その31: 元オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)最高技術責任者「小飼弾」氏

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**      ****・IT業界で働く、VIVA! 桜子の 超気まま日記・****      **
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■「桜子の部屋、お友達の輪その31」編                      2007年6月8日 
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        *.;”.*・;・^;・:\ (*^▽^*)/:・;^・;・*.”;.*:
        元オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)最高技術責任者
dan-180x240.png 「小飼 弾」氏

 ゼロスタートコミュニケーションズ山崎社長から「ともかくね、天才」とご紹介頂いた
オープンソースプログラマーの小飼弾(Dan Kogai)氏。芸名かと思いきや本名でした
が、その多才ぶりはある意味ネット界の芸能人といっても過言ではないような。
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★小飼弾さんの簡単なプロフィール(1969年8月17 日生まれ)
 米国カリフォルニア大学バークレー校中退後、96年ディーエイエヌ有限会社を設立
(現任)。99年株式会社オン・ザ・エッヂ取締役就任、株式会社フープス(のちに楽
 天に売却されインフォシークと合併)取締役就任。
 00年オン・ザ・エッヂ 取締役最高技術責任者及び、オン・ザ・エッヂ中国子会社
 英極軟件開発有限公司副総経理に就任。翌年オン・ザ・エッヂ取締役退任。
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ウィキペディア(Wikipedia:フリー百科事典)に弾さんが載っています。

はい、知っています。それであまりにこれは・・・というのはブログ
http://www.dan.co.jp/ ~dankogai/に 書いておくと誰かが直してくれます。(^^)

■米国カリフォルニア大学を中退されたそうですね。なぜ米国へ?

英語が話せたことと、トータルコストが安かったからだと思いますよ。
【英語】語学はちょっとできたみたいです。あまり苦労したことがないんですよ。
他人もそんなもんだろうと思っていたら、どうもそうではないらしい。妻と入籍前
一週間ほどイタリアに行ったら、最後には私の方は片言を話して いました。
【費用】東京の物価が高すぎた、と思ったんです。大学にいくなら日本以外の所
もしくは防衛大学に入るしかないだろうとずっと思っていたんです (笑)。

■そういう幅広い視野の形成はやはり高校時代に・・・? 

高校、行ってないんですよ、私。

■あ、本当ですか!?へえーっ。と、いうことは中学を卒業されて??

そうです。「中卒」って書いてあります。

■(@_@)えーっ!!書いてました!?ウィキペディアにはなかったんですが!!

Googgleには書いてありますよ。お見せしましょう。(Macで検索)
ちゃんと、ほら。 dan-san.gif 「中卒 小飼弾」、わはは!!

でも笑っちゃうでしょ、これ。(「小飼弾 江川達也」を指す)

■あはは。でも、似ていらっしゃいますね~(笑)

そうなんですよ~。あんまり誰かに似ているというのは面白がるほうではないんです
けども、妻が一度間違えましたよ。
 雑誌「SPA!」だったかインタビューで、江川先生も私も載っていたんですよ。
それで、「これが弾の記事?」と、妻が江川先生を指して、くくっ(笑)

■奥様が!?(笑)実際にお会いしたことはあるんですか!?

それがないんですよ。

■じゃあ、いつか対談できたら面白いですね。(→密かに次回江川先生を狙う桜子)
 それにしても本棚が立派ですよね。趣味の分野はどこまでなんですか?
画像 010.jpg
頭の中に入っていたというよりも、物心ついたら本を読むというより本は食べていま
した。

■あれ・・・?もしかして、他の人よりもIQがお高いのではないですか?

IQに関しては嫌~な想い出があります。
まあ、たまたまだと思うんですが、高い数値が出たらしい。それで、2度受けさせられた
んですね。IQの仕組みはご存知ですよね。適当に皆をテストします。
平均値を100にして、標準分布になるようなグラフに書いて、そこから外れたのはテスト
し直さな いとダメなんです。何かがおかしい、と。
 それで小学校の教師が親父にそれをちくったみたいで、しばらくしたら親父は俺に指導
をし始めるわけです。要は、星一徹モードになるわけですね。でも何かを覚えさせる、
ということに関しては、子供の方が暗記力が高いでしょ?子供の方が早く覚えちゃうと
親父は面白くないわけです。

 息子がおつむ良さそうだから鍛えてみるか、と思ったら、息子の方が早くできるように
なっちゃうわけです。で、面白くなくなっちゃう。私の方は、きちっとやって成果をみせれば
怒られ(笑)、成果を見せないと怒られ(笑)。

■それは・・・どういう思い出として弾さんの中でとどまっていますか?

