ねえ脱がさせて

ブログネタに全く事欠かない日々を送る桜子、間もなくアラフォーの階段を上ります。
そんな私の、先日あったノンフィクション。

ある企業の社長と街を歩きながら話をしていると、
ふと、ファッションビルが目につきました。

私はそこに用事があったので、ほんのちょっと、とお願いし、立ち寄ってもらったところ、
そのまま、ふたりで店内をウィンドウショッピングする流れになりました。

そして、ふと、その社長がある服を指さして、言ったのです。

「ねえ、これ買ってあげるから脱がさせて」

耳を疑うセリフです。
私は一瞬、黙ってしまいました。

彼が指さしたのは、女性物のキャミソールです。

私も20代なら、照れたりして騒ぐのでしょうが、
いい加減、いい歳した大人の女性です。
ここで騒ぐわけにはいきません。

冷静に、値札を見ました。

1500円。

「安っ!」

私は叫びました。

「私、1500円なの!?」

まさか、そう返してくると思わなかった社長は大笑いしました。
そう、何を隠そう、私たちが入ったお店とはUNIQLOだったのです。

「じゃあ、2枚買ってあげる」

「それでも3000円だよ!」

「じゃあ、ティファニーのネックレスはどう?」

「え!今度はマジレス??」

結局、この日はふたりで大笑いして、さよならしました。

笑う門に福来る、は本当です。

by桜子