タグ別アーカイブ: 会社生活

貴方に逢いたかった

先月、一通のメールが来た。

「貴方に遭いたかった」

どうみても、スパムである。
さーくーじょ、とdelete(削除)ボタンを押す瞬間、手を止めた。

「From Iwao K」

なんだこりゃ、と思ったら岩男さんからのメールだった。

「今日貴方の顔を見に行きましたが、会えなくて残念でした」と書いてあり、
私はそれで先日の「俺よぅ、会社、辞めっからよぅ」と言った、岩男さんの言葉を思い出した。

 岩男(62歳)さんは、NTTを定年退職したのち、我が社に再雇用された人材である。
一昨年同じフロアーで働いていたが、今年4月の人事異動による配属先では自分のスキルが生かせなかったようで、仕事をどうするか悩んでいた。
※もっとも私からみると岩男さんは退社しても生活に困る様子はなく、それはそれでアリな選択肢のようだった。

 最終日の朝。

携帯で呼び出されたので1Fの玄関先にいったら、岩男さんは一人だった。
夕方にみんなに見送られて去ると思っていたが、用事が済んだから帰る、と言う。
こんなことなら大きな花束でも買っておくんだったと後悔しながら、私は用意していたお別れレターを手渡した。

岩男さんは「おめぇ・・・」と泣くしぐさをして、喜んでくれた。
そのしぐさにつられて私も笑った。最後まで、笑いを提供してくれる、この人は「お前がそう言うなら信じるよ」と以前言ってくれたことがあって、私にとっては寅さんみたいだった。

そして、次の台詞を残して、去っていった。

「早く、幸せになれよ!!」

そして、二度と振り返らなかった。

私は彼の背中をじっと見つめながら思った。

岩男さん、いまどきアラフォー近い私にその突っ込みをできるのはアナタだけ。

ホント、面白すぎ。

面白すぎるよ岩男さん。

いなくなって・・・寂しいよ。

by桜子

ストレスで帯状疱疹?続き

4日前に書いた話は、9月19日、
将来に不安を覚える私に神様が夕焼けをプレゼントしてくれたノンフィクションだ。

あれから、2週間余が過ぎた。

毎日が辛く苦しい闘いの日々だった。

そしてそれは今も続いている。

この会社に入社して以来の大試練だったと思うが、
私はこの困難を味わいながら、
これぞサラリーマン、これぞ人生だ、と思った。

そして、一家の大黒柱(死語?)である男性ゆえに
会社から離れることが出来ない世の男性陣の苦労を思い、

その男性陣と肩を並べて働くことを求められる昨今の女性像を想い、
まさに我こそがその一人なり、と唸った。

スゴク、辛いなあ・・・(++;;)

だけど、その苦しみを通して、今のところ沢山の慰めや恵みを受けている。
これは誠に驚くべき事実である・・・!

神様が聖書で
 “神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることの出来ないような試練に
 あわせるようなことはなさいません。
 むしろ、耐えることの出来るように、試練と共に、
 脱出の道も備えてくださいます”
とか
 “まっさかさまに倒れないように支えている”
という言葉は本当で、

 実際、私はこの2週間余り、毎日色んな形で色んな人に励ましてもらった・・・!