あ~、o(?^`)o アメリカに行けて良かったなあ!!ということですよね。
本当に・・・日本には・・・居場所がなかったわけです。だから学校に行っていない
というのも、それまで自分用の学校が見つからなかったんです、ハイ。

■(しばし沈黙)・・・それでは、お辛いこともありました、よね?

まあ~、当時は(沈黙)かなりキツかったなあー!!ガキの頃は、体力があるから、
もっていますけど、今、同じ目にあえって言われたらもういいやって、 感じですね。

■そのときはどうやって乗り越えたんですか?

どうやって乗り越えたんでしょうねえ(照笑)

■そういう状態でしたら、お友達と話しても物足りなかったでしょうね。

同年代の友人というのは、いませんでしたね。ほとんどブランクになっていますね。

■でも今はごまんといらっしゃるでしょう?

同年代ではいないんです。上か下なんです。上は90歳以上、下は次女(5歳)ぐらい
からいるのに、自分?3歳と程度というのは真空地帯になってます。

■じゃあ、新人として私も入れてください(笑)

失礼ですけど何年生まれですか?

■XXです。

あ~、じゃあちょうど若い方で友人がいっぱいいるあたりですね!

■入りますか!?

入りますね、入りますね。はい(^ー^)

■よかった!(笑)いや、それにしても驚きました。小学校からアメリカに行かれる
まで、思春期の最も多感な時期に大変なご経験をされましたね?

・・・ですよね。振り返って考えれば、よく生きてたなあ~俺、と思いますよ。
しょっちゅう家出していましたよ。

■家出!?なぜですか!?お父様は(弾さんを)理解されていたんですよね!?

なかったんです!!理解しようと思って、だめなわけですよ、頭にきちゃうんです。
思うとおりにならないから面白くない。私も、面白くない。
 母親は傑物だったので、アメリカ(厳密にはベイエリア)に行くことにOKだったんです。
ベイエリアは、一番ぶっ飛んでいた所の一つだったんですが、
ああ、こんな世界があったのか、ずっと居たいな、と思ったんですが実家が丸焼けに
なっちゃった。

■丸焼け!?

火事です。実家を再建しなければならなくなって、色んな所で働きだしたわけです。

■壮絶なストーリーですね。

本人はこんなもんかな、と思っているんですけどその辺はブログに詳し く、
つ~らつ~ら、書きました。

■いや、でも話し戻っちゃうんですけど、よく乗り越えられえましたねぇ。そのとき
支えになったものはあったんですか。

ま、当時は人、ではありませんでしたね。それが本だったのかなあ、と今振り返ると
思います。

                      ***

■特に思い出深い本はありますか?

何冊も何冊もあーるんですけれども・・・そうですね。心の支えということになると
ちょっと待ってください。(取りに行かれる弾さん)

■わ、さすが!やっぱり英語なんだな~♪
画像 002.jpg

高校時代に、英語の方を読んだのですが、日本語版はどんなのかなと思って最近買った
ので持って来ました。これご存知ですか?『異星の客』(Stranger in the Strange Land)。
 ※アメリカのSF作家R.A.ハインライン著(1961年)。ヒューゴー賞、ローカス賞、受賞。

■いかがでした?

そうか、こういうのもアリなんだ、と。英語圏ではかなりベストセラーになったんですが
日本で有名なのは、ハインラインでも『夏への扉』『宇宙の戦士』。
文字通り、人を食った話です(^^)これは。

■うーん。これを高校生の時に読まれたと。(パラパラ)

ま、他にも色々あるんですけれども、なにぶん田舎じゃないですか。東京みたいに、
道を歩いていて凄い人に出会えるような所じゃないんです。
だから東京に生まれていたら、もっと普通に・・・。(しばし沈黙)
僕向けの学校もあったのかもしれないし、行っていたと思うんですけれども。

■中学出て、高校に行かない、というのは、ご自身で決めたんですか?

決めたというよりも、あの、本当はすぐ大学に行きたかったんです。ただ・・・。
 実のところ、中学は形の上では卒業していますがほとんど行っていません(笑)。
最後の一年は、
「私が行っても授業の邪魔でしょうし、私も得ることがないので、卒業式等の節目には
登校致しますからそうでないときは出ません」
と書いて親に署名させ提出し、ずっと図書館に行っていました。

■脳みそ、交換したいな。あはは(笑)

いや、どうでしょう?

■それにしても、その決断というのは良くしましたね。

当時は、それしかありえないという。

■悩み悩んだ末?

