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ご近所、異臭騒ぎ(後編)

「あれ面白いねぇ♪」と上長が両目を「八」の字にして笑っておられる。
あんまり笑顔が絶えないので、思い切って続きを書く。
  ※これまでのお話:「ご近所、異臭騒ぎ(前編)」:「(中編)
  ※一応断っておくと、私には真剣な問題なのでちっとも面白くない。

さて、後編。

そう呼ぶからにはオチが必要だ。
が、いかんせん、オチをつけようにも、どうしたらいい?
思えば、そもそも、何がどうなるとエンディングを迎えるんだい?

が、神様はスゴイ。なんと、エンディングを迎えたのである!!!


数日前、こんなことがあった。
真夜中に、突然、隣のお兄ちゃんの声がしたのである。
「もう、やぁーめぇーてぇーっ!!!」

びっくりして目が覚めて時計を見たら2時近い。
金縛りにあったみたいに、ベッドの中で身を硬くする。

  Σ( ;゚O) な、なにごと!?

理由はすぐ分かった。
お兄ちゃんが間髪入れず、叫び続けたからだ。

「もう 開けないでーーっ!」

「いーらーなーい」

「食ーべーなーいーっ」


察するに、おばさんがお兄ちゃんに夜食かおやつを持って
お部屋に入ろうとしたのをお兄ちゃんが嫌がったらしい。

こんな時間に夜食・・・(x_x;)という私の寝言はともかく、

その夜はお兄ちゃんも大変だなあと思い起こして切なかった。
お兄ちゃんもおばさんのことで悩んでいるのかもしれない。

と思ったら、まさに昨夜!

お兄ちゃんが我が家にいらしたという。
お菓子折りをもって、いらしたそうだ。

曰く、お兄ちゃんのお父さんが先般亡くなったこと、
それもあっておばさん(お兄ちゃんの母)がちょっと状態が悪いこと
ついでに昔からおばさんはあまり綺麗好きじゃなくて・・・云々
加えてお兄ちゃんは1年半前から働きはじめた、ということであった。

そう、ここで、これまで不思議に思われたであろうテーマ
「なぜお兄ちゃんはおばさんへの対応をしなかったか」
ということに少し触れておくと・・・

お兄ちゃんは、ちょっと一般の人と比べて変わっていて
知る限りでは、かなり長い年月、働いていなかった。
裕福なご家庭なので経済的不便はなかったらしいが、
朝にお見かけすることはなく、いつも夜になると活動していた。
(合気道?などのシュッ、シュッという運動音やハーッという声が聞こえていた)

だから、そのニュースは私たちを喜ばせた。
それはお兄ちゃんの生活に社会との接点をもたらし、
新たな変化を引き起こしたのではないだろうか。

脱線したが、

ともかく、お兄ちゃんがわが家に来てくださったことで様々な状況がわかり、
安堵すると共に、我が家も余計なおせっかいをしなくて済んだということで
ほーーっとしている。

何のプロットもなく、前編・中編と書き始めたが、
なんと、ありがたく後編をこうして終えたのである。

ふと、これも神様のお陰だなあと(ブログのプロットも含めて)うれしくなった。

(^^)ニッコリ。

追伸:お兄ちゃんを思うとき、ふとそれが20年後の自分に重なる気がするのは錯覚だろうか。高齢化問題はけして他人事じゃないよね。(ボソ)