チリン、チリン♪走れ牛乳屋さん

遡ること4年前、うちの近所にある牛乳屋さんの話を書いた。

私が小学生の頃すごく流行った牛乳屋さんは、その昔ヤクルトの配達に代表されるように、一時ブームだったように記憶している。

うちの母や祖母は「利用しないと牛乳屋さんが可哀相」などといって、玄関先まで配達してくれる牛乳を毎日飲んでいたが、たまに飲み忘れるとうちの冷蔵庫は牛乳瓶でいっぱいになり、牛乳嫌いの私にそれはあんまりな光景だった。

だが、それも昔のことで今は牛乳屋さんを全く見かけない。

と思っていたら、つつつーと通り過ぎた自転車の音。

ギーコギーコ、ギーコギーコ。

ぎゅ、牛乳屋さんだ!!!
20081125211359.jpg ←中央の人(・・・見える?)

 おじさんはすっかりおじいさんになっていたが、私は懐かしいお友達にでも会ったような気分になって背中越しに挨拶をした。

 ちなみにおじさんと私は何の挨拶も交わしていないし、相変わらずおじさんは私を知らないのだけれど、私にとっておじさんの存在は大きい。

 人の存在というのはかくいうものであると思う。

 一年以上会っていない友達も、長い間やり取りしていない人も、思い出すときその人の存在は、その人が思うより、案外大きい。・・・これってホントにそうなんだよ。