あるスイーツ店の取材話が来たので、引き受けることにした。
昨夜、その話を母親に話をしたら、目をキラキラさせて大喜びだった。
彼女の大好物であるシュークリームの専門店だったからである。
私がうる覚えで頭の中に記憶した地理を説明したら、
22時過ぎだというのに、「ちょっと、今から見に行ってくる!!」と、
家の人が止める中、お店を見たいんだもの、という理由だけで、
シャッターも閉まっているに違いないというのに、颯爽とジャケットを羽織って外に出て行った。
おそらく、「今度、取材でシュークリームが一緒に食べられる♪」という想像で、
気持ちがいっぱいだったに違いない。
今どき、60過ぎて、たった一個のシュークリームに、
ここまで心を躍らせられるのはある意味、幸せ者だと思う。