両親を連れて箱根温泉旅行に行くつもりだった。
が、父が出て来られなかったので、急遽友人を誘い、母と友人と私達夫婦という、大人四人+娘で、今年1月に泊まった宿に宿泊。
チェーン規制があったので、車を断念し、今回もロマンスカーを利用。
娘に、「好き」と初めて言われた。
夕方、畳の部屋で立ち上がって洋服を整理している私の足に娘がじゃれてきて、
「ちっち、ママのこと大好き」※チッチ=自分
「ママのこと、だーいすき!」
と、片足にハグしてきたからビックリ。
それはまるで、マリヤがイエスに香油を注いだときは、こんな感じだったかと思うような、甘く優しい感触でうっとり・・・。
大好きどころか、好きと言われたのも初めての私だ。
「それ、ホント!?」
と思わず聞き返した自分に心の中で苦笑い。
おかしなものだ。
一般的に子が親を好きなのは当たり前なのに・・・。
だが、私はまだ新米だし、娘が自分を好きかどうか等と考える余裕もなく、今日まで走り続けてきた。
だから、言われて心の中に灯がともるようにうれしかった・・・!
同時に、言われてうれしかった自分にも驚いた。
というのは、こんな私にも、娘に対しては〝見返りを求めない愛〟---つまり、無償の愛(アガペー)を注いでいたことに気づいたからである。
血も涙もない私にも、人間味あふれる所があったのか・・・と思わされ、また聖書にある通り、親が子を愛する愛によって、私たちは神様の愛を知る、ということのくだりも、なるほどと思わされたのである。