【がいじん1】
子供の頃の話。男の子が外国の子をからかっていた。
「やーい、がいじんだ、がいじんだー!!!」
そしたら、がいじんのお母さんは猛烈な剣幕で怒鳴り出した。
「あんたたちだってねっ、外国へ行ったら外人なのよっっ!!!」
お母さんの流暢な日本語に圧倒されたか、男の子はおののいていた。
見ていた私も子供心に、(そうかー、そうだよなー。)とえらく合点した。
【がいじん2】
先日、大声で話をするビジネスマンの外人2人と乗り合わせた。彼らは2人でV字を描くように座席の両端に座ったが、そこは3人掛けのシルバーシートだった。
会話が続く傍ら、一人がロッテアーモンドチョコ(箱入200円)を取り出し、隣に薦めたが彼はノーと断った。次に彼を見たら、不要だったわけではなく自分のおやつを持っていたことがわかった。なんと、右手にはマイタッパーウエア!(ナッツぎっしり)
電車が次第に混み、お年寄りが乗ってきた。相変わらず彼らは2人で3人掛けを独占している。が、「courtesy seat」(優先席)ですよ?などと注意ができるわけもなく、私は英語をヒアリングしながらチョコとナッツをむさぼる彼らを見ていた。
このまま渋谷でさよなら(←私は降りる)かと思ったら、近くのおじさんがついにジェスチャーだけで彼らをどかせた。おじさん、英語出来なくても、コミュニケーションしたその勇気に拍手です。
降りてから、なんであんなに見ちゃったんでしょうね、私?などとと考えていたら、理由がわかった。やっぱり、がいじん、なのである。
日本人はビジネスパートナーが傍にいたら、お菓子はせいぜい飴かガムがいいとこで、2人で各々異なったお菓子を取り出して食べる、というのはそうそうない光景で。
あと、やっぱり日本人なら基本、座席は詰めて座る。両端に座って、一席空けて話す、というのはあんまり・・・ない。
だよね?