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** ****・IT業界で働く、VIVA! 桜子の超気まま日記・**** **
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■「桜子の部屋、お友達の輪その35」編 VOL.185
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*.;”.*・;・^;・:\(*^▽^*)/:・;^・;・*.”;.*:
SAP Americas
Director,Strategic Alliances Ms.Tracy Fujieda
オラクルの方から「早くから単身アメリカに乗り込みUSベースで活躍している日本
人女性」と紹介頂いた藤枝氏は、一言でいうと世界を舞台にされているキャリアウー
マンです。いったいどんな方なのか興味津々にて、英語大好きな私としては、羨望の
眼差し。今後の人生を考える上で「せんぱーい、おしえてー」というような気持ちで
楽しみにしてお話を聞かせていただきました。場所はSAPの社員食堂&中庭だよ~♪
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★Ms.Tracy Fujieda 簡単なプロフィール
筑波大学卒業。富士ゼロックスに入社後、スタンフォード大学でMBAを取得。その後、
シリコンバレーでベンチャー企業の共同設立者となり企業の
立ち上げを経験。その後、CRMアプリケーションの最大手のSiebelシステムズ(後に
Oracleに買収)に入り、製品マーケティングや営業企画系の仕事をDirector
としてこなす。その後、SAPに転職。アライアンス戦略のDirectorとして活躍。
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SAPとは:企業情報システム市場最大手のソフトウェアメーカー、自社のソフトウェ
アを中心に各種サービスを提供するソリューションベンダー。72年に独で創業。
世界50カ国以上に子会社と関連会社がある。 ※参照元「IT用語辞典e-Words」
★桜子が勝手に選ぶ、Tracy Fujieda語録
・スタンフォードのMBAに行くなんてもう本当に夢の夢のようなことで
・「Everything happens for a reason」何事もなるようにしかならない
・時々、とても申し訳ないというか、本当はラッキーでここまで来ちゃって
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■シリコンバレーで起業
桜子 :Tracyさんとありますが、普通の日本人の方だと伺いました(^^)
藤枝氏:藤枝タエコっていう名前なんですけど、小学校の時にアメリカに来たときに
タエコだと誰も発音ができない。テイコ、タイエコ、しかも藤枝っていう、
ラストネームも難しいから、これじゃ話にならないと思って、自分で勝手に
テニスのTracy Austinが好きだったので、勝手にTから始まるということで
Travyと名づけました。
桜子 :小学生でアメリカに?
藤枝氏:父の転勤で小学1年の時にニューヨークに引越して、5年間現地校へ。
卒業して中学1年の時に日本(東京)に戻って3年過ごし、高校1年の途中に、
父がまたシアトルに駐在になったので、引越しをし、そのまま卒業までいて
やっぱり日本に戻りたいと思ったので、大学は日本に行きました。その後、
富士ゼロックスに3年間勤めて、スタンフォードのビジネススクールに96年の
9月に来て、それ以来もうずうっと、11年位パロアルトにいます。
桜子 :その時に、お友達とここシリコンバレーで起業されたのですね。
藤枝氏:最初は11人で、本当にまさにシリコンバレーのドット・コムのスタートアップ
でした。リードエンジニアの一軒家を借りて、私たちはダイニングルームに
CEOやマーケティングはキッチン、エンジニアは地下のピンポンテーブルで
コーディング、ミーティングは、マスターベッドルームという状況でした。
オフィススペースが全然なくて、しかも高いから、一軒家を借りるという
パターンが当時は多かったんですよ。そうすると月3,000ドル位で納まる。
それを4ヵ月くらいやっていました。
ただ、やっぱりゴミの量も多いし、車が出たり入ったりするので、近所から
苦情が出て、追い出されちゃって(笑)夜中にトラックに積んで、ほとんど
夜逃げのように家を去りました。
桜子 :そうですか!(笑)
藤枝氏:その後、ちゃんとしたオフィスを借りましたが、資金がなくなって、資金集め
もままならなくて断念しました。最終的には、銀行にあった1ミリオン
(1億円位)のお金を全部使っちゃって、どうにもならず結局あきらめました。
