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富士山を仰ぎみて新春初滑り

今年は富士山によく出会う。

すっかり忘れていたが、1月3日から4日に家族でスキー旅行を計画していた。場所は富士山近くで、自宅から車で2時間ほどの距離にある。

初日、娘はスクールに入れて、私と夫は二人で滑る。
翌日は、家族全員で滑る。

「子どもがいなきゃ、スキーなんてしないよね」と夫が言い、そうたそうだ、と合いの手を私が打つ。
「感謝だね〜」と言って、滑った。

今年はよく働き、よく学び、よく遊ぶ年にしたい。

by 桜子

私をスキーに連れてって2

翌朝、スキーやりたくない、と娘。

楽しい朝ごはんは、どこへやら?

ぐずり出す娘と、それに対応する夫。平日は私が対峙せねばならないが、休日は夫に任せられるので、私はいくぶん気楽だった。が、娘にとっては相手がだれであろうと、衝突は苦痛なようで、午後になって始終、パパと二人きりで遊ぼうとしていた。

そんな様子を見て、なぜ?と聞いたら、

「朝パパとぶつかったから。ママとは今朝は何もなかったでしょ?
だから、今日はママとはいっしょにいなくてもいいの。
……私、誰かとぶつかると、それずっと覚えちゃうの。
だから、そう言う日はそのあと、ずっと(ぶつかった人と)一緒にいたくなっちゃうの」

と言っていた。

関係修復を無意識に試みている、大人なわが子にビックリ。
この性格は誰の血だろうか?

保育園でもきっとそうに違いない、と思った。

私 「あのね、嫌なことがあってずっと覚えていたら病気になっちゃうよ!」」

娘 「え?!ほんと?!」

私 「ほんと、ほんと。心が病気になる人いっぱい、いる。もう、忘れた方がいいよ」

娘 「でも、覚えちゃうの!忘れないの!!」

結局、娘は午後ずっと夫とスキーのリフトに乗っていた。


※やりたくないと言ったものの、スキー場に着いたら急に気を取り直し、やり始めた。

九州から修学旅行で来ていた高校生たちが、「すげー、あの子!」

と、娘が山上から滑り降りてくる様子に歓声を上げていた。

私も、すげー、成長したなぁ、とわが子の逞しさに感慨深かった。