どうせムリ、を口癖にしない子育て

今から5年前に講演されたTEDスピーチ(価値ある考え、案を世に広める講演※アメリカ発祥)がとても良い。

「思うは招く」by植松努

これは、子供の頃に、お前なんかには無理、と言われた北海道の少年が、大人になってあきらめずに生きている、という身の上話であって、どうせムリと言われた彼がどうやって立ち上がったか、述べられているスピーチである。

昨夜、娘に、ちょっと難しいかもしれないけど、と前置きした上で10分ほど入浴前に聞かせてみた。
これから、日本の学校で育つ娘が、大人に少なからず言われるであろう、「あなたにはムリ」を前もって、予防したかったのである。

植松氏のスピーチは分かりやすい。単語も平易である。娘は手作業をしながら、耳を傾けていたらしく、途中でやや興奮気味に言った。
「ママ、これ、すごくいいじゃない。すごく正しいこと、言ってる気がする!…この人、クリスチャンなの?」

植松氏のタイトルである「思うは招く」は、聖書に同じ言葉がある。

「求めよ、さらば受けん」

思えば、私は子供のころ、この言葉が大好きだった。シンプルで分かりやすい。条件なんて、何もない。

求めなさい。そうすれば与えられます。
探しなさい。そうすれば見つかります。
たたきなさい。そうすれば開かれます。
だれであれ、求める者は受け、探す者は見つけだし、門をたたく者には開かれるのです。

そういえば、娘にこれを伝えていなかった、と思い、私は付箋にこれを書いて、筆箱にコッソリ貼った。
これから先の人生で、あきらめる子になりませんように。

そうして貼ってみたら、私こそ、あきらめている大人であることに気づき、さっそく、その晩はこの聖句を念頭にお祈りした。
「神様、まずは、紛失した電動自転車のカギが見つかりますように」

子供であれ、大人であれ、どうせムリ、と言わない生き方が出来ますように、
これは老若男女問わず、すべての人に伝えたい聖書の言葉である。

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