桜子 :あっ!あきらめた。その時のお気持ち・・・。
藤枝氏:やっぱりすごい難しいですよね。
ベンチャーキャピタリストって、皆ノーとは言いたがらない。というのは、
もし断っちゃって、その人がまた二度と来なくなると困るじゃないですか。
皆に来てほしいわけですよ。だからノーとは言わずに、「グッドアイデアだ
けど、他にリードインベスターがいたら僕たちも投資するよ」と言う。そう
いわれる私たちは「そうか、(私たちの)アイデアはいいのか」と思ってし
まいます。誰も”No”って言ってくれないから、本当に「アイデアはいいんだ
からもう少しがんばろう」と一所懸命やる。結局、もう少し、もう少しなん
じゃないか、もう少しでお金が集まるんじゃないかっていう期待を捨てきれずに、
結局、2ヵ月位皆、お金なし・お給料なしで資金集めをしたんですけど、
やっぱりお金がないとなかなか厳しくなりました。
桜子 :ないと、できないですよね。
藤枝氏:最初はボランティアでもいいやと思ったけど、やっぱり2ヵ月たって、
全然目途がつかないと、やっぱりみんなモラルも落ちてきて、結局最終的に
は辞めることになってしまいました。多分、成功している時も、どこが辞め時
なのか難しいと思います。
桜子 :そうですよね。(うなづく)
藤枝氏:もう少し、もう少し(笑)もう少しやればなんとかなるんじゃないかって。
桜子 :この間、本を読んで知ったのですが、シリコンバレーの人達というのは一回
目の失敗は、失敗と呼ばない。二回、三回目で、経験を積んで成功するとい
うんですね。だから、だったら、初めて仲間で立ち上げた時なんだから、
もうちょっと早くアドバイスしてよーって思うんですけどねえ??
藤枝氏:ダメなんじゃないかって(笑)? (*^ ^)b ねーっ。
桜子 :はい。
藤枝氏:うーん。でもやっぱり、その当時私たちは7年前だから30歳。やる気満々で
「ぜったい行けると思います!!」とかって張り切っているから、やっぱり
なかなか言いにくいのでは・・・。
桜子 :あら、優しいですね。私だったら「言ってよ」とかって思っちゃうんですけどね(笑)
藤枝氏:前の会社で一緒だった同僚も、その前にいたスタートアップが全く同じような
コンセプトだったと言っていたので、アイデアとしては決して悪くなかった
んだけど、やっぱりそれを実行に移しきれなかったのかなと思います。
うーん、多分ちょっと時期が早かったのと(ahead of our time)、やっぱり
12~13人MBAのメンバーが集まってやっていた、という点では実行力に欠け
ていたのかもしれませんね。
桜子 :あっ、皆さんMBAの方なんだ?
藤枝氏:同級生10人くらい。
桜子 :えーっ、すごい、じゃあ全員、優秀な方々が。
藤枝氏:う~ん。だから成功するかなって(笑)。
桜子 :ですよね。今まで授業でやってきたことを、「じゃあ実現しよう、ここまで
論理がわかるんだったらできるんじゃない!?」って。
藤枝氏:でね、コネクションも結構あるし、いけるかなあって思っていたんですけど
そうもうまくいかなくて。
CEOの同級生も凄い優秀で、本当にダイナミックでリーダーシップもあった
から、やっぱり彼についていけば大丈夫と信じていました。そういうリーダ
ーシップってスゴイですよね。特に厳しくなってきた時にどうやってリーダ
ーシップをとるかというのは、彼にすごく学んだ。
桜子 :一番スゴイなというのは、どういうところだったんですか?
藤枝氏:やっぱり彼のビジョンと、そのアイデアを凄く信じていたところかな。
桜子 :で、その後は?
藤枝氏:それが駄目になって、ビザの関係もあったので会社に勤めなきゃいけないと
いうことでシーベルに5年弱勤めました。そこではプロダクトマネージャでした。
た。でも、自分の強みを活かすためにはやっぱり日本関係の仕事がしたいな
とは思っていました。なかなかチャンスがなかったのですが、徐々に、日本
関係の仕事に近い所ということで営業企画に移って、日本のAPJ (Asia Pac
Japan)担当になりました。その後は、本社の状況や製品の状況がよくわかる
ということで、出張ベースで日本に2週間程行って、本社と日本支社の橋渡
し的な役割を務めました。この仕事は本当に楽しかったです。
でも残念ながら、シーベルもこうやって。(ジェスチャ)
桜子 :オラクル。
藤枝氏:はい。買収される前に、こっちで一緒にシーベルの仕事をしていた仲間がSAP
に次から次へと移ってきて、一緒にやらないかって声をかけてもらって、
移ったのがちょうど2年前ですね。
桜子 :では今3年目ですね。現在は、アライアンス戦略のディレクターとしてご活躍と。。
でも、今この場面でお友達から他のお誘いがあったら、考えますか。
藤枝氏:いいopportunityだったら、考えますよね。
桜子 :考えますか!w(@_@)w
藤枝氏:うん、考える、考える。
桜子 :やっぱり挑戦してみたい?