悩んだ、というよりも、なまじ学校に行っていたら、いじめ殺されていたんじゃない
んですかね。あるいはこっちが逆ギレして何人か殺していたか。
だからお互いのために平和的に解決するにはこれしかない。

■え・・・Σ(||゚▽゚) ・・・それは(絶句)すごい道、通られましたね。

・・・。そうなんだ?あはは(笑)

■だって、聞いているだけで(/_;)。 無事に生きていらして良かったです。

そうなんですよ。ただ、私のほうから学校を嫌ったつもりはないです。
 実際バークレーに行って「ああ、自分にも居場所はあったんだなあ!」と感じたの
はその時が初めてです。どうやら俺は間違って生まれたらしいなと。あはは(笑)

■そんなことないですよね!今はそう思ってないですよね!!

そもそも、正しいか間違いかという問いそのものが間違っているんです。
今はそう確信を持って言えます。
 ただ、当時はどう考えても”俺、間違って生まれているよ”と思いました(笑)
でも生まれてくるのに、間違っているもへったくれもないんです。
大体、生まれてくる方に選択肢はないじゃないですか。
自分の行動でどうしようもないことに正しさを求めるのは、間違っています。
 それは、あくまでも選択の自由があって、選択の結果を吟味できる場において
初めてて言えることだと思います。但しそれを極度に一般語化はしたくないです。
 そうしてしまうと、自分が子供を持つということに関して「正しい・間違い」が言える
ることになっちゃうじゃないですか。
私は子供が二人いますが、正しかった!と確信を持っています。

■ごもっともです。で、中退されてからはどのように?

 初めは家を再建していたということもあって、通訳や翻訳などパートタイムでできる仕事
ばかりやっていたんです。95年から日本でISPがでてくるじゃないですか。
TCP/IPを知っていたので、そのISPをいっぱい作ったんです。NTTPCで講演とかもしたん
じゃなかったかなあ。
 それで、 「俺、これ知っているし、これこそ俺の仕事だ!」と。
96年に会社を設立したんですがその前からは個人事業としては、流しのネットワーク屋
みたいな感じ だったわけです(笑)。取引額が大きくなったので複数のお客様から
法人格をとってくれ、そうでないと、大きな仕事を廻しにくいから、と。

                      ***

■では、IT音痴の私に、後で書き起こししますので、技術のお話をお願いします。
 Perlの標準モジュールになったEncodeを担当されているんですよね。

はい、そうです。一番でっかいモジュールですよ。ただサイズがということですよ。
一番手間がかかったとか、難しかったということは別にして。

■あと、Haskell とか。

ああ、Haskell!いいですねー♪いいですねー♪

■(大笑)山崎さんに教えてもらったんです。これ、どうなんですかね?

どうなんですかねという聞かれ方をすると・・・。
 まず、コンピューター言語というのは何か?、というとコンピューターに人間様の
やらせたいことをいかにして伝えるかという手法がコンピューター言語です。
だから一番最初のコンピューター言語というのは、コンピューターにしかわからない
書き方しかできなかったわけです。
 ところがコンピューターの方で、コンピューター言語を処理し別のコンピューター
言語にするということが発達してくると出来るようになりました。現在のコンピュー
ター言語というのは、厳密に言うと、人間にしかわからないものをコンピューターに
しかわからないものに訳す【翻訳機】なんです。

 同時通訳みたいに一言いっては一言直すという形式のものを、インタープリター、
全文章をまとめて翻訳してコンピューターがわかる形式にしておくことをコンパイラー
といいます。主にこの系統が2つあるんですが両方できるものもあります。

 Haskellというのは、普及しているコンピューター言語とかなり違うんです。
考え方を改めないと。ロジックをそのまま書き起こせるんです。我々が馴染んでいる
コンピューター言語の大半はロジックというよりもどちらかというとレシピ集です。 
例えばカレー作りという場合、 curry.jpg
普通は、1)野菜を刻む、2)肉を刻む、 と行う要素に分け、順番に並べるでしょ?
 ところがHaskellの場合、順番通りに並べるわけではないんです。
これはちょっと経験してみないと(笑)

■つまり?
 DSCF0036.jpg DSCF0041.jpg
どちらかといえばレシピをバラバラに書くというのに近い・・・のかな?
1)野菜を刻むとは2)煮るとは、と書いてもいいんです。どういう順番にやるかは
コンピューターが決めてくれるという感じです。まあ、しいて言えば。

 人間というのは、実は両方の考え方でやっているんです。ただコンピューターの
場合、逐次これをやれ、あれをやれ、という方が優勢を占めています。その方が大抵、
やりやすいんですけど、逆にそうでない場合もあるんです。
 個々のやり方だけを先に書いておいて、どういう順番でやるのかはコンピューター
に決めさせたほうが楽じゃん、というのもあるわけです。
 ぱっと見て、これどういう順番でやるんだ、わかんねーよ!!でも何が出たら正解
という判断は人間ができる、こういったものにHaskellは、もの凄く強い。

■「Haskell」って有名なんですか?

