帰りの電車の中で、私はふっと45歳の先輩(男性)を思い出した。
なんでかというと、今日唯一コミュニケートした同僚だったからである。
この人は私に仕事中,飴玉一つをくれた。
自分が食べるついでにくれた。
それなのに私はそのことをマザマザと思い出したからおののいた。
飴は欲しくなかったけれど、嬉しかったんだと思う。今そんな些細なことを思い出しているのだから。
飴一つにこれだけの力があるのはスゴい。
そんなことを考えていたら、さらにそれを裏付ける出来事を思い出した。
私の知り合い先輩は、女性好きでルックスは悪かったがモテていた。
どうしてかというと営業で出歩くたびに、沢山の飴をポケットに入れ、社内外の女の子(受付嬢メイン)に配っていたからである。
そんなバカな
と、言われそうだが、飴は偉大な力を見せていた。
私はその証言者。
飴玉パワー、侮るべからず。