姓名について考える

私の使っている「桜子」に姓をつけたらどうか、という話が出た。

名前と言うのは不思議なもので、今まで慣れ親しんだこの名前に名字がつくだけでイメージは俄然変わる。

私は幾つか考えた。

山 桜子
七分桜子
満開桜子
八重桜子
神野桜子

某編集長に相談したら、これがいいと推された。

 「チェリーガール桜子」

男ウケ間違いなしと笑われたのが気になった。え、なんで?ワケを聞き、カッチリ却下。

結局、自分の名前だから、納得できるよう一人で考えるのが一番だ、とアドバイスを頂き、しばし悩む。

ぶつぶつ言っていたら、田口ランディとかリリーフランキーとか日本人らしからぬ名前も覚えてもらいやすいと教わる。
友達に話したら、聖書から取ったら?という。

「ペテロ桜子は?」

・・・詐欺師みたい。

「なら、好きな女性から取れば?」

エステル桜子?
留津桜子?

その晩、夢を見た。
聖書に出て来る素晴らしい女性のような生き方なんて出来ない・・・とうなされていた。

朝、目が覚めて命名しなかったことにほっとした。

桜子、やっぱりコレでよし。