世の役に立つサービス作り

今度うちのチームは新しいサービスを出す。だから、私は昨年末からずっと新サービスについて考えている。産み出す以上は、みんなに愛されるサービスを作りたい。
どんなサービスだと喜ばれるだろうか?

それを考えていくと、当然次に必要なことは(いやそれ以前に必要なことだが)、どうしたら儲かるかということで、自分がやってみたいという企画を通そうとすると、いつもお金が必要になり、どこから出すかということになってしまう。それで、いつも似たようなことを考えている自分がヤになった。

結局、何処かからお金を出してもらいたくて、およそ発想が同じ所へ帰結していく。

夜、ため息をついて頭を机につけた。

もっと世の中の役に立つようなことができないだろうか?

なんか、ネット上で提供したサービスが誰かを救うとか、癒すとか、
それで困っている人たちが潤うとか、もっとなんというかそういうことを!!!

ボランティアとかNPOとか、いくつかキーワードが浮かんだが、いまひとつ、どうもコレというものがでてこない。

うなだれたそのままの姿勢で、傍らにあった「助けてフォン」をつないだ。

「あの・・・私、ちっとも社会の役に立っていなくて、なんかなーって・・・」
「このままでいいのかなーとか、もっと何かあるんじゃないかって」
「なんていうか、ダメだなあ・・・って」

受話器から声がする。

「なに言ってるの、いろいろやっているじゃない。
 そう思っただけでもいいわよ。
 それにね、もし何もできていないとしても、
 生きているだけで十分、いいんですよ」

頭の中で、うーん・・・と考えて、ちょっとだけ救われた。

それでしばらくしてから、ひとつだけ、自分に出来ることを見つけた。

目立たなくて地味だけど、私にしか出来ないこと。

それはお祈り。

世界を見上げる前に、身の周りから実践できることである。即戦力もある。

そうだよ~、これがあったんだ~。なのに、ぜんぜんお祈りしてないな・・・・・。

神様、こんな私をおゆるしください・・・・とかなんとか、
ごにょごにょ言っていくうちに、いつの間にか、お祈りをやめる。
つい、ほかのことを考えてしまう。

結局一番簡単にできることが、もっともおざなりになって軽んじていたりするんだよなぁ。