【レビュー】ウェブ時代をゆく

web.jpg 博報堂のK氏絶賛の「ウェブ時代をゆく」。

ウェブは私たちの生活様式を大きく変えた。好きとか嫌いじゃなくて、ウェブ時代はゆかねばならなくなってしまった。特にこんな仕事に携わる者としては。

たまにネイルサロンでITリサーチをしているが、一緒になって盛り上がる子は皆無である。サンプルが偏っているかもしれないが、周囲の女性陣をみても、『(インターネットは)学習の高速道路』という捉え方をしてネットを知的学習に組み込む層はまだまだ少ない気がする。

対して、これを1000%の勢いでエンジョイしているのがギークであり、同僚も(PCを指して)嬉々として「これは私の天職♪」と言いながらオープンソース・コミュニティを謳歌している。技術のある人が実にうらやましい。

さて、そんな同書で私が心に残ったのは、この2つの言葉。
1.「見晴らしのいい場所にいけ」
 その分野の最先端で何が起きているのかを一望できる場所、Vantage Pointへいけ、と。

2.「自らの内部にカサンドラを持て」
迫り来る変化に誰よりも早く気づき警告を発する(=カサンドラ)危機意識保持者たれ。

ついでに、すごーく、ひっかかった箇所が1つ。

「人生の幸福とは『好きを貫いて生涯を送ること』だと思う(筆者)」

これを読んだら、ページをめくる手がとまってしまった。

・・・。

さらに読み進めたら、「自分を信じ、好きを貫く人生を送ること」、とある。

うーん。自分を信じるのか・・・。

よく聞く台詞だけれども、私に限って言えば、自分のことを信じられないと思うことがしょっちゅうある。仮に信じることができたとしても・・・

・・・違うんじゃないでしょうか??

それはつまり、徹底的に自分の欲望を追求する生き方、というわけで、
脳みそあけたら「自分」がいっぱい。

想像してみよう・・・(Imagine byグーグルCEO エリック・シュミット)。
もしも世の中がそんな人だらけになったら。

私はさあ、とっさに

“自分の好きなことを最優先して外に出かける夫、
 病気の妻を置いていく” 

というシーンを想像してしまいました。

人生の幸福の鍵というのは、自己犠牲の陰に隠れている、、

私はそう信じるのだけれど?