私はネイル好きだが、香水も同じくらい好き。
子供の頃、父親が海外出張すると必ず母親へ香水をプレゼントする姿を見ていた。
そうか、外国へ行ったら香水を買うものなんだ、と子供心に思ったが、
あれから数十年、私にはいまだに買ってくれるステディはいない・・・。
そんな前置きはさておき、私は香水を会社のお手洗いに保管している。
今日そのボトルをみたら、ちょうど最後の1滴が出るか出ないか、という状態だった。
そこで、悔しくなって、瓶の蓋を開けて、ぶんぶん振ってみたら、
かすかな香水が掌についたので、しかたなく両手をこすり合わせて、席に座った。
昼休み、会社の男の人が、話しかけてきた。
会社の人 「桜子さん、桜子さん、今日香水を掌にこすり合わせたでしょ?」
私 どきっ。
会社の人 「それで、会社の入口のノブ、触ったでしょ?」
私 (な、なんで、分かるんだろう!?) 「うん、たぶん・・・」
会社の人 「ああ、やっぱり!そうだと思った。僕、今朝からすごく良い匂いがするの。
なんでだろうと思ったら、手が匂うんだよ、それで一生懸命推理してさ、
君しかいないと。
でも君のこと触ったわけでもないし、どうしてだろうと考えてさ・・・・」
私 「え!?もしかして、みんな『匂う?』とかって、言ってました?」
会社の人 「言わねーよ、そんなことに敏感なの、俺ぐらいだもん」
一瞬、すごく焦りました。推理がどんぴしゃだったのには拍手です!!