 
 たとえば、9月27日の日曜夜。
 明日から始まる会社生活に怯えていたら、小さなお友達がピアノを弾いてくれた。
 

 この小さなお友達は、親友きよちゃんの娘で、一見何の苦労もないお嬢様だが、
 彼女も小さいなりに、小さい身体で沢山の苦労をしていることを私は知っている。

 だから、演奏している姿をみて、勇気づけられた。

 この動画で、私は一週間を乗り切った。

 
 今日苦しんでいる人がいて、このブログを見る時、少しでも元気になりますように。

生涯2番目に最高な誕生日

久しぶりのブログ更新。
日記も書けないほど、忙しかった。
だって、頭の中はずっとあのこと、でいっぱいだったから。

ええ、私もついに・・・カラーン・コローン♪heart-ss.gif

と、書けないのがイタイ。

ついでに私のブログはコメントがなくてサムイ。

まあ、いいや。

先月のお誕生日は、私にとって生涯2番目に忘れられない日になった(so far)。

「今日は何をしても気持ちのいい一日です」という9/17、私は会社を休む予定だったが、サーバー開通まで家に帰れないという、典型的ワーキングウーマンな日だった。
 さらにそれを境に仕事時間はぐんぐん増していき私の精神状態はどんどん圧力を受けていった。シルバーウィークを迎える寸前、身体に湿疹がぶわっと出来たので、連休初日は病院へ行った。

病院で先生に「仕事が辛いです」と言ったら、先生は優しく困った顔をして「そうですか、辛いですか。どんなお仕事でしたっけ?」と話を聞いてくれた。
だが、途中でふと私は気がついた。

「先生、こちらって、こんな話を聞いてもらう病院じゃないですよね?」

「ええ、心療内科じゃないからね・・・」

「・・・」(二人、無言で見つめあう) 

結局、先生は皮膚のお薬をくださって、一針100円という針を身体中に刺してくださった。
会計をすませたとき、針代は1000円だった。(だけど、家で脱いだらどう見積もっても2000円以上だった。→先生ありがとう)

そして、これから先、自分(の体)はどうなっちゃうのかなあと暗い気持ちで俯いて外へ出たら、表には素晴らしい夕焼けが待っていた。

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(みんなが写メしてたほど)

神様が、大丈夫だよ、と言ってくださっている気がした。

すごく、感動した。

(続く)

元上司と恵比寿で

私にとっては大変お世話になった以前の会社での元上司。

お二方のショットは私にとって夢の競演emoji063.gif

ebisu.jpg
今ではそれぞれが、それぞれの企業で、副社長&社長

会社辞めたのは今から7年ぐらい前なのに、こうしてまたお酒が飲めて、「お前はさあ・・・」とか言われるのはとってもうれしく、ありがたく・・・

本当に楽しかったemoji129.gif

あと二人参加者がいたのだが、それについては触れないようにしとこう・・・。

次回は元メディア本部同窓会でもやっちゃおうかなemoji250.gif

休み明け2

今日も昨日に続いて事件があった。
出社していつも通り右手をのばしてパソコンの電源をいれたら、モニターがつかない。

・・・オカシイ。

私はパソコンの電源を何度も何度もつけたり消したりしてモニターの電源を確認した。昨日の教訓を生かして、コードが外れていないかも確認した。問題はなかった。

困った。誰か助けて。

だが、昨日のように隣人を頼ってカラ周りだと寂し過ぎる。
隣人には頼らないぞ、そう決意して口を真一文字 に結んで再びパソコンに向き合ったが解決できなかった。

結局、朝の貴重な30分をそれだけに費やし、外出予定があったので外へ飛び出した。

 

 夕方。

 

帰社する途中で、上司に朝の出来事を一応報告しておいた。
上司は「余っているモニターと接続させてどこが原因か調べろ」と言った。
私はソリューションが一つ見つかって、ほんの少しだけ気もちが軽くなった。

それにしても、私は真っ黒なモニター事件に気分は超ブルーだった。
もしも動かなかったらどうしよう、とか、なぜ隣人男子は助けてくれないのだろう?などと考え始めると、悲しくもあり、恨みたくもなった。

 

 

だけど、ここで先月の喜びチャレンジを思い出した!
きっとこれもまた意味がある!前向きに考えるんだ!!emoji063.gifビカ

そこで喜べることを考えてみたら、 
まずはこのパソコン不具合は自力で対処する良い訓練に違いない、と考えた。
そう捉えると、隣人に対するモゾモゾした気持ちはスカッと消えて気にならなくなった。

 

だが・・・。

 

私の前向きな気持とは裏腹に、モニター画面の黒はやはり黒である。
あっさり自力では無理だとあきらめて、餅は餅屋に聞け、という言葉を思い出し、
なんといっても我が社は通信会社なのだから誰かに頼ることにした。

 

しかし一体、誰が助けてくれるだろう・・・?

