Q:マルチワンセグとマルチセグはどう違うの?
A:意味は同じ。マルチワンセグの方が正しいと思われ。
Q:マルチワンセグとは?
A:マルチワンセグメントサービスとは、各テレビ局が送信する地上デジタルテレビ放送の中からワンセグ放送信号だけを取り出し、それらをひとつの束 (6MHz帯域) として放送するものです。既存放送に使われていない空周波数で送信できるため、既存の固定受信等への影響を避けることにより、地下街や駅構内といった地上デジタル放送波が直接届きにくい場所への送信に有効な技術として注目されています。また、地上波放送に使われていない空チャンネルで送信することによる周波数の有効利用や、ある特定の受信エリア限定の独自放送への活用なども期待されます。
マルチワンセグメントサービスは、地下街など、テレビ放送を直接受信できないエリアへの効率的な再送信手段としての活用に加え、多チャンネル機能により、平常時は、地上デジタル放送のワンセグのほか、地域に密着したきめ細かな情報。災害時には、エリアに特化した防災情報などの独自放送。
また、データ放送やwebと連携した双方向性による利用者からの情報発信。より充実した情報提供をおこなうための利用者のニーズ把握など特定エリアでの多様な放送サービスとして期待されている。
Q:タバセグ・束セグとは?
A:ワンセグ番組だけを束ねて放送サービスを提供すること。
Q:データ放送向け記述言語BML(Broadcast Markup Language)について
A:BMLはHTMLをXMLのルールに従って再定義したXHTMLがベース。 XHTMLの必要な機能だけに絞り、放送特有の機能を追加した言語です。BMLの問題点はARIB(社団法人電波産業会)が定めた日本独自の言語だという世界に通用しないガラパゴスな点。しかも、データ放送開始前には、BMLを扱えるプログラマが存在していなかった。
※国策によって半ば強制的に使わざるをえないBMLにより、番組制作者たちは未知の領域で手探り中、らしい。
KDDIの実験
留寿都村での実証実験
「北海道洞爺湖サミット」開催期間中、留寿都村内において、関係者へマルチワンセグメントサービスに対応した実験用au携帯端末を貸出し、UHF帯の空きチャンネル (実験局) にて送信されるマルチワンセグメントサービスの放送番組の視聴や、データ放送から関連WEBサイトへのリンク接続を実際に体験していただくとともに、技術的検証等を行うことを計画しています。
札幌市内での実証実験
今年度後半に、「さっぽろ地下街」などにおいて、市民や観光客等へマルチワンセグメントサービスに対応した実験用au携帯端末を貸出し、防災情報やショッピングと連動した集客・交流情報等を実際に体験していただくとともに、新たなモバイルメディアの活用による地域情報提供サービスの実現に向けた検証を行うことを計画しています。