「あなたの人生はこれから大丈夫ですか?」
「準備は万全ですか?」
「用意はしていますか?」
という、研修を受けた。その名もライフデザイン研修。一生に一回なのか、NTTグループだと年齢の節目に受講の薦めが来るようだ。さすがNグループ。こんな時は実にいい会社だと思う。そうそう、これがここの良さだよね。
雇用と労働、暮らしと健康、そしてお金。
一通り学んだ後、最後に一枚の紙が渡される。5年後、10年後、15年後が線で区切られていて、その時に自分がどうなっていたいかというプランを書くのだ。私事ながら、個人的にはこれが一番、受けていて有意義と思えた。走っている毎日、ゆっくり過去の棚卸をしたり未来について考えることなんて年末年始を除いてそうそうないもの。
わくわくして書き始めたが、15年後の行になると、ペンは一気に重くなる。自らが中年の域に入るという受け入れ難い事実はもちろんだが、この辺から両親が亡くなってもおかしくないかも、そう思ったら暗くなる。
ちょっと、ちょっと。私もっと働かなくちゃいけないんじゃないの?
あ、親孝行は今のうちにしないと後で後悔するかも、
だんだん冷たい汗が流れる。
とりあえず、今年の春は、母親をニューヨークにでも連れて行くことに決めた。
親にそのハナシをすると、娘がこんなシュミレーションをして真摯な思いで誘ったことなど気づきもしないで、「あら、うれしいわ」とのたまっていた。
ともかく、書いてみたら今から準備しなくちゃという発見がいっぱいあって、人生について考える良い機会となった。研修がない方はぜひこのライフデザインを一度紙に書いて、シュミレーションしてみることをお薦めします。
※但し、病気とかお金など頭を悩ますものはそんなに深刻に考えない方がベスト。あくまでも夢とか希望とかを描いてみると楽しいです。