 

昨日自分を窮地から救ってくれた人を思い出したが、昨日の今日に再び頼るのは気がひけた。
誰か、他の人にしよう。

社内を見渡し、①パソコンに詳しそうで②助けてくれそうで③普段まったく話さない人、に声をかけたら、私の勘は見事に当たった。その人は快く引き受けてくれ、さっそく席まで来てくれた。

その結果、判明した原因・・・に、私は飛び上がらんばかりに驚いた!!bikkuri-emo.gif

なんと、私が押した電源は右隣の人のパソコンで、私のパソコンではなかった!!

20090805144015.jpg ※私のパソコンの電源は左だった

 

だけど、その原因究明してくれた人は、「深刻な問題じゃなくて良かったですね」と、実に親切な言葉をかけて笑い流してくれた。

 

私は自分のそそっかしさに驚きつつも、ふだん話さないこの人と話せたことが案外うれしかったのでこんな結論もアリだと思った。この日、困って泣いて、最後は笑えた。

 

追伸:あまりにも自分がバカっぽいので補足すると、今まで自分のパソコンの電源は右側にあって、昨日引っ越ししたから左に移ったことを忘れていた、というのが原因です、ハイ。 

休み明け

先週末の三日間、会社を休んだ。
休み明けに出勤したら、さっそく色んなことがあった。

1:人事異動

月曜日の全体定例会で、上司に言われた。

「桜田さん、来て早々悪いんだけど
 席、異動してくれないかな!?」

(休んだから飛ばされた!?)

と、思ったら、人事異動で新メンバーが加わるから
“席を移動してくれ”という意味だった。
早速、会議が終わると、私は引っ越しに取り掛かった。

[ビックリ度:☆]

2:キーボードが動かない

引っ越し作業に一時間ほど費やした後、
やっと未開封のメールチェック作業に入った。

スパムメールが約900通ある。
一気にデリート(削除)しようと、いつも通りのボタンを押したら
一括削除ができない!何度やってみても、できない!!

あ、あれ~!?ま、まさか!?

私はぞっとした。
もしかして、自分はパソコンの操作方法を忘れて
しまったのではないだろうか!?

途方にくれつつも、恥を忍んで
隣にいる10歳下男子に尋ねた。

「ちょっと・・・一括削除が出来ないんだけど」

すると、彼は私をちらりとみて「Shiftボタンを押してenterですよ」と言うので、

「その通りにやってるんだけど・・・」と実演してみせたら、
フーンという顔をして無視された。

私は再び一人寂しくキーボードをガチャガチャと動かしてみた。
だが、やはり作動しない。今度は社内で面倒見の良い人へSOSを投げた。

そしたら・・・。

キーボードの線が抜けてた・・・。

ああ、よかった。パソコンの操作方法を忘れてたわけじゃなかったんだ。

[恥ずかし度 ☆☆☆☆]

3:殺人事件

違う部署にいる女子社員が私の席に来て、言った。

「桜子ちゃん、殺人事件(そこで)あったよ」

こういうとき、ドラマではよく聞き返すんだよな、と思いながら、
頭の中で「サツジン」という単語を復唱した。

「え!?なに!?殺人!?」

口に出して実際に言ってみたら、鳥肌が立った。
昨夜、向日葵の咲かない夏を(犯罪事件)読んでいたから、なおさら、生々しくて怖かった。

うそでしょ、ウソウソと大騒ぎしてたら、
本当に事件が(うちの会社は港区西新橋2丁目なのだけど)1丁目であった。しかも、今日さっき!
殺人未遂 女性刺されて1人死亡1人重体 男を逮捕…東京

[恐怖でおびえる度 ☆☆☆☆☆]