日別アーカイブ: 2012年4月2日

5カ月離乳食について考える

 週末、ある本を読んだら、驚くべきことが書かれていた。
どの育児書にも書かれている、”5~6カ月になったら離乳食を〟という5カ月離乳食神話は誤り、という説である。

 本当に、驚いた。
 だって、渋谷区の保健所でも、そのように指導されたし、
 どの育児本にも、そのように書いてあるんだもの。

 
 けれど、私はその本を読んでいて、その内容が正しいように感じ、先日読んだ『母乳育児』から、自分なりに予定している母乳計画を組み合わせると、少なくとも1歳を超えるまで、離乳食はあげないと決めた。
(※もっとも、最終判断は夫ですが・・・。)

 あ~、早く、いろんな食べ物をあげたいな~。

 

 育児法は、世代間によって意見が異なる。
 これは、実に興味深い。

 私は、赤ちゃんを産んでから、60~70代の女性に何度も「スポック博士の育児法」を聞いた。が、それは現代の子育て法とは大きく異なるのである。

 今の子育て法は、赤ん坊にはたくさんの愛情を注いであげること、特に、泣いたら抱っこするよう指導された。逆に泣いているのに抱かない場合、サイレントベビーを作る(=泣いても相手にされないと、諦めを悟るベビーになる)恐れがある、というのだ。間違っても一昔前に流行った、〝泣けば肺が鍛えられる、なんて、とんでもない〟そうだ。
 

 日本の育児法の変遷は、少し勉強してみると、とても面白い。
昭和41年にスポック博士の育児書が日本で翻訳され、当時の厚生省がその育児方法を母子手帳に導入したそうだが、いま現在、世界に出回っている母子手帳は日本のそれが起源だそうで、その影響は測りれない。

 そして、アメリカから輸入されたその育児方法が、その後アメリカで様々な問題が見つかったことによって、覆って今に至っているというのだから、厚生省も我々もふんだりけったり。

 結局は、なあんだ、昔ながらの日本の育児法が正しかったんじゃないですか、というわけである。
では昔ながらの育児法とは何だったのか、ということで、私の探求はさらに続く。