苦しいニュージーランド生活で、やむなく家探しに奔走した時に、NZ版メルカリ「trade me(トレードミー)」というWebサイトに出会った。このサイトは、メルカリと違い、家や車も個人間で売買できる仕組みで、NZの経済を循環させている。
あらゆる手段を使って家を探す、というのは、こういったサイトも利活用することであり、全部英語だが、私たちは背に腹は代えられぬ、と「地域名」「予算」「広さ」「家具付き」の条件検索をして、問い合わせは20件以上、見学は4件行った。
結局は、「ここはいい!」と主人や私が惚れた、“身の丈に合った”家、はどれも与えられなかった。私たちに与えられたのは、“身の丈”を凌駕する、海沿いにある二階建ての大きな4LDKの家だった。
私はブログで家探しの旅を書き綴った時、当然ながら、結末は分からなかった。ただ、書いて、書いて、記録した。その結果、読者の方の中には、神様ってすごいね、確かに(自分は神様なんて信じていないけど)いるのかもね、と思った方もいるのではないか、と思う。
それで今度、もう一つ、私は試してみたいな、と思うものがある。
それは、仕事である。
というのも、前述の家探しの時に、中国人の不動産屋さんから私は聞かれた。
「あなた、なんでニュージーランドで働かないの?ニュージーランドで働いてワーキングビザ出してもらえれば、家賃も出せるし、学費もタダになるでしょ。あなた、出来るわよ」
家が与えられた翌日、ニュージーランドの魚屋さん(FISH SHOP)へ行った。
その二日後、また魚屋さんへ行った。
そのときに数件隣をみたら、「大人のための教育センター」があった。
何だろうと思って扉を開いてみると、英文履歴書の書き方を無料で指導してくださる、と言うではないか。私はさっそく申し込み用紙をもらい、次週の講座に出る約束をして、センターを後にした。
by桜子