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excited young diverse friends celebrating birthday of cheerful woman on terrace

祝ってください

先日、私は誕生日だった。

去年は、ホテルでエステを自分にプレゼントしてはみたものの、
祝ってもらわなかったので、暗く地味だった。


こういう過ごし方は、自分の趣味じゃ、ぜんぜんないな、と気づいた私は、
今年は反動で、その逆にしたかった。

今年は、ちゃんと誕生日に祝ってもらおう。
臆せず、「今日は私の誕生日です」と言い、「おめでとう!」と言われたい。

ちょうど、それは日曜だったので、縁起がよかった。
日曜は礼拝があるし、多くの人に会える。
私は、自分がホストになってパーティーを頑張って開催するか、と夢想した。
家の広さの垣根を越えて、誰でも来てもらいたかった。

聖書(マタイ22:9)
町の大通りに出て、見かけた者はだれでも婚宴に連れて来なさい。

私は、この箇所が、私は好きだ。

王様が、王子の婚礼に際し、家来に命じたセリフを描いたシーン。
王の気持ちがよく分かる。
「祝ってくれる人、誰でも来てくれ!」ってね。
そう、私もこんな気持ち。


が、 


今年は多忙で、誕生日どころではなかった。
誕生日に、どうやって過ごす?!なんていってるうちは、平和でいいものである。
暇も、いいものである。

結局は家族それぞれ忙しかったので、朝の礼拝だけ家族全員で出かけた。



How’re you doing?



と聞かれたから、間髪入れずに言ったね。



”Today’s my birthday.”



“Happy Birthday!”



うんうん、ありがとー!!!


ってことで、今年の誕生日は、バカみたいにアピールして、おめでとう、を言ってもらった。
それはそれで、実に良かった。


というわけで、また一年、こんな私をよろしく!!!


by桜子

不器用な彼

日曜の夜、家に帰ったら私の机の上にドデカい花束があった。

机には書類などがあったはずだが、花束はそれら全てを覆い隠すようにして陣取っていた。

何ごとだろう?!

ピンク色の綺麗な花束は私好みで、メッセージカードはなかった。

それですぐにピンときた。

弟。

さっき街中ですれ違った弟だ。
私の誕生日プレゼントにちがいない。渡す暇はないからと今日くれたのだろう。

あーあ…。

別にくれなくていいのに。

こんな花束より100円お菓子でいいのに。

だいたいこんなとこに置いて、私の帰りが遅かったらどうするんだ!

やっぱりこれ(花束)やったら私が喜ぶと思ってんのかなぁ?。

勝手だなぁ?。

毎日コンビニ弁当食べてるんだから、こんなお金があったらステーキでも食べたらいいのに。

私はぶつぶつ文句を一人でいいながら、押し入れにあったガラスの花瓶を取り出した。

あーあ、花束くれるくらいなら、いっそのこと活けておいてくれたら良かったのに。

って、オイオイ。

あまりに自分本位な心に思わず苦笑した。