旅館の徒歩圏内に彫刻の森美術館があった。

カンカンカンと鳴る登山鉄道の踏切を渡る。
広々した敷地に、彫刻が点在。
見た娘が、
「わ〜!ママ、かっこいいね〜!!」と大喜び。

シャボン玉の城
娘は最初、恐がったものの、はしゃぐ子供達の声で、「やりたい!」と挑戦魂を発揮。
しばらく遊ぶ。
数日前、何がきっかけだったか分からないが、
突然、娘の顔を見て憎らしくなった。
娘を可愛いと思えなくなった。
夜、ママー!と白い歯を見せてにっこりと笑いかけるべべが、スローモーションのように笑顔を消していく。
能面の私に気づき、口を閉じて唇を一文字に結ぶと、
じっと上目づかいに私を見て、眉間にシワを寄せた。
まずい、まずい
と私は思い、
笑わねばと思うものの、笑えず、
せめてふつうの顔をしよう、
と装うものの、
娘は私を見ると、また眉間にシワを寄せ、悲しい顔をした。
娘を連れて、寝室で真っ暗の中、祈った。
「神様、助けてください。助けてください・・・。」
娘と仲良くやれるように、というようなことを祈り、「アーメン」と言ったら、
娘が私の腕の中で「アーメン」と言った。
まだ起きていたのだ・・・!!
そして暗闇の中でこう言った。
「ママ・・・よろしくね。よろしくね。」
ドラマだったら涙が出る場面だ。
私は泣かなかったが、娘に対する申し訳なさでいっぱいだった。
どうして、急に娘が可愛くなくなったのだろう。
むしろ、べべはどちらかといえば聞き分けがいい。
明日は子育て出来るだろうか。
不安を覚えて、その夜、眠りに落ちた。
そこに娘より1歳ぐらい年上の女の子が、タタタタタタと走ってきて、芝生にのぼったそのとき、
「入るんじゃないよ、ボケ!!!」
と、その子のお母さんの声がして、
「字が読めないんだよ・・・」
と、小さな声で後ろから囁くお父さんの声が聞こえた。
そばにいた母親にこの話をしたら大笑いして、面白いからブログに書いて、と言われた。
私はそばで聞いていて、
ボケ、という言葉は使ってほしくないなぁと思った。
なお、この手の話はよくあって、
「叩いちゃっ、だめでしょ!」
バシッと、子供の頭を叩いてしかるお母さん。
あなたが子供を叩くからその子もお友達を叩く、、、など
私たちお母さんは気をつけようね。
σ(^_^;)
あともう一つ、記録しておこうと思うことが今日二つ、あった。
1. 朝病院に行ったら、水槽に魚が泳いでいた。それを見るなり、娘が言った。
さかなさーん、こんにちはー!
さかなさーん、ドコイクノー!?
私が言った。
「魚さん、水槽の中にいるから、どこにも行けないのよ。」
待合室にいる女性が、くすりと笑ったように見えた。
私の答えは、無情だったか。
2.入浴後、娘が言った。
「ママ、べべ、ちっち(お手洗い)行きたい。」
「え!?ホントに??」
聞いたら、うん、と娘。
幼児用便座を背伸びして取ろうとするので、私が取り上げセットしたら、一生懸命座ろうとするので、抱き上げて座らせた。
降りるときは自力で降りられたほうがいいかしら、と思い、左足に脚立を置いたら、
「こっちは?」
と右足を指したべべに、
「ごめん、脚立は一つしかない」
と返事した。
すると、その代わりになると思ったのか、そこから降りて(ここも私が手助け)洗面所の隣に立て掛けてある、体重計を引っ張り、便座の脚元に置いた。
どうやら右足の脚立がわりになると思った様子。だが、高さがまるで足りない。
それでも本人は満足したらしく、再度、便座に座る。
どうせいつもの真似っこ、、、
と期待せずによそ見していたら、しばらくして小さな音がした。
「あれ〜!?した??」
「うん、した。」
「わ、わ、すごい!初めて出来たね!!!」
「出来た〜!!」
娘は嬉しそうに手を上げた。
私は思いがけなさに大喜び。
親がトイレトレーニングをしなくても、こうやってだんだん自分から立って行くのだろう。
土鍋で今朝、七草がゆを作って夫に出した。
娘べべが、お茶碗を覗き込んだので、夫がごはんだよ、と、それを見せたら、
わぁ〜!きれいだね〜!!
と、声を上げた。
ちょうど白米に、緑の葉っぱがキラキラ光って、おいしそうに見えた模様。
きれいだねと行った感性を記して今日を終える。
朝、べべが、
ぶたさん、見たい!
と三度言った。
大事にしたいその好奇心。
じゃあ、行こう!と慌ててお弁当を作った。
好きなことを自由にできるのはこの幼児期だけ。
保育園や幼稚園に入ったら、こんな自由は得られない。
せっかくだからと思い立って連れてきたが、結論から言うと、行ってよかった。

最初にパンダを見て、わあ!と大喜びしたベベ。小さな色とりどりの鳥も素敵。

この他、ホッキョクグマやコウモリ(共に怖いと娘は逃げた)も見た。
子供の広場では、放し飼いになっているヤギと羊に喜んで抱きついて、餌をはい、どうぞ!と与えていた。


モルモットを膝の上に乗せてもらう。
細すぎて、膝の上からこぼれたモルモット。

うさぎさんを触る。

そういえばぶたさんは見れなかった。