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silver imac on desk

働き方×オフィス

今月から、本格的に家が職場化した。
しかしもともと、半年に数回しか行かなかった私には、同じ日常の繰り返し。

そう高を括っていたが、なんと、今までの「チーム出社推奨日」は、「チーム出社強制日」となったという。私はこれからずっと、週一回は出社せねばならなくなった。
なんとなく心が沈む。
会社に行っても私の席があるわけじゃないし、周囲は知っている人がいるとは限らないし。

いま、会社に行ったとて、どんな益があるのだろう。
会社に対する忠誠心が増すのか。何かが効率的になるのか。
どんどん世界が変わるように、私の職場への思いもだいぶ変化して、自分は社会とどう関わっていきたいか、悩む。


さて今日は会社に行かねば。

by桜子


こんな私に、今日の聖書を一句。

「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」

(テサロニケの信徒への手紙一5章16~18節)

久しぶりの出勤

今日は数カ月ぶりの出勤であった。

ニューノーマルの時代となり、わが社では座席配置図が廃止となり、今後は出勤した社員が、自分の所属するフロアーで、ソーシャルディスタンスを保って一定方向を向き好きな場所で仕事する、というワークスタイルになる。当然、座席数は足りなくなるから、基本は9月末まで在宅勤務中心だという。今月は、そのために自机をキレイにせよ、とお達しが出て、私は7時前か10時以降の二択出勤のうち、後者を選んで、家を出た。

さて、どうやって会社に行こう。「行き方、忘れた・・・」と言ったら、一緒に家を出た夫が吹き出した。 これは、わざとボケたのでなく、本心から分からなかった。 渋谷は現在、再開発が盛んで、どの道が通れて、どの道が閉鎖中か、やってみるしかないのである。それぐらい、電車に乗っていない。 記憶を頼りに、ああ、この道はまだ残っている、と確認しながら、渋谷駅の改札を抜けた。 そして、その思いは、虎ノ門駅を下車しても、ある意味、同じだった。 見慣れた薬局が元気に営業しているのを見、ホッとして、つい立ち寄った。 家に居ると買わないのに、出勤したら買いたくなるものがある。小腹が空いたときのおやつが、なぜか職場には必須である。 そして、短い買い物を終えると、俺流ステーキが消滅していることや、わが社の前に、新たな美しい森ビルが完成しているのを見て、驚愕した。 ここもまた、変化していて、時間は確かに過ぎているのである。いやいや、家にいると、街の様子が本当にわからない。 社に入った。フロアには3人しかいなかった。途中で、社長が見回りに来られた。 「社長が見回りしている」と、うわさで聞いていたので、ああ、ほんとうだ、と思いながら、話しかけられませんように、と祈った。 なぜだろう、私はなぜか、今の社長が苦手だ。前にうちの会社の本部長だったから、すこし、顔見知りだ。それゆえ、好かれようと努力してしまいそうな自分が嫌なのだ。 閑話休題。 途中で、部長がみまわりにきて、ほかの部長と話していた。 誰もいなさ過ぎて、話が聞こえた。 「もう(在宅は)限界だ」と、言っていた。「あきらかに、業務効率は落ちていますね」と、言っている。 私は、最近チームがどう動いているのか、分からなくなって業務効率が落ちている。 それもこれも、在宅のせいだ、と思っていたら、今日、上司に衝撃の事実を告白された。 「ごめん、ずっと、4月からチームmtgに桜子さんが出ていると思っていたんだけど、入ってなかった」 え?なんですと? なんだ、在宅のせいじゃなくて、上司のせいだったじゃん。 私は、今の上司の良いところは素直な所だと思うのだが、そりゃあんまりだ、と思った。 まあ、それでも、やっぱり自分は会社にとっても、チームにとっても、大した存在ではないと確認できたことは良かった。 ならば自分はマイペースで、私なりの研鑽をしていいのだ、と未来が明るくなった。 帰り、自机をキレイに、という言葉を思い出し、パソコンの電源を抜き、ロッカーにしまって、退出した。 同僚に、「キレイに片付けたよ~」と、報告したら、あきれられた。 「桜子さん、PCの電源を切ってしまったら、家でリモートワークは出来ません!」 あああ。