って、
じろりと睨まれた。(気がした)

そのとき、心の中で、

(私ってば、せこい~~)

と思いながらも、
そおっと、鞄の内側にいれてたキーホルダーを外にぶら下げた。

(ああ、良かった。今日はキーホルダー付きの鞄で)
と思いながら、私妊婦なんです、とさりげなく周囲にPRした。

小市民、妊婦・桜子である。

・・・はずかし。