先週朝のNHKで「児童虐待半年間の通告件数過去最多の去年同時期を上回る」が放送された。
わが街、渋谷の場合は「東京都目黒区・結愛(ゆあ)ちゃん虐待死」で見られた経済的に困窮する親は少ない。渋谷区は一般的に、高学歴・高収入の親が多いという。(書籍「23区教育格差」より)
児童虐待といえば、経済的に苦しい家庭で起こる事件のように、一見、見える。
けれども、渋谷区でもこの児童虐待は増えつつあり、中でも「心理的虐待」による通報や相談が最多、と、先月「子ども家庭支援センター」の職員が語っていた。
心理的虐待は、精神的虐待とも呼ばれる。両親の喧嘩や、子に対する言葉の暴力など、精神的ダメージを言う。
これだけ書くと、ダメな親ねえ、とか、ひどい家ね、と他人事になりそうだが、
私などは実際に、こと平日に関して言えば、私一人だけが子供の話し相手になっていることに対する孤独感や不安に押しつぶされそうになることがある。夫は多忙な割には極めてよくやってくれている。しかし、この時としてやってくる寂しさはどう処理すればいいの?
児童虐待のうち、心理的虐待は、そういう私みたいな親が追い詰められた結果、引き起こす事象だと、私は推察する。
母親の中には、弁理士などの社会的地位のある人もいる。
きっと、
そんな風になりたくないのに、やってしまう。そういう親の気持が、私はうっすら分かる部分がある。
どうやったら、そういう女性たちの孤独を救えるのだろうか。