他の人の感じ方は分からないが、一週間があっという間に過ぎていく。
ブログを更新できない時は、たいていテンパっている。
そして、頭の中で複数の考えを、ああでもない、こうでもない、とこねくり回していて、吐き出したいのに、書く暇がない。
今はポッカリ空いたので、今週の出来事をちょっと書く。
ずっと在宅勤務で家にいる、と以前書いたが、今週は、月曜と火曜にオンライン研修(終日)を受けた。
月曜と火曜でテーマが異なっており、火曜に受けたのが、教える技術、だ。
業務でチームにどうやって上手に教えるか、ということが、テーマだったと思うが、私の脳裏にあったのは、わが子だ。いかに上手に娘に勉強を教えるか、を隠れメインテーマにしていた。
そんな私の心はさておき、その中で、驚く事件があった。
その講座では、ZOOMというオンライン会議の、グループ分け(ブレイクアウト機能)を使って、互いに教え合う演習があった。そこで、どんな知識でも良い、という演習があったので、私は切り抜きしておいた、先月の日経新聞記事(文部科学省10月13日公表データ:2020年度の小中高生の自殺者が415人)を紹介した。
私はこれに関して問題意識を持っているし、伝えることで、ただの演習を、それ以上の提言の場にして、参加者に社会課題を共有したい思いがあった。
それで5分の発表をし終えた途端、聴講者の年配男性が、
「うちの高校一年の娘が今年頭に、自殺未遂しましてね・・・」
と口火を切ったから、ガツンと頭を叩かれるくらいの衝撃を受けた。他のメンバーもビビっていた。私は泣きたくなった。
「いや、もう大丈夫なんです。心療内科を受けているから…ハハハ、ハハハ」
と、男性は気を遣って笑顔で言った。
が、心療内科にいま通っているなら、もう大丈夫です、という言葉通りに取るわけにはいかない…。まさか、こんな展開になるなんて。私は謝った。
だが、男性は、「いいんです。僕も、大人や社会が問題だと、発信したい側なんで、いいんです。ぜんぜん。気にしないでください」と笑顔で言った。
夜、主人にこの話をしたら、驚いていた。
そして私と同じように、この人に神さまの話が出来たらよかっただろうね、ということを考えたようだった。
だが、私は彼と二度と会うことはないだろう。オンラインだったし、そもそも他社である。
リアルで研修を受けていたら、名刺交換ぐらいは出来たかもしれないが。
社会がもっと良くなればいいのに。
大人も、子供も、もっと大事なものに目を向けて生活できる日々だといいのに。
子どものお稽古お迎え時間が来たので、今日はここまで。
by桜子