藤枝氏:面白そうだったらやってみたい。
SAPランチのひけた後。グーグルランチは行けなかったけど(ダメだって・・・)
SAPもFXPALもAppleだって、食堂には行かせて頂いたさっ。
■働く環境について
桜子 :日米どちらが働きやすいですか。
藤枝氏:うーん、そうですね・・・。日本(富士ゼロックス)ではエンジニアで、
すごく仲間にも恵まれていました。エンジニアは女性が少なかった分、とて
も大切にしてもらったと思います。だからよく日本で差別がどうのこうのと
聞きますが、私は自分自身、差別されたことはなかったです。
だけど、やっぱりフレキシビリティだとかいう意味ではこっちのほうが仕事
がしやすいかなあ。
あと、日本ってなんでもミーティングしたり、会いたがるじゃないですか。
それが時間かかりますよね。こっちだと、結構テレカン(電話会議)とか、
今日は家にいなくてはならないという時は家で仕事したりとかできる点が魅
力的かもしれません。やるべきことをやっていれば、そんなに、さほど文句
はでない。
桜子 :なるほど。そうするとやっぱりこっちのほうが働きやすい。
藤枝氏:ライフスタイルが好き。通勤とかつらいじゃないですか。
私は今パロアルトに住んでいるので、車で15分位なのでとても楽です。
桜子 :いいですね、ぎりぎりまで寝ていられて(笑)。
藤枝氏:駅まで歩いて電車に乗ってとか、すごい疲れますよね。
桜子 :私みたいな者からすると、日本人なのに、こういう所に来て英語を使って
働いていてスゴイなあと。そういう計画は小さい頃からお持ちでしたか?
藤枝氏:そうですね、小学校の時にニューヨークにいて、当然自分は日本語と英語を
将来両方使うんだろうと、小さい頃から漠然と思ってました。
富士ゼロックスで仕事をした時に、全然英語を使う可能性が見えなくて、
もっとグローバルな仕事がしたいと期待をして留学をさせてもらいました。
桜子 :でも日本の企業に入ったんですよね。入ったけど、(英語が)ちょっと使う
機会はないな、と。
藤枝氏:入った部門がコピー機の担当で、国内の日本のコピー機の設計をやっていた
ので、それはそれで非常に良い勉強になってよかったけれども、もう少し
外国、特にアメリカの仕事をしたいな、と思っていました。
日本の会社に行ったのは、今は随分変わっているかもしれませんが、私が大
学を卒業した頃は終身雇用でした。だから日本の会社に行きたいなら最初に
入らないと、途中から入るというのは難しいかなということで日本企業に。
高校の時、自分は日本人なのかアメリカ人なのかという、アイデンティティ
クライシスみたいなものがあって、それでやっぱり日本に戻ろうと決めました。
■藤枝さんってどんな人(1)
桜子 :落ち込んだ時にご自身を支えた言葉や出来事を教えてください。
藤枝氏:富士ゼロックスで、”私は将来いったい何ができるんだろう、何かできるん
じゃないか。でも何がしたいのかよくわからない”という時に、
当時の広瀬さんという先輩が「夢っていうのはね、信じれば叶うんだよ」
って言ってくれたんです。だから、何かをしたいって思った時には、
自分はそこに行くんだって思い込めば、次に何をしなきゃいけないのか
というのが見えてくるから、それを信じることが第一のステップでしょう、って。
そういうものかって納得しました。実際スタンフォードのMBAに行くなんて
もう本当に夢の夢のようなことで、絶対できるなんて思わなかったけれども
信じてみました。
桜子 :そうなんですか! 私はもう最初からこう(突っ走るポーズ)ε=ε=┏( ・∀・)┛
かなと思ったんですけど。
藤枝氏:いやあ、行けるとは思わなかったです。だからでも、じゃあ行くんだって
思うと、やっぱり、これをやらなきゃいけない、あれをやらなきゃいけない、
これを、ということになって終わってみたら「ああ、本当にできるんだ」って
けっこう自分でもびっくりした状況です。
桜子 :それは自信につながっていきました?