・・・知っている人が増えてきたから、話題になっているんですね(--)
 どんなすごいアイデアでも一定数の人口を越えないといけないんです。賢すぎると
ダメなんです。ニッポニアニッポン、トキみたいな。
(※ニッポニアニッポン=国の特別天然記念物であるトキの学名。日本最後のトキが
 2003年10月10日に死亡し、日本産のトキは絶滅)

■あ、俺(弾さん)!?

そう(笑)だから、ある程度の人にも理解できるというのは、大変、重要なんです。
 相対論がでたときには、世界で数人しかわかる人がいないって言ってたけど、あれ
嘘っぱちです。ちゃんとやれば特殊相対論は、中学生でもわかる。
非常にわかりやすいんですが、その前の古典力学の世界と、考え方そのものが
違うわけです。
 量子力学は量子力学で世界の見方が全然違うわけです。
 ただ子供というのは初めにここから世界を見なさいといったらあっと 間に分かるん
です。
 実際に相対論を今は中学生でも分かるという参考図書はいっぱいでていますし、
一般相対論のほうでも大学院生であれば物理で必ずやるわけです。当然それだけの
人がわかるという基盤がもう既にあるんです。普及というのはスゴい事なんです。
 「スゴイ」というのが世間に伝わるためには、少なくとも世の中の一定以上の人が
理解できるすごいでないとダメなんです、はい。・・・話が随分飛びますね。

■(笑)話が飛ぶといえば。パール、つけてきたんです!
20070605105817.jpg (パール)

なるほど、なるほど!
それはうれしい(笑) ←・・・すみません、こんなおばかに付き合ってくださって(桜子談)

■(笑)では次。最先端の技術に追いつくために日々していることは?

( ̄‐ ̄*)追いつく・・・。ああ、くせものはその最先端ってやつ!
ある人にとっての最先端というのは、別の誰かにとっては日常茶飯事。技術の世界で
それなりに認められている人にとっては、その分野が既に日常茶飯事なんです。

■アイデアは湧き出るのでしょうか。

アイデアは出て、きますね・・。出てきますよというよりも、人間の手も口もそれ程
効率の良い出力機械じゃないわけです。感じとしては、今どきのコンピューターに、
2400bpsのモデムしかついていないような状態。アイデアがいっぱいあるのにそれを
出力できないわけです。

■どうしたら出来るようになりますか。或いは出来なくていいのでしょ うか。

と言う人もいますが、私はもう少しまともな出力装置がほしいです。
 入力装置はそれほど悪くないんです。人間の目や耳というのはとても高性能です。
実際にそこから入ってくる情報量を計算しても、今のコンピューターと比較しても、
けしてひけをとらない。
 ところが出力装置というのは、少なくともコンピューターにわかるような出力を出
すには、具体的にはキーボードを使うったりマウスを使ったりというのは、人間の思
考速度からすると非常に遅いわけです。
 せいぜい早口で話す程度でしか言えないわけでしょ?ところが、考える方はずっと
早く考える。実はどんな人でもそうです。
 だけれども、僕の場合、特にそれを強く意識・・・するんですよね。
「ああ、手ぇ、かったるい!!」って(笑)

■そういう分野の研究って進んでいますよね?

どこまで進んでるのかな・・・それはある程度研究所レベルではあるのだと思います。
例えば三次元マウスとか。
 最近はアニメのかなりの部分がCGになりましたけども、あの元データは、
モーションセンサーといって、人間が動いたものをコンピューターにとらせ、
コンピューターで肉をつけて動かしているんです。
 要するに人間の動きを分かって出した 結果でなく、人間の動きを猿真似しているに
すぎない。これを全部計算で出せたら凄い・・・。

 「アイドルマスター」というゲームはご存知ですか?こういうのは、やっぱり見て
もらうのが一番早いと思うんです。今、あちこちで・・・。(パソコンで検索)

画像 004.jpg
これはちょっと知らなければ見ておいたほうがいいでしょう。
動いているところを見ないと・・。ほらね、こういうことなんです。
図1.png

■3Dといえば、セカンドライフはどう思いますか?

