父のパソコンを買った。ヤマダ電機は渋谷では、店舗名LAVIだ。
そもそも先日、夫の携帯に私の父から連絡があった。
「なぜ、僕に?!ふんふん、アハハハハ!!分かります、分かります」
顔を崩して笑う彼に、何ごとかと聞いたら父が、「桜子に聞くのが、怖いんだって。だから僕に連絡がきた。」と言ったそう。
あっ、そう、と聞き流したら、夫が真面目な顔をして言う。
「親が娘のことを怖い、ってどんな状態?きみ、お義父さんへの態度を改めた方が良くない?」
この日、私は夫と花見に神田川を歩いていた。桜と説教は似合わない。
結局、それで翌日夫は近所までパソコンを買いに来たわけである。
予算と機種に悩むこと20分、即決したが、購入手続きに入ってからが長かった。おそらく1時間余り要したのである。
なぜか?
それは、ヤマダ電機の店員さんがヒアリング毎に、入れ替わったからである。数えてみたらなんと精算まで4人と話さねばならなかった!
「お答えいただくど、割引につながる特典があるかもしれません」
こう言われると、質問につい答えてしまう。
そして、ヤマダが社員のファイナンシャルプランナーを配置したとかで、ファイナンシャル相談の次回来店を予約してくれ、と言う。
予約すると5000円割引く、と言うのだ。もはや、ヤマダ電機は、電気屋さんでなく、ライフアシスト企業と化していた。
「そういえば、大塚家具を買収したもんねえ。」
「そうなんです、はい」
ヤマダの社員は、今後の自社の成長に大きな期待を寄せているようで、心なしか、鼻の穴が膨らんでみえた。
「私たち、この後用事があるんです。すこし急いでもらえませんか。」
いざ購入になったら、お会計は反対側だという。やれやれ。
やっと、買ったら後でサーティワンのアイスクリーム券を2枚、わが家に送る、と言われた。
「1時間半で、5000円とアイスだったね。それが交換条件だったんだね」と夫が言った。
これを得したというか、損した、というべきか。
#pc購入は大変 #父のため #やれやれ