藤枝氏:そうですね。でもスタンフォードに行ったらみんな優秀だから、
それはそれで、なんか本当にこんなところにいていいのかなあっていう。
桜子 :(笑)謙虚なんですね。
藤枝氏:(笑)
桜子 :では今の言葉に近いのですが、座右の銘はありますか?
藤枝氏:ないかなあ。でも最近やっぱり仲間うちでよく言うのは、アメリカで言う
Type Aっていうカテゴリ、きちんと目標を立てて、かちかちかちって
て目標に向かってがんがんとやっていくタイプが多いんですけど、やっぱり
みんな結婚をして、子供を産んだり、仕事も落ち着いてっていうと、最近は
「Everything happens for a reason」何事もなるようにしかならない、
ってよく言ってますよね。
若い頃は、そういう考え方は投げやりっぽくてすごい嫌だった。自分がコン
トロールできないという感じで、なんか投げやりっぽいじゃないですか?
でも、「Everything happens for a reason」何事もなるようにしてなるんだ
よって言うと、頑張っても意味がないんじゃないかって感じですよね?
自分の目標、将来とか、物事は自分が貢献していかないと進まないんだと思っ
ていたのに、でもなんか最近はなるようにしかならないのかなって思えるよう
になりました。
桜子 :そのほうが力が抜けますよね。
藤枝氏:うん。そうそうそう。
桜子 :そういうことなんだから、って受け止められるというか。
藤枝氏:そうそう、プラン通りにいかなくても、きっとこれは何か違う方向に私を進め
ていく、何かのきっかけになるんじゃないか、と思えるようになりました。
昔だったらプランがあって、そこから少しでも外れると「あ、もーうまくいか
ない」とかってがっくりしてましたから。
桜子 :「なんで?」みたいに、なるけど。
藤枝氏:こんな筈じゃなかったって思わないで、そうなったということは何かあるんだ
と思えるようになったかな。
桜子 :そうですね。聖書にもそういうことは書いてあります。
藤枝氏:あります?
桜子 :あります、たくさん。(・∇・ノ)ノ
「事は人間の願いや努力によるのではなく、
あわれんでくださる神によるのです。(ローマ 9:16)」
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。(伝道 3:11)」、あと
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、
神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています」
というのがあって。
そうすると失敗はその時大失敗だと私たちは思うのですが、その失敗故に
学べたこと、あるいは、それが故にわかる人の痛みとか・・・もちろん、経験は
したくはないんだけど、でもそれを経ないと学びがないというか。
←真剣。
藤枝氏:そういう感じですね。投げやりっぽくて昔は嫌だったんだけど
最近はそんなもんかな、と。
桜子 :そういうふうになられて。
藤枝氏:自分でこうやって自分の方向をこうやってガリガリガリってやるよりは、
こうして流れに乗って、絶えず様子を見ながら方向転換するって感じです。
桜子 :けっこう今、居心地いいですか?
藤枝氏:すごい居心地いい。
桜子 :素晴らしいですね。ストレスとかたまらない?ストレス解消法とかは?
藤枝氏:たまることはある。やっぱり私は運動するかな。
桜子 :トライアスロンですよね?何かきっかけとか。
藤枝氏:たまたま上司の友達がトライアスロンにすごい凝っていて、「やらない?」
って声をかけられて、なんかよく訳わからないけれどじゃあ暇だし行ってみ
ようかなって、陸上競技場の練習に行ったらあれよあれよという間になんか。
桜子 :ひっぱられて?
藤枝氏:1回やったら病み付きになってしまいました。やっぱりトライアスロンを
やる子たちって、みんなすごいやる気満々。水泳、自転車、ランニング、それ
ぞれのスポーツにみんな真面目に取り組んでいて、そういった所が楽しくて
明るい仲間ができて、それでそのまんま3年間くらいずっと続けています。
桜子 :もう一つ伺ったのが慈善事業をしていらっしゃるというお噂を。
藤枝氏:パロアルトって結構裕福な地域なんですけど、フリーウェイを越えた向こう
側のイーストパロアルトってすごく貧しいんですよ。
1平方メートル内の殺人が一時は全米の中で一番高いという地域で、だいぶ
よくなってきてはいるんですけど、そこの子供たちに、テニスをして勉強を
教えるっていうプログラムがあったので、そのボランティアをしてたことが
あります。
桜子 :いいですね。それもお友達から誘われてというきっかけ?