そうそう!セカンドライフは画面がとても綺麗なんですが、手が非常に疲れる。
 今の所は、人間の考えていることを文章に書く場合、いったん言葉に翻訳した上で
さらにそれをキーボードに入力するという、これを全て人間がやっています。
ですから、コンピューターのインプットデバイスが変わらないと普及はしないと思います。
ものすごい、ウザい!!すごい、手が疲れる(笑)

 コンピューターとのやりとりは、20年前と同じなんですよね。
コンピューターが出来ると便利になると思うでしょ?楽するために作るんですけど、
実は人間が楽になるか?というと、浮いた手間で、もっとやっちゃうんです。
 100の手間が10で出来るとしたら、今度はその10の手間で100やったら、
成果が10倍になるだろう、と、こう考えちゃうんですよね。
そろそろ気づけよ!と(笑)

■オープンソース化は、どうお考えですか?

他人の本の宣伝しちゃいますけど、6月11日にこういう本がでます。
ウィキノミクス。書評に見本を頂いたんですが、これはぜひお読みください。

■色々教えてくださってありがとうございます。

私は、自分のことはいくらでもしゃべりますよ。でも人様のことはしゃべりません。
声が大きい(=発言力がある)というのは、多分、仕事をしていく上で非常に有利だ
と思います。私はそれでかなり得をしました。ただ、そういう人に一番気をつけても
らいたいのは、声が大きければ大きいほど、口も堅くなければいけないということ。

■空欄を埋めるとしたら?
20070605102427.jpg

「   」を色々書いていくと、「満ちている」というのがスクロールアウトして
どこか消えちゃうんです。

■(爆笑) また難しいこと言われちゃったな(≧Σ≦)

例えば「不条理」って書くとするでしょ?それは埋めたことにならないんです。
まとめたことになっても。これまた情報理論の話にいきますけど。

■ぐっ・・・ついていけるように頑張ります!(笑)

じゃあ、サイコロが2つある状態を考えてください。片方は地が白、もう片方は黒と
しておきましょう。このサイコロが取れる状態というのは何種類ありますか?
img1030770969.jpg

■36

ですね。必ず36通りあるわけです。じゃあ、この状態をサイコロ1つで表現できます
か?無理でしょ??実は、まとめるというのは、捨てることなんです。

■じゃあ、(この質問形式は)載せるのやめよう・・・。

いや、やめるというのは、ちょっと・・・面白いこと言えたと思うのですけど(笑)

■(爆笑)じゃあ、載せます。いえ、実は私事ですが、今度、弾さんの記事で31人目
なんです。

ほう、ほう! コンピューター屋にとってはキリのいい数字ですよ。 0x1F回目(笑)

■だからさらにインタビューを面白くしようと考えて作った設問だったんです(笑)
 まあ、いいや(笑)では、次はストレス解消法を教えてください。

ある仕事が煮詰まると、別の仕事をします。何か他のことをやるというのは、どんな
ストレス解消法にも共通していると思うんですが、私の場合はビジネスAをビジネス
Bで解消している、みたいな。

■お仕事が好きなんですね。

好きなことをやっているとたまたま儲けが出ちゃうというような結果論です。

■これは僕の欠かせない一品をご紹介ください。

それは、もたないことにしています。
さっき火事の話をしましたよね?物として、これがなかったら困るというのがあった
ら困る、と。火事の経験で、実感しました。なくなって困るものというのはないんです。
形あるものは壊れるわけです。物はうつわ、なんです。
カップより 大事なのは、コーヒーでしょ(笑)?(コポコポ←珈琲を注いでくださる)

■そのとおりだ~(^^)。では、座右の銘は?

SI vis pacem para bellum(If you want peace,prepare for the wor.)
=平和を望むなら、戦争に備えよ。(ラテン語格言)

白が欲しかったら、黒を極めるしかないんです。仕事とプライベート共に一番に役に
立つ。何かやりたかったら逆のことを考えるというのはあらゆることに応用できる。

■弾さんにとってお仕事とは?

仕事ですかぁ~。物理学の定義では・・・。(ちらり※こちらをみて笑われる)

■どうぞ、もう、好きなだけ語っちゃってください(^∀^*)

物理学の定義というのは、物を動かすことが仕事なんです。
仕事即エネルギーなんです。一応書きます。

20070605093938.jpg
仕事というのは、力を動かした距離で積分したもの。
これは物理の教科書に書いてあるじゃないですか。

なんか・・・人をくった回答だなあ(笑)

■らしくて、いいじゃないですか(爆)
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#なんと、このたび31回目にして、とうとう会社からデジカメと録音機を買ってもらい
「イン?[limit]