藤枝氏:そうですね。スタンフォードのテニスコートでやっていたので、
たまたま通りかかって参加するようになりました。
桜子 :お友達に恵まれていらっしゃるんですね。何か秘訣ってあるんですか?
付き合うとき気にされていることや、例えば人からよくこう言われるとか。
藤枝氏:ひとつ、アメリカの社会で私は特にビジネススクールで好きじゃなかったの
は、みんな、Hey, Hey, how’s it going? って通りかかって、こっちとしては
声をかけてもらったから返事をするつもりなのに、向こうは返事を期待せず
ただHow’s it going? と言っただけで通り過ぎてしまうという。
よく言われるのは、日本人として当たり前のベースラインを保っていると、
アメリカでは結構すごく誠実だ真面目だって言われたりして、そういう意味で
信頼してもらえたりしますね。
桜子 :ドライだから?
藤枝氏:明るい。けど、広く浅いことが多いですよ。とてもフレンドリーで。
桜子 :はい。
藤枝氏:あんまり答えになってないですね(笑)?
桜子 :いや、なってますよ。というか、とても共感します。結局、そのほうが楽な
んですけど、でも深く付き合ったほうが・・・まあ深く付き合うことのリスクは
高いんですが、やっぱり共に乗り越え共に喜びっていう関係が築けるし
藤枝氏:そうですね。
桜子 :だから、そういったものを求めている時に、声をかけられたら嬉しいなと感
じるので何かを喋りたいと思うんだけど、全然期待されてなかったりすると
「あ、なんだ」って。なんだ、そういう人間関係の方がいいのかな、じゃあ
私もああいうふうにしなきゃいけないのかな、とか逡巡するじゃないですか。
藤枝氏:そして自分は守りたいですよね。傷つかないように。
でも、本当に仰る通り友達にはすごい恵まれていて、だからここにいるっ
ていうのもあるんですね。(中略)
ただ、やっぱりいろんなライフステージがあって、子どもが産まれちゃったり
すると、今まで通りの付き合いはできなくなるから、また違う仲間ができて
って。やっぱりこの5年間を見ていても、友達、交際関係は変わっているかなあ。
桜子 :結婚感は?
====ココからはガールズトーク=========
<一部ぐらいお披露目しようか迷ったが、たまには内緒で(笑)>
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■藤枝さんってどんな人(2)
桜子 :尊敬する人は?
藤枝氏:富士ゼロックスの小林会長。非常に人間ができてらっしゃって、本当にすば
らしいなあって。人間性も高ければ、経営の面もすごい。それとお世話にな
った竹内さんと加藤さん。あとは当時社長でおられた宮原明さん。技術系の
3年次研修で社長がお話にいらっしゃって、社長に会えるというので一番前
の席に座って、こうやって、目もこんなにして ☆ (゚∀゚) ☆
お話を聞いていて、最後に宮原さんが、「その時に目から鱗が落ちました」
って。意味がわからなかったので手を挙げて「すみません、目から何が落ち
たんですか」って聞いたら「目から鱗が落ちた。」と。
あ、この子は知らないんだなって気づかれて、「魚には鱗があるでしょう?
それが目に付いたらやっぱりいろんなものが見えなくなる、それがぱっと落
ちたらはっきりと見えるでしょう。そういうことなんですよ」って丁寧に、
説明して下さったのをよくおぼえています。
桜子 :MBAまで行ってらっしゃるのに知らないってすごいですね。
藤枝氏:やっぱり外国生活が長かったから、どうしても日本語も英語も多分80%位
なんです。その20%って結構、意外なところを知らなかったですね。
そういうきっかけで『目から鱗ちゃん』と覚えてくださって、私も、社長が
私のいる海老名事業所に来られるというと、社長のあとを追いかけまわして、
見つけては”こんにちは”と挨拶するのを楽しみにしていました。
桜子 :可愛がられたんですね。
藤枝氏:すごいよくしてくださいました。新人で25歳位でやる気が溢れているときに、
社長だなんて上の上の上の人がそうやって色々面倒を見てくださって
「あなたのやっている製品は会社にとって大切な製品なんですよ」って仰ら
れたら、すごいやる気が出るじゃないですか。
桜子 :うんうん。しかもトップですからね。
藤枝氏:そう、トップの人が新人にそんなことを言われるなんて、本当に凄いですよね。
そういう意味でいいモチベーションを与えてもらいました。小林会長